第38話:ドイツで入院しながら語学学校へ行く

ドイツの語学学校は休むにはルールがある。

1日の休みの場合は、電話連絡で良い

2日以上の場合は、ドクターズノート(診断書)が必要となる。


僕の場合は入院したので、ドクターに書いてもらい何日でも休んでもお咎め無しだ。

と言っても、勉強をしないと遅れが響くが…

話は変わるが、日本で診断書は有料だが、ドイツは無料だ。


病院から語学学校までは電車に乗って向かう。

ドイツの電車は日本と比べて高い。

一週間の移動費は定期を買っても、

以前書いたが、ドイツの電車は本当に辛い。

1時間に2回来れば良い方だが、大体1時間に1回。

その代わりに、色んな線が走っている。

僕が乗るのは、都市部へ行く電車だ。

乗る時間は4時20分の便、いつも学生さんでごった返す時間だ。


ドイツの電車は、日本と大きく違う。

日本の様に明るくない、日本と比べて1世代位古い。

良い所は、長距離移動を想定してかテーブルや電源がある。

座り心地は、バスの椅子位か。

景色は田舎だからかも知れないが、ドイツの方が良い。

凡そ、20分で目的地に到着する。


だが、ドイツの電車は遅れるのがデフォと思った方が良い。

ここだけは日本の方が良いなと言える点だ。

日本で人身事故で遅延に切れてる人がドイツで通勤したら禿散らかすレベル。

それ位時間通り到着しない。

言い過ぎとも思われるが、本当に日本の電車は凄いんだ…!

※中の人は鉄オタではありません。


夜の8時半に授業が終わり帰るのだが、

ここでも電車の時間の問題が起きる。

次の便は…9時20分

毎日1時間近く外で待つのだ。

これはきつい。

何故なら病院が閉まるのは22時、少しでも遅れたらアウトなんだ。

22時以降なら裏口から入るのだが、インターホンを押し、ドイツ語で会話が必須。

つまり、僕は入る為にインターホンを押して、ドイツ語を話すと言う

ある種の受からないテストが待っている。

それは避けたい、それだけは! と言う強い気持ちを持っていた。

毎日病院の最寄り駅から最短ルートで降りれる電車へ乗り、

早歩きをして帰る。


時間通りに着けば、5分前までには着ける。

帰ると、まずはご飯を食べる。

いつも残しておいてくれとお願いするのだが、たまに無い。

一度有ったのは、誰かが僕のご飯を食べて、食べかけが入っていた事が有った。

こういう悲劇があるので、フルーツだけのストックは必ず置いていた。


ドイツのフルーツは安い、僕にとっては天国。

僕はリンゴ大好きなんだが、個人的な好みとして、固いのが好きだ。

おすすめはガラ、固い、触感がしっかりしてる、甘い、バランスが良い。

勿論、ドイツにも売ってるのだが…当たり外れが存在する。

スーパーで袋パッケージで2キロの物を売っていて、ガラと書いてあるのだが…

食べてみると、これジョナゴールドじゃんとか、ブレバーンじゃねぇか…

そう、何故かガラ以外のリンゴが混じっている。

食べた触感で分かるので、一口目が凄く運命分岐な位重い。

それでも美味しいけどね、好みの問題なんだ。

日本の野菜とかフルーツは高いのだが、その分、質が保証されている。

ドイツはと言うと…全体的に安いが質にムラがある。

一長一短だが、当たりが引けたら嬉しい、そんなレベル。


ご飯を食べ終わったら、薬を飲み、部屋に入って、着替えて寝る。

シャワーは翌日に回す。何故ならルームメイトが寝ているからだ。

睡眠の妨げは悪。

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