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ハーマーの面接は6番目。

既に2人は反対側の出口から小屋から出て行き、3人は有無を言わさず崖に突き落とされた。


ハーマーの番。


Jの質問、人間の時は何をしていた?

ハーマーの答え。証券会社を経営していた。


Jが鼻で笑った。嫌な予感…ハーマーの額から冷や汗が流れる。


ハーマーが慌てて付け加える。

ボーイスカウトの教官をしていた。自然には詳しいからきっと役に立てるはずだと。


Jの鋭い目が吊り上がる。予感は確信へと変わる。


目に入る汗を拭いながら畳みかけるようにハーマーは喋った。

Jの最終回答を言わせない為に。


[ミスターJの為なら何でもする。本当だ。嘘じゃない。人殺しも本当はするはずじゃなかったんだ。はめられそうになり、仕方なく殺したんだ]

Jの口が開きかける。言わせない。聞きたくない。

[そ、そうだ。首輪を壊さずにとってある。この中に鎮静剤や麻酔薬が入ってるはずだ。他にも役に立つのを持ってきている]


Jが言った。[…だから?]


ハーマーの足はガクガクと震え今にも座りこんでしまいそうだ。


[だから…俺を殺さないでくれ。約束する。何でも言う事を聞く。何でもだ!]

ハーマーは力を込めて叫んだ。

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