かつて東京は新宿二丁目から三丁目のあたりには沖縄料理店や物産店が点在していたのですが、まだ米国占領下だったころにそのあたりにちょっとしたコロニーが形成されて、そういうお店が多くできたんだ、なんて話を以前に耳にしたことがあります。
まだ私が新宿で暮らしていた頃、確かに沖縄料理や居酒屋、食材店が結構あって疑問に感じていたのです。
そんなあのあたりも最近では焼きとん、ホルモン、ドラッグストアなんかばかりになってしまって、ああ、きっと世代交代とかが起きているんだな、と感じたものです。

この作品を読んで、そんなことを思い出してしまいました。
新聞のコラム風の書き方も設定も凝っていて、良い作品だと思いました。