第18話 アニメ鑑賞
ルカと一緒にアニメを見ることになり、ルカが持っているBlu-rayDiscを漁るとちょうど俺が見ているアニメがあった。
「これ見ないか?」
「あっ!私それまだ見てないアニメだ」
「なら1話から見るか」
「うんっ!でもゆうくんと見るなら何でも良いよ」
えへへと笑う凪沙はとても嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「私ね。アニメ見る時には電気消してるんだけど消していい?」
「い、良いよ」
「じゃあ消すね」
凪沙が電気を消すと一気に暗くなった。
なんか暗くなるだけで雰囲気が出てくる。
暗くなった部屋にルカと俺の2人きり。明かりはテレビしかなく、普通にアニメ見るだけとはいえ緊張が収まらない。
アニメの中盤に差し掛かった所で隣でアニメを見ているルカが身体を寄せて来た。
ルカの体温は暖かくて柔らかく、そして心地よい。
「ゆうくん」
ルカは俺の肩を枕代わりに頭を乗せて来た。
「何だ?」
「このアニメ面白いね」
「そうだな」
「それにゆうくんが隣だと安心する。心地よくてずっとこうしてアニメ見てられたらいいのに」
「これからたくさんアニメ見るぞ」
「そういうことじゃないよ...。私はずっと、ずっと、ゆうくんと...」
「何か言ったか?」
「いや。あっ、そうだ私毛布持ってくるね」
(いつも肝心なところは聞いていないんだから。ゆうくんのバカ)
私はベットに敷いてる毛布を持って来た。
「ゆうくんも入って」
私はゆうくんに入るように促す。
「あ、熱くならないか?」
「ゆうくんと繋がってる感じがするから熱い方がいい。ダメ?」
「い、いやそんなことないよ」
そんな上目遣いで見られたら断ることは出来ない。
俺はルカと一緒に毛布を被ることにした。
毛布はすでに熱気が漂っていた。それに隣では密着状態のルカの体温もどんどん上がっていて、凄く熱い。だけど、隣に座るルカは熱を帯びてか、いつもより色っぽくて可愛かった。
「熱いね」
「めっちゃ熱い」
俺がそう言うと隣からボタンが外れる音がした。
「ル、ルカ!?」
気になって見てみるとルカが制服の第3ボタンまで開けてることに気づいた。
「どうしたの?」
第2ボタンでも際どいというのに第3ボタンまで開けてしまうと色々見えてしまう。って下着見えてるし、谷間もさらに強調されている。
「あーゆうくん。気になる?」
俺の照れようで気づいたのか、ルカはからかってくる。
「い、いや」
「見たい?」
「別に」
「ゆうくんならいくらでも見ていいし、それに触っ」
「つ、付き合ってからだって言ってるだろ」
このままだと我慢できないと思い、ルカが言葉を言い切る前に申し出を断る。
「見たいくせに」
「アニメ見て」
「あー話逸らした。ゆうくんそんなに恥ずかしいんだ」
「だ、だから違うって」
「素直になればいいのに」
「元から素直だ」
「ゆうくん顔赤いよ」
「アニメ見ろって」
「ゆうくん可愛い」
「からかうな」
「ゆうくんえっちだね」
「だったら見せんな」
「ふぅーっ」
突然ルカは俺の耳元に息を吹きかけきた。くすぐったくもあるがとても暖かい。
「な、何するんだよ」
「えへへ。ゆうくん驚いた」
「やめろよ」
「だってゆうくん凄く可愛いから」
「そ、そんなことないから」
「素直じゃないんだから」
俺は照れながらもアニメを見続けるが、隣のルカのことを意識せずにはいられなくなってしまった。アニメに集中したいのにルカの色々な光景が脳裏によぎって集中できない。
「ゆうくん?毛布に包まろう?もっとゆうくんと熱くなりたい」
さらにこんなことまで言われたらアニメがどうでも良くなってしまう。
「ってルカ...。汗でシャツが」
ルカがそう言うので隣を見たが制服が水浸しで、あらとあらゆる所が透けて見える。
「えっち」
「わ、わかったよ。今の状況だったら包まった方が良さそうだし」
そして、俺たちは肩を寄せ合いながら毛布を被り、汗だくの状態でアニメを見た。
ルカの制服は汗で水浸しで、直に肌の温もりが伝わってくる。
「アニメ面白かったね」
アニメのエンドロールが流れ、ルカがアニメの感想を言う。
「これからどんどん面白くなるよ」
少し先まで見ている俺はルカにそう言う。
アニメを見ている感覚ではなかったがこうしてルカと一緒アニメを見ていることを嬉しいと感じてしまう。
「楽しみっ。それでゆうくん?」
「どうした?」
「ご飯まだでしょ?」
「そうだな。お腹空いてきた」
「だったら私が作ってあげよっか」
「良いのか?」
「それぐらいするわよ。ゆうくんに食べてもらえるなら何でも作りたいし、で何作って欲しい?」
「ルカが作ってくれるなら何でも良いよ」
「わかった!じゃあ待っててね。私の愛情たっぷりの料理作ってあげる。べ、別に私もお腹空いてるから作るんだからね」
「何か手伝うか?」
「ゆうくんはアニメ見てたり、私の部屋色々見たりしてて良いよ。その代わり、料理楽しみにしててね」
「そうか。料理楽しみにしてる!」
「うんっ!」
その頃のメイドは
「やっとドアが開きました」
トイレのドアが無理やり開かれ、メイドが出てくる。
「私を閉じ込めるなんて西園寺さんよくもやってくれました。私も早くゆう様の元に行かなくてはなりません。その前に」
「ゆう様成分補給しなければなりません」
ベットの中に入り、成分を補給するメイドだった。
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