第2話 内臓はこぼしてはいけないそうです。

不謹慎なエッセイの第2弾です。

今のところは削除要請は受け取っておりません。


ちょっとわかりにくいタイトルですがほとんどの映像作品においては内臓の表現する事は極めて稀です。今回はこれに切り込んでいきたいと思います。


そもそも内臓とは何なのか?

一般的には脳、肺、心臓、腸や肝臓など腹部に収められている臓器の事です。

そんでもって胃や腸については消化器官なので内部には未消化の食べたものや便が入っています。どうしてこんな事をいうかというと中身が非常に臭いからです。


殺人現場などで大出血となりあたり1面が血の海になった場合は非常に生臭い血の臭いが辺りに充満しますが・・・戦場などで腹部が裂け内臓いわゆるモツが傷ついた場合はそれだけでなく、非常に臭いそうです。筆者はそのような現場に出会った事はないのですが屠殺に関わる人は腸や大腸を傷つけた場合は臭いし食肉が汚染されるというので真実ではないかと思っています。


ちょっと前まではネットのページでも禁忌だったらしくほとんど見る事ができませんでしたが、YouTubeなどでイノシシの解体動画がUPされだした事もあり、内臓が解禁となりました。ただ、2020年の時点では日本では公共の電波で内臓、特に腸や肝臓を見せる事は禁忌のようです。

逆に脳や心臓については表現される事がわりと多いです。



どうして、このようになったのでしょうか?

ポイントとしては家庭で動物を解体し食肉化する行為は現在も行わているが国や地域によるバラツキが大きく、日本の家庭では魚介類は行うが動物は行わない、行ったとしても鳥などの小型のものか、猟師などの特殊な事情を持つ場合である事です。

食肉化とは毛をとる事と腐敗のしやすい内臓をとる事です。日本ではこの二つをやっていない食肉は販売する事ができません。特に小腸、大腸などは中に未消化の食物いわゆるクソが入っているため腐敗の速度が速いです。

毛をとる理由については毛はクソに匹敵するくらい雑菌が豊富ため間接的な腐敗の原因になるとの事です。毛をそったり、剥いたりするのはこれが理由です。


ですので内臓とくにモツといわれる腹の中に格納されているものはクソと同じ扱いなのかもしれません。クソがTVなどの公共の電波にでてきて喜ぶ人はあまりいないと思います。


何言ってんの俺はホルモン好きだし、そんな事はないよという人はいると思いますし、私もホルモンは好物です。これはホルモン食材として有名になったのは近年の事だからではないかと思います。内臓は食肉時の処理に手間がかかります。特に小腸、大腸はかなりの洗浄が必要です。


今の時代の人はそう思わないでしょうが昔の人にとっては内臓=モツがこぼれたは尻からひねり出すクソが腹からこぼれて臭そう、汚ないという感覚がモツをこぼさない、見せない原点なのかもしれません。

実際に冷蔵庫などが発達していない状態だと消化物が入っている小腸や大腸はかなり早い段階で腐敗したと思いますし、洗浄したとしても腐敗し傷んでいるかどうかの判断もつきにくく結局は捨ててしまっていたのでしょう。

それが時代が変わり徐々に食材として認知されるようになりモツ=クソという認識がなくなりましたが、内臓を見る事があまりないのでグロいもの=不快なものとして認識され、やっぱり描けないまま、古い感覚の人も残っていると・・・


1940年代とか1950年代辺りの古い世代の人にホルモン料理について話す機会があった時にあんなものは食べるものではないというニュアンスを若い時に感じた事があります。ホルモンの語源はホオルモノ、捨てるモノだったのですが何故、捨てるかというとクソだったからです。

ホルモン料理やモツ鍋は一定の年代の人からみるとクソ料理やクソ鍋ともいえます。


内臓、特に小腸、大腸は創作物ではあまり描かれないですが稀に腸を持って振り回す描写がありますが・・・中にはクソが入っているわけなのでクソを振り回しているのかもしれません。

この行為はもうテロもしくはスカトロプレイです。

う~ん、やっぱりモツ=クソはこぼさない方がいいのかもしれません・・・

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