第一回こむら川小説大賞振り返り、その他

金糸雀

はじめに

 こうして自作解説など公開しようとしてみたところで、「いや、ていうかお前誰?」という方が多いんじゃないかな、という気がするので、まずは簡単な自己紹介や自分語りなどを。なお、文体はWebで小説以外のものを書く時のものでお送り致します。後で書くようにWeb日記的なものを書き散らして長いので、この書き方の方が楽なんです。


 ここでの名前は金糸雀(カナリア)です。結構長い間、鳥っぽい名前でTwitterとブログを運営しておりまして、創作関連アカウントを新たに作成するにあたって、鳥繋がりの名前が良いかな、と考えて適当に名前を決めました。いや、漢字表記では「鳥」が使われてない、この字面で鳥の名前、というところが気に入ったんですけど。ちょっとカッコつけすぎたかなぁ、別に「ハト」とかで良かったんじゃないかなぁ、とか、もうちょっと人名らしい名前にしておく方が良かったかなぁ、とか、いろいろ思うところはあります。まぁ私、名付けのセンスがないというか、名前は記号だと思っているふしがありますしね……



 文章に関する経験に関していうと、高校生の頃にちょっとだけ学校新聞書きをしたことがあるくらい。あとは、ブログという言葉がなかった頃から、そうですね20年くらいWeb上で日記的な雑文を公開し続けてはおりますが、いわゆる一次創作は子供の頃ちょっと真似事して以来ですね。小1の頃に書いた「しょうらいのゆめ」は「本かく人」でしたが、割と早いうちにいや無理だな、とあきらめて今に至ります。よくあるパターンではあるのかな。


 まぁはっきりやめたきっかけを書いてしまえば親に「そんなくだらないものを書いている暇があるなら勉強をしろ」と罵られて、その程度でやめたんです。「くだらないって言われた。だからもうやめる」ってね。その程度だったってことですね。ガチな子は貶されようが怒られようが成績下がろうが書くでしょ。書かずにはいられないでしょ。私は、そうじゃなかった。つまりそういうことです。

 


 そうして、「私には実際に起こった出来事について書くことをできても、創作などという高度なことはできない」と決め込んで、「創作ができない自分」になんとなく劣等感を抱えながら生きてきたわけですが、去年の夏頃から、メインのTwitterアカウントのTLにカクヨムで活動されている方のツイートが流れてきまして。


 最初はツイートを見るたびにいちいち劣等感を刺激されてがっつり落ち込んでいたのですが、「やろうともせずにどうせできないと決めつけて、拗ねて僻んで下からただ眺めているのってなんかすごく不毛だし、できるかできないか、やってみれば良いのでは」とある夜突然思い立って、カクヨムのアカウントとTwitterの創作関連専用アカウントを用意して一晩でとにかく書いてアップしました。いやぁ深夜の思い付きと勢いって怖いですよね……


 その後も基本的に思い付きと勢いで動いています。詳しくはまた別個のページで書きますが、思い付きを2つ3つ組み合わせて、形になりそうな目処が立ったかな、と思ったら書く。プロット?なんですかそれ。という感じの芸風。

 

 要するに私は何か思い付かなければ書けないので、遠くない将来、「何も思い付かないから書けない」という状態に陥るのでは?という気がします。書き続けたいなら「思い付き」一辺倒じゃない創作方法を何か考えなきゃね、という話なのですが、冷静に考えると自分の中に「これを書きたい」という確たる何かがあるわけではないのですね。漠然とした性癖みたいなものをざっと挙げると「人が不幸になる、嫌な話を書きたい。ホラー大好き。世界を滅ぼしたい。人を死なせたい。仲の悪いきょうだいネタ最高。モチーフとしての神様が好き、でも料理が難しいから出せない」といった感じになるでしょうか。これもよくあるパターン……なのでしょうか……



 川系小説大賞は、小説を書き始めて2週間かそこらで、勢いで書いたものを放り込んでしまった芦花公園ホラー賞が初参加です。不出来なことはわかっていたので評議員の方に罵倒される覚悟をしていたら思いの外優しいコメントをいただけたし、イベント自体がとても楽しかったので、味をしめたわけではないですがレギュレーションが緩めのこむら川小説大賞にも参加してみた次第です。



 前置きはここまでにして、自作の振り返りに移ろうと思います。

 ……やるにあたっては自作と、いただいた講評の両方をよーく読み返さなければならない、ちょっとした苦行的なものを経なければならないのですよね。しばしお時間をいただきます。

 

 

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