楓と葉霧のあやかし事件帖2〜そろそろ冥府に逝ったらどうだ？〜

幕間 楓と葉霧の世界をご紹介

主要登場人物紹介

　楓（かえで）

　平安時代に居たヒト喰い鬼娘。

三百歳は超えている。

　退魔師に封印され現代で目醒める。葉霧の自宅、蒼月寺に居候する爆食型暴走女。恋人の葉霧に飼われている。

　夜叉丸と言う愛刀であやかしを相手に暴れるのが趣味。蒼いセミロングと蒼い眼。

　和風そのものも顔立ちで、とても美人なのだが、喋ると残念なのでそう言われない。

本人は、特に気にしていない。

　ポジティブで猪突猛進。憤怒型。

　好物は焼き鳥。

　葉霧マニア。

　玖琉葉霧（くりゅうはぎり）

　最強と言われる退魔師【玖硫一族】の末裔。高校二年生の美しい少年。

　極めて性格は温厚気質だが……少々。変わっている。学園では……王子様と呼ばれる程、人気がある。

　鬼娘……楓の封印を解いてから穏やかな暮らしを喪失した。楓の恋人で、寺で同棲中。

　赤みがかった茶髪と、茶系の濃い瞳。あやかしが現れると碧（みどり）の眼に変わる。涼し気な顔をしているが、意外と短気だったりもする。

　玖琉鎮音（くりゅうしずね）

　葉霧の祖母。

　蒼月寺（そうげつでら）現当主❨住職❩であり、所謂。大黒柱。家を取り仕切る家長である。

　玖硫の姓を引継ぎ、寺も継いだ。

　婿を取り子を授かり育て、敷地内にある墓地と寺の管理をしている。

　とても厳格で実は……心優しい。だが、年齢不詳。恐らく……七十前後。街の御意見番。

　滝川夏芽（たきがわなつめ）

　葉霧の異母兄弟。21歳。葉霧の父親の後妻の連子。中学二年生の時に蒼月寺にやってきて一緒に暮らしている。

　ミステリー小説の作家として売出し中ではあるが、細々と執筆中。❨芽は出ない❩

　葉霧と楓の強い味方。❨からかって楽しんでいる❩さらさらの黒髪にブラウン混じりの瞳。眼鏡は、執筆の為に掛けている。

　ほとんど、着物で生活する。

　滝川優梨（たきがわゆうり）

　葉霧の義姉。夏芽の嫁。21歳。

　夏芽とは高校の同級生で卒業後、再会し今に至る。鳴かず飛ばずの作家を支える良く出来た嫁である。

　週に三回。近所のスーバーのレジで、パート勤務をしている。玖硫家にとって無くてはならない人。家事全般を熟す心の優しい人。

　楓にとっては、かけがけのない人だ。

明るめの茶系色のゆるいバーマ掛かった髪。セミロングより少し長め。黒い瞳。

　三村晶（みむらあき）

　螢火商店街でアロマショップ【フェアリー】を経営する女性。視える人

　幽霊やあやかしを視る事が出来る。

　楓とは、葉霧をおぶって家の屋根を飛び回る姿を見掛け、商店街で声を掛けた事。が、切欠の付き合い。今は……情報屋みたいな事をしてくれる26歳。

　黒のヘアバンドから緩く編んだ金と茶の混じった髪。おしゃれドレッドヘアーが印象的。堀りの深い綺麗な顔立ちをしている。

　長い睫毛がぱっちり。ヘーゼルの瞳はカラコン。両手にはターコイズ仕様のバングルブレスレットや数珠などが、煌めく。

　ブログで【オカルト専門チャンネル】を公開中。

　雨宮灯馬（あまみやとうま）

　葉霧の幼稚園からの幼馴染み。

一貫性の私立各務学園にその頃から通っている。葉霧にとっては、手の掛かる弟みたいな存在だったが、今では唯一無二の【理解者であり心強い味方】だ。

　一見、やんちゃっぽく見えるがこの異国混じりの顔立ちが、それを補う。

　本人もーー母親の事はよく知らない。父親から、ヨーロッパ系の人。としか言われていない。灯馬の眼は、ちょっと珍しい。

　白目の部分が蒼みががった薄めのグレーなのだ。ヨーロッパ系の人に多い眼で灯馬は、特にその遺伝を強く引き継いだ。

　瞳の部分も黃の混じったブラウン系色。

　とても珍しい眼をしている。子供の頃から、この眼で面倒な事になるのが多くその為、やんちゃっぽい性格になった。

　恋人の水月を溺愛中。

　桐生水月（きりゅうみつき）

　こちらも葉霧の幼稚園からの幼馴染みだ。

パーマ掛かった長い髪はふわふわで、緩く巻き纏めてある。ライトブラウンより栗色に近い。

　ドールフェイスで、大きな明るめのブラウンの瞳が特徴的。小顔で整い過ぎてる顔立ちから美少女と呼ばれる。

　華奢なのにグラマラス。その豊満な胸元は、灯馬を虜にしてるのかわからないが、彼から溺愛されている。身長165センチ。

　楓の事を……親友だと思っている。

　何でも相談できるからだ。