切なさと優しさを混ぜ合わせたら、こんな色になるのかもしれない

これは本当に闇鍋企画から生まれたものなのだろうかと、何度も思うほどに全てのキーワードが上手に組み込まれています。
その全てに違和感がないのだから、作者様の発想力と構成力はお見事としか言いようがありません。


朝や日中の活動場面もあるのに、非常に美しい夜気が思い浮かぶのはダークファンタジーだからでしょうか。読むほどに小夜に浮かぶ赤星のように、主人公が見えてきました。
主人公<梟>の想い出が切なくも美しく、そして哀しい。
胸を打つどころか、目の奥がじわりと熱くなって痛みを覚える程に物語に没入してしまう。

何を書いてもネタバレになってしまいますが、とにかくオウルちゃんが可愛いのです。
彼女の過去、想い、決断、その全てがしっかりと繋がっている完成されたお話です。

読んだらきっと思います。闇鍋企画?うそぉ、と。

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