第4話 ホリエモンの想像する未来

興がのったのでホリエモンネタを連続でいきます。


今は2020年の2月ですが、堀江氏は最近、独特の主張をしています。

それはお金の価値がなくなるという事です。この主張は堀江氏に限らず、いろんな方が似たような事を言っています。

現実は氏の予測どおりにはならないとは思いますが、どのようなものなのかを文章で形にしてみると面白いのではないかと思います。


では、始めたいたいのですが・・・

その前にソースをハッキリさせたいと思います。

この文章を書くにあたって大きく影響を受けているのは堀江貴文氏の発言である事は間違いないのですが、他にも影響をうけている方がいます。


武田邦彦氏:資源材料工学が専門で企業で研究職を経て大学教授になったバリバリの理系の人、現在はかぎりなく疑似科学に近いが科学である情報をYouTubeで発信しています。そんでもって堀江氏と同じくマッド系学者さんです。

藤井厳喜氏:シンクタンクを経営しているガチの政治学者。いろんなところにパイプがあるらしく、独自に入手した情報を独特の視点で分析してくれます。いわゆる分析官というカテゴリーの人です。

上念司:新しい世代の経済評論家ですが本業は法務関係です。ネット社会になったがゆえに表世界にでてこれた人です。

三橋 貴明:同じくネット世代の経済学者ですが上念氏より経営よりです。数字の分析を得意として現代経済だけではなくて、過去の歴史なんかも数字から読み解いたりします。

前者の2名についてはネットが発達しなければ一般人とは接点がなかった、権威を持つ人かな?と思います。


上記の感じで堀江貴文氏について書くと

堀江貴文氏:ネットの寵児として言われた元ネット系技術者兼経営者、氏の引き起こしたライブドア事件は有名である。ライブドア事件での収監後は投資家兼実践社会科学(社会学系マッドサイエンテスト)として行動している。

みたいな感じになります。



さて、堀江氏の予想する未来を語るにあたっては技術とお金の仕組み、政治と戦争について考える必要があります。


まず、技術ついてですがこれはわりと明確です。サブブレイン(副脳)の発達です。サブブレインの発達を示す顕著なガゼットとしてはスマートフォンです。このスマートフォンの処理能力というのは昔のPCを知っている人からすれば信じられないものです。

多くの人がゲームしか使っていませんが・・・実はこれも馬鹿にできないのです。PC黎明期のゲームというのは非常に単純です。では、今のスマホのゲームというのは?すごく複雑です。そんでもって頭が良い人がスマホのゲームのような事を再現できるかというとできません。特定の分野についてはスマホの方が一般的に頭がいいと言われる人よりも優秀という状況になりました。スマホ登場以降で人間のデーター処理能力や判断能力というのは確実に上がっています。

これは人類の能力の底上げと均質化を示しています。外食が最初は安くて美味いから始まり、次にある特別な日の食べ物、デートのための外食と付加価値をつける形で拡大したのですが、本質的なところの食べ物としての美味しさや栄養は同じものを食べるなら何処で食べても同じという事です。


ただ、何時までたっても人間に頼らないといけない面も幾つかでてきました。それはゆらぎ処理です。簡単にいうと正しいと思った事を選んだからと言っても必ずしも良い結果を生む事が無いという事です。AIがそこらあたりに挑戦していますが今後100年、下手をすると500年たっても無理だと思います。そして、ゆらぎ処理のできるAIが生まれたらそれはAIではなくて人です。人ですから感情というよくわからないモノがついてきますので処理能力に限界があります。AIを補助するAIが必要というよくわからない事が発生すると思います。


技術についてはサブブレインの発達により人間の処理能力、記憶能力は均質化され、これからの人間はゆらぎ処理のよう人間にしかできないものに特化していく必要があるという見解ではないかと思います。

ゆらぎ処理が必要な分野としては芸術、スポーツが代表例です。

ギャンブル、経営的判断、政治的判断などもゆらぎ処理が必要で、シンボリックにいえばAIが二つの選択肢を作ってくれて人がそれを直感で判断する丁半博打です。一度きりの丁半博打は人間にしか判断ができないと思います。

丁半博打が人生における成功の要因となるなら頭がクソ悪く人望がなく性格がメチャクチャな人間でも丁半博打で勝てる豪運があるなら社会的に成功する可能性がでてきます。というか今でもギャンブルとか投機の世界ではそれだけで勝負して勝っている人がいますが、それが拡大とすると思います。



続いてお金の仕組みにですが、これについては現在の主要国がとりたがる緊縮財政について話をする必要があります。本題に入る前にお金の仕組みついて理解する必要があります。


お金の仕組みついて語る事は非常に難易度が高いです。というのも時代、時代でその価値や仕組みが変わるからです。

最初のお金は物々交換を円滑に行うための手段です。ですので最初の頃のお金はみんなが欲しくて共通の価値があるもの金や銀で作られる事となりました。金や銀をそのままお金として使うのはいろいろと問題があったので、金や銀を担保として元本を保証したもの、いわゆる紙幣や手形が登場します。

そんでもって現在のお金は何か?信用や価値というよくわからないモノを数字として目に見える形にしたものです。言っている事がよくわかないですよね。仮想通貨なんかがこの仕組みを利用して生まれたので仮想通貨について調べるとなんとなく理解できると思います。

もっとよくわからない話をすると通貨発行権を持っているなら、現代社会で流通しているお金は無限に増やす事ができるのです。ここで面白いのが国よって差がでる事です。天然資源や技術を持ち経済規模が大きな国がお金をかってに増やしても問題ないどころか喜ばれて他の国は物をどんどん売ってくれます。まあ、1000円で買えていたものがお金の価値が下がったので1500円頂戴みたいな事になりますが。では豊かでなく他の国から借金をしている国が勝手にお金を増やすと喜ばれません1000円が外国から買えていたものが1万円、下手をすると10万くれとなります。これがハイパーインフレです。

よく為替といって日本円と米ドルの交換レートについて大騒ぎするのはお金というものが国の信用や価値を示しているからです。

最近ではMMT(現代貨幣理論)というものが現在のお金の仕組みの最新版ではないかと思います。


ここまでを整理すると

・現在のお金は増やそうかと思えばいくらでも増やせる。

・担保は信用とか価値というよくわからないもの。

・国が発行した通貨の価値は物と他国のお金との交換レートで示される。

という感じです。


さて、ここで本題の緊縮財政の話に入ります。日本は1998年に緊縮財政を開始しだしまして、2020年の現在もその路線を躊躇しています。どういうわけか近年の先進国は基本緊縮財政を取りたがります。

この緊縮財政によって日本の国民はどんどん貧乏になっていると言われています。実際に実所得=給料から税金などを引いた額は下がっています。その一方でエンゲル係数=家計における食料品の支出の割合ですが1998年から横ばいに移行し、支出の比率は外食やお酒などの割合が増えていっている事から食生活は豊かになっているといえます。

これは矛盾したデーターのように思えますが技術の進歩により物の品質や値段が下がったためといえます。また、実感としても私が学生だった20年前はクーラーがない家というのは思ったよりも多かったですが、今やクーラーは贅沢品ではなくて必需品です。今よりも所得が多かったはずの20年前の方が何故かモノを入手できず、所得が減った今の方が豊かという奇妙な状況になっています。


現在の一般人の財務というのは非常に奇妙な状態です。貧乏になってお金がナイナイと世間で言われてながらも外食行ったり持ち帰りの食べ物を買い、価格が高いはずのコンビニにはお客があふれています。

若年世代の貧困化がしきりに言われていますが・・・私の若い頃はもっと貧乏で小汚いかっこしていたと思います。何が言いたいかいうと20年前に比べると日本は確実に豊かになっているという事です。


現在の日本が豊かかどうかは別にして緊縮財政を何故取り続ける、取り続けたいかについては政治と戦争を考える必要があります。いわゆる強国=戦争に強い国になるのは富国強兵がいいと言われていました。それが技術の進歩により富国弱兵という感じなっているのだと思います。第2次大戦後のアメリカについてはこの富国弱兵に悩まされてきました。中東で幾度が行われた先進国vs途上国の戦い、近年ではIS(イスラミックステート)ととの戦いではモロにそれがでました。現在、最も強い軍隊を持つ国はロシアと言われています。

何故、ロシアが強いかというと先進国でありながら先進国特有の人命重視やモラル遵守が薄いからです。ロシアは貧国強兵の兵士を持ち、ソ連時代の蓄積による手堅くそれなりに最先端の軍事技術を持っており、兵士と兵器の強さのバランスがよいから強いと言われています。

逆にアメリカは兵器の強さには生産性、運用を含めて定評がありますが兵士は昔からイマイチと言われています。海兵隊?彼らは選抜させた兵士なので例外です。ここで話しているのは一般兵士の話です。


日本はどうか?兵器についてはアメリカにおんぶだっこなので強いです。兵士は?日本人の気質として職業意識が異常に高いので一人前の兵士は現在でも強兵だと思います。GHQの戦後教育への干渉があってこの状態なので野放しだったら、どうなっていたのでしょうね・・・


何はともあれ各国は国民が豊かする手段と方法を知っていながら実行せず、それどころか豊かになりすぎないように注意を払っているのだと思います。その代表的な手段が緊縮財政であり金持ち優遇だと思います。不謹慎な話ですが・・・金持ちの財産なんて国家という暴力装置がいちゃもんをつければ簡単に没収できます。むしろ一部の金持ちや企業がいっぱいもっていてくれる方が徴収しやすいと思います。


日本についても医療費の増大が問題といわれていますが・・・実は医療費は低減策は政府は実行しようとする気がなくむしろ、さらに拡大させる気まんまんなのが、実情だと思います。だって医療費を増大させてもお金を刷って返せるわけですからね。

むしろ、2000年代以前のように箱物公共投資をやる方が問題です。これをやって大規模に景気がよくなってしまえば中国がまず日本へすり寄ってきます。そして、中国と日本の経済が一体化するのは非常にリスクのある行為です。この件についてはアメリカが失敗して一体化しすぎてトランプ大統領が切り離し対策を現在、進行形で行っています。また、国民を貧乏にしすぎて国民がお怒りです。

今の日本の緊縮財政についてはやめるタイミングを見失っている状態だと思います。医療費についてはアメリカとの共同戦略の外にあるので好き勝手できていますが次のネタを探していていいのが見つからず歪みが広がっているではないでしょうか。ようするに緊縮財政をやりすぎたんだけど、ほどほどにする手段がない状態だと思います。


ここまでの情報から堀江氏が予測する未来の日本をまとめると。

①従来の優秀といわれていた能力差はスマホ(副脳)により均一がする。

②人間の優秀さの定義がかわり他の能力が求められる。

③人間が幸せになるコストは低減しつづけける。

④必然的に生活保護などのセーフティネットのコストも低減し充実。

⑤国家は国民がちょっと貧乏くらいを狙って運営される。

みたいな感じになるかなと思います。


彼が主張しているお金がその価値を失うは①~⑤の予測と照らし合わせると暴論ではあるものの的を外していないのではないかと思います。


じゃあ、これから私達は幸せになるためにどう生きればいいのでしょうか?

とっかかりとしては

・確定申告へ必ず行く。

・筋トレなどの定期的な運動を始める。

・3万を種銭に株や仮想通貨を始める。

あたりが手をつけやすいかなと思います。ではこのあたりで。

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