次元の彼方に飛ばされた者

プリン制作人

第1話 飛ばされた

ヒュンッ!


「…くっそぉぉぉ!?またかぁぁ!?」


僕、今現在落ちています。

え?何故落ちてるかって…?

説明めんどくさいね!ケモナー1号さんの作品、霊夢のコラボ作品を見てね!


「っ!野生解放!」


野生解放すれば背中から2セットの翼が出てくる。


「よっとぉ…慣れたもんだよ!」


飛びながら周りを見渡せば一面真っ白。

ゆきやまちほーか…?と思ったが、それはなかった。

何でかって?山がない。それだけ。

ゆきやまなんだからかなりの高低差がないとゆきやまとは言えないけどそもそもその高低差が見られない。…どこだここぉ!?


「とりあえず…降りるか」


降りなきゃ何も始まらないしー!?



「…ふぅ…さて、まずはここがどこか、把握しないとね!さみぃ…焼き土下座して温めたいところだが…」


…いや、焼き土下座なんかしたら温まる前に僕が溶ける。


「ていうかそもそもここってジャパリパークなのか?もしパークならフレンズさんがいるんだがね…」


僕、こういうところでも独り言いっちゃうタイプだからさ!静かになることなんてあまり無いんだよねー!


「さて…体を温める程度に…ドゥエりますか!ドゥエッ!」


さすがにやりすぎると足の骨が折れるから程々にしておこうか!


「ドゥエドゥエドゥエ…」



「ふぅ…いい汗?かいた!」


気づけば体は温まっている。


「…おっと?雪の煙だね!パークじゃなかったら除雪機!パークだったらフレンズさん!さあ!どうなる!」


ドドドドドド…


「おわわーっと!」


声からするに女性。フレンズの可能性高まった!

煙が晴れてくるとツノが見えた。よし!フレンズ確定演出!


「やっほー!私はトナカイだよ!あなたは?」


「うしっ…!フレンズさんだ!あ!僕はオレンジです!」


「オレンジ…オレンジ…よし覚えたよー!」


早いねぇ…


「そんなことよりここで何してたの?」


「うーん…説明すれば長くなるけど?」


「簡単で!」


「よし…ワープしてきた。それだけ!」


「ワープ?何それ?」


そっか…ワープっていうことを知らないのか…説明してあげようか!


「えっと…ワープっていうのは、例えばここから図書館まで瞬間的に移動ができる…そんな感じ!」


「えー!?すごいねー!」


「いやいや…僕が起こしたわけじゃないし…そんなことより!…うるせぇ!」


後ろから奇襲しようとしたなセルリアンよ。

残念だったな!気配に気づくのは得意なんでね!


「わ!?セルリアン!?」


「さ、ざっと100はいるね?」


「100!?」


「これぐらい僕1人で倒せる…だけど手伝ってくれると嬉しいな?」


「手伝うよー!あっちは任せて!」


「よし!じゃあ、やりますか!」


100以上のセルリアンが襲いかかる!楽勝楽勝!


「…」スチャッ


気づけばもうトナカイさんはもうセルリアンに向かって除雪しながら走って行ってる。早いねー!でも僕は冷静だよ!短剣と大太刀と…ついこの前プラムに具現化してもらった鞭があるし!あ、鞭はヴァンパイアキラーだから結構殺傷能力は高いね!


「…覚悟!」


まず短剣を投げてセルリアンの塊、ざっと50はいる。そこに目がけて短剣を投げる…


「…どこ見てるんだ?僕はここだよ?君たちの目は節穴かい?」


セルリアンが気付いてこっちを向いた。

だが…


「ふっ…!遅いっ!」


12m以上ある大太刀のなぎ払いで大体のセルリアンは吹っ飛ぶ。でも倒しきれない。

トナカイさんの方はまだあまり倒せていない。

…秘技使いましょっか!


「トナカイさん!10秒以内にセルリアンから離れて伏せて!」


「!わかったよー!」


10秒…

トナカイさんが逃げ始めた。その後ろを何体もののセルリアンが追う。

7秒…

セルリアンとトナカイさんの距離がだいぶ空いた。

4秒…かなり離れた。いま伏せても全然追いつかれないだろう。

2秒…そろそろ僕も準備に入らなきゃな!

1秒…トナカイさんが伏せた。今がチャンス!


「くらえ!イービル波動ウェイブモーション!」


辺りは暗めの風に覆い包まれてセルリアンの粉砕される音がパッカンパッカン聞こえる。やったぜ。



「…殲滅完了!トナカイさん!大丈夫だよ!」


「…!すごーい!何あれ!」


「…ちょっとした僕の技、だよ?」


「よくできるねー!」


…いやまって、耳がいいから聞こえるけど何か大きい音が聞こえるんだけど…


「…ねぇ、耳済ましてみて?」


「…何か大きい音が聞こえるねー」


「…どこから聞こえる?」


「あっちの方だよー!」


「あっち…って待って待って!雪崩だよ!?」


「え!?逃げなきゃ!」


「くっそ…これ逃げられるのか!?後ろを見ずに!全力で走って!あそこに岩陰があるからあそこに隠れるよ!」


「うん!」


相変わらずトナカイさんの足は速い。だけどそれに比べて僕の足は遅い。…やばいな…


「…っ!やばい!僕のことは気にしないで!トナカイさんだけでも助かって!」


「そんな!」


「いいから!僕を助けてたら被害受けるよ!」


「…!わかったよ!」


よし…これで僕は死ぬかもね…運が良ければ、また会おう…


「…くっ…もうダメだ…」


「オレンジさぁぁぁぁぁん!」



こうして僕は雪崩に巻き込まれてしばらくの間気を失っていた。

起き上がったときには多分気を失ってからおよそ2時間後くらいだと思う…

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