ねえ、花になったことがある? この物語を読めば、なれます。

憧れのカクヨム作家さまの新作で、公開された日から毎日、本当に毎日、読める日を楽しみにしてきました。
期待のはるか上を行く素晴らしい作品を読ませていただいて、いま魂が震えています。

これは、花の物語です。
花としての感じ方を駆使しながら、人間の暮らしを覗いています。

そんな経験は、現実ではできません。
創作物は数あれど、ムービーでも、絵画でも、おそらくVRでもできない、小説でしか味わえない感動を堪能できる物語です。
たぶん、この作者様はそこまで計算されていると思うのです。
文章の表現も、構成もふくめてすべて、はじめから最後までがこの物語だけでしか味わえない特別なものです。
本当にすごい作者さまです…。

読み終わってから、ニゲラという植物を調べてみました。
バレリーナのチュチュのようなふんわりとした花びらをまとう愛らしい花でした。
物語を読みながらわたしの中に仕上がっていた美しい空間に、ニゲラの花が加わった時、あまりにも完成しきった世界にもう一度感動して、涙が溢れました。
ブラボーー!!