第9話真帆の思い

 昨日貴方が寝てる時に、手首の傷の位置それにウィッグもつけて確認したわ、空は私の運命の人だったのね


 また明日の朝、起こられるかな…もう離したくないの!空♪大好きよ!チュッ♡


「ふぁー・・・よく寝た・・ん?なんだこの柔らかいの??

えーー!またなの?

あ!ヤバ!真帆のお胸様をもんでた・・

ばれたらビンタされるかも・・そーっと」


 ボクは静かにベッドから抜けようとした。すると右手を掴まれ再びベッドの中に


「うーん♪だーめ逃がさない!おはよう空」


「お・おはよう真帆・・あのさボクたちってまだホントの恋人じゃないから、一緒のベッドや布団で、寝るのはマズイと思うんだけど・・・えー!」


すると彼女はボクを見つめ涙を流す、


「昨日あんなことがあって怖いし心配なのに・・ぅぅう・・ヒッグ・・ヒッグ・・」


「わ・わかったから!泣かないで!」


 ボクは諦め謝りながら、彼女の頭をなでていた。


 真帆も落ち着いたところで、ボクは、内風呂に入るため寝室を出ようとしたら真帆に聞かれる


「どこに行くの?」


「え!お風呂だけど、真帆は寝てていいから、ボクは一人でのんびり入って来るから」


「わかった♪」


 真帆は笑顔になり、何か考えているような感じがするけどまさかね…


「ま・真帆ボクはのんびり一人で入りたいから…って聞いてる?」


「……うん♪いってらっしゃいフフフ」


 なんか怪しいんだけど…


「とりあえず入るか♪ここの温泉の効能は神経系にはいいんだよなぁ…

ふぁ…いいわぁ♪この感じ

はぁ…やっぱ温泉はいいよなぁ…」


フゥー


 はは…さすがに入って来ないね、あれだけ釘さしたしね♪

ボクは、浴槽でうとうとしながら、温泉を堪能していた。


 はっ!寝てた?ん?


「えーー!またぁ…どうして入って来るの?」


「さっき声かけたよ、空返事しなかったから、入ってきたの…ボソボソ小声でだけどウフフ」


「まぁいいか♪真帆見たいな綺麗な人と一緒なら」


「うふふ♪嬉しい、でも空その状態じゃ頭洗うこと出来ないでしょ」


 むむむ……ボクは何も言えずお願いするしかなかった。


「はい…よろしくお願いします」


「ふーん素直で恥ずかしがる空可愛い」


 ボクは真帆先にシャンプーとか置いてるところに行きボディソープで身体を洗って行くが、片手だと洗いにくく、ギブスも邪魔になり、洗うのに悪戦苦闘する


「もう空ったら、私が洗ったげるから、大人しくしてて!」


「真帆背中いいから……」


 それでも真帆はボクから、洗剤のついたボディタオルを、取り上げボクの身体を洗い出す。

ボクは背中にある古傷の事、知られたくなかったから、背中洗ってもらうのを拒んだのに…


「空って、小さくて可愛いし肌も柔らかくてほんと女の子見たいだから優しく洗ってあげる♪

ん?…コレ

ねぇ空、後で私も身体洗ってくれる?

もちろん、背中でいいのダメかな…」


 あれ傷ばれてないの?

何も気にせず、ハードルの高い要求をしてる…なんかこの子いいかも…


「わかった…頑張る…」


「ねぇ空、気になってることあるんだけど、聞いていい?」


やっぱしダメかな……


「うん、答えれることであれば…」


「背中の傷と…空の右手の傷何だけど…なんかあったの?空って左利きでしょ?で右手首の傷って…」


やっぱり…

ボクは真帆の事を認めていた。でも今はまだ、でも失いたくない気持ちが言葉に出ていた。


「…… 真帆あまりボクにかかわらない方がいいよ…

背中の傷とこの手首の傷のことは答えたくない… ごめんね

ボクの過去知ると真帆のボクの見方が変わるから、ボクは今のこのままがいいから…

知ると真帆が離れてしまうから、今のボクは真帆を失うのは辛いから・・」


 それからの空は、時々右手首をさわるしぐさが多くなり、元気がなくなった…あーやっちゃった…

触れられたくない空の過去の傷その秘密を知ったら私の見方が変わる…

人に言えないような辛い事があったって事?

はぁ… なんて私は馬鹿なの!

空のこと知りたい気持ちが強過ぎて空の気持ち全然考えてなかった。

でも空嬉しい事も私の事失いたくないって・・

それって・・

でも謝らなきゃ


「ごめんなさい!空の気持ち全然考えてなかった。ほんとにごめんなさい…グスン…」


「真帆泣かなくてもいいから、ボクの過去話せるようになったら話すから、もう少し待って、ごめん…でも今の気持ちを伝えるね

ボクは真帆が離れるのが怖い!失いたくない!あんな屑からは絶対守る!

これが今の気持ち・・これじゃダメかな」


真帆はボクの言葉を聞き涙を流す


 ボクは真帆が気にしないようにわざとふざけてエッチな行動を取ることにした真帆の手からボディタオルを取り上げて、真帆の背中にまわり、背中を洗い出し優しく声をかけながら…そして


「真帆の身体って綺麗だね、さすがモデルさんだね♪綺麗だー」


つるん

もみもみ


キャッ


「ごめん手がすべっちゃった…真帆のおっぱいおっきいねフフ」


「もう空のエッチ!わざとでしょ、メッ!」


「アハハごめんね、あのね真帆ボク過去にいろいろあったからさ、真帆には後でちゃんと話すから、だから今は旅行楽しもうよ♪」



「うん♪グスン…空って優しいね、ありがとう」


 もう駄目だ、真帆の裸はボクには刺激が強過ぎる。

ボクは真帆の背中を洗いおわりタオルを真帆に渡して、湯船につかり風呂を出ようとしたら真帆にとめられる


「どうして、出て行くの?まだ一緒に入ってて、私の身体もっと見て!」


「ごめん…無理!真帆の身体魅力的過ぎてボクには刺激が強過ぎるから、それにちょっとのぼせてきたから、先に出るね」


「もう…でも嬉しい、わかった先にリビングに行ってて」


 ボクは浴衣を着て、リビングでくつろいでると、真帆が入って来てボクの横に座る…

何で横なの?ボクは冷蔵庫から出したビールをグラスに注ぎ真帆に渡す


「はい!乾杯♪お疲れ様、真帆♪」


「空との楽しいひとときに乾杯♪」


 真帆はボクにもたれかかり話しをしてくる


「ねぇ空、旅行が終わったらどうするの?」


「ボクは、またもとの生活に戻るよ、工場に勤め機械相手に、毎日修理する毎日かな、別に彼女がいるわけではないし、平凡な毎日かな」


「私は、モデルの仕事続けることできるかな…もうおびえるのは嫌!私を守ってくれる人はいない…」


 真帆はボクにもたれたまま涙を流し、手を握ってくる。

ボクは真帆かれ身体を離し真帆の前に座り、真帆を抱きしめる、


「ボクはこの旅で真帆に出会ってほんとによかったと思ってる。

前に話したように、ボクは女の人に騙されてから、女性を好きになれず嫌っていた。

でも真帆と出会いボクの心を変えてくれた。

真帆!大好きだよ♪大丈夫!真帆は新川空が守るから」


 真帆は涙を流したまま、ボクにキスをしてくる


「空!私はあなたが好き!愛してる!こんなに傷つき、命をかけて私を守ってくれた。

空!あなたに辛い過去があり、女性のこと好きになれなくてもかまわないわ!

これからも、私のそばにいてほしいの!」


「真帆がボクのことを愛してる?嬉しい、ボクはまだ自分の過去の事があるからまだ気持ちが少し…

でも真帆なら前のように辛い思いしないと思ってる。

でも、過去を知られると真帆が離れて行きそうで怖い…

だから真帆に話しても大丈夫だとボクに思わせてほしい… 」


「うん♪私の愛が本物で空の過去も包み込むから、そう思ってもらうから」


「うん!今はボクの大切な人を失いたくない!だから全力で真帆を守ります、これじゃダメかな…」


真帆が抱きついてボクを見つめてくる


ギュー


「うん♪私は空がそばにいてくれたらいいの、空が私のこと愛してるって言わせて見せるからウフフ♪」


チュッ


 この後真帆の愛情が凄く、寝る時もトイレに行くときも真帆が付き添い、寝てる時はずっと身体を抱きしめられ、離してくなかった。


朝食も、真帆がボクに食べさせてくれ、真帆のボクへの愛情が、半端なくゲームならカンストしてるよ♪

真帆ありがとう

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