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    ミディアンの葬送への応援コメント

    「お前」と呼びかけられ語られる文章が、一瞬二人称小説なのかと思ってしまいました。

    語り手も「お前」も誰かが明らかですし違うのでしょうけれど、不死の怪物の冷厳さとは裏腹に、熱を帯びたかのような「私」から「お前」への語り口は、物語への没入が段違いでした。
    好きな文体&作風です。

    吸血鬼(とは明言されてないですけれども)、って百合と親和性高くて自分も好きです。始祖的な物語であるレ・ファニュのカーミラからいって耽美で執着的な百合ものですものね。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

    「お前=読み手」では確かになく、あくまで語りの雰囲気を優先して採用したものです。皆川博子『伯林蝋人形館』にそうした書き方のパートがあって、強く影響を受けた、正直なところ真似をした、というのが大きいですね。
     
    「血を注がれることで眷族になる」という設定は珍しくないのかもしれませんが、僕の場合は『ダレン・シャン』からの引用です。『ハリー・ポッター』世代のくせに圧倒的『ダレン・シャン』派で、ダークファンタジーという方向性はあの作品によって定まったんじゃないかというくらいです。

     今回もお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。