第11話 一緒にお風呂

 我が家では数ヶ月に一度くらいのペースで一緒に入ります。

 大抵は夫が少しお酒の入っている時です。


 多分、恥ずかしがり屋だからだと思います。


 裸を恥ずかしいと思っているのではなく、私と入りたいと意思表示するのが

 恥ずかしいのだと思われます。


 積極的に一緒に入ろうととは滅多に言ってきませんが、入りたそうな素振りをしているので


 私から「一緒に入ろう」と言うと


「入ってやってもいいぞ」


 とまんざらでもない感じに言います。


 ツンデレなのです。


 先日、夫が「ピューレらがいないと生きていけない」と言ってくれた愛情表現の貯金が無くなってきたという話を書きましたが


 一緒にお風呂に入ってくれる事でも貯金が増えるんだなと実感しました。


 ツンデレながらも私を求めてくれてるわけですから。



 我が家のお風呂にはテレビがあるので(と言っても、観れるのはテレビでなくDVDやデータ化されている動画)それを一緒に観ています。


 私はいつも、お風呂は最後に入るのでお湯が冷めているからでしょうか。

 湯船に浸かっている時間はそれほど変わらないはずなのに、夫と入った日は出た後に、かなり温まっていて、上着が一枚いらないぐらいポカポカなのです。


 太っている姿が引かれるのではないか、手術の傷痕に引かれるのではないかと考える事もありますが、意外に平気なのです。


 そういったところでも、愛情表現をしない夫の『信じてもいいのかな』ポイントになったりします。


 毎日だと疲れるし、気を使うかもしれないけれどたまにだからこそ、楽しめるのかもしれない。

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