18・・髪飾りの謎

「マナ」

俺は、ふと自分を見ていることに気づく。


不安げで寂し気な、その表情。


「マナに怒られるな」

と一人呟く。


そうだ、

この髪飾りは

鏡になっているんだ。


マナは

(これを使って)

と言った。


使うって事は、つまり鏡としての役割、

映すって事。


その意味。


俺は見る。


あの文字列を。


勿論、

マナの髪飾り。


つまり

(鏡)

を通して。


七七 という文字。


×ム という文字。


7時2分を指していた時計の針。


それを髪飾りの、

鏡に映す。


そこには


真実が映っていた。

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