第13話 お疲れ会①

――今日から6月。

久々の快晴で気分が良い。


空乃が作ってくれたご飯を食べ終え、エレガントに紅茶なんかすすっていた。今日は休みで珍しく早起きしたし、なんだか良い一日になりそうだ。


そう思い、席を離れようとすると

――ガタンッ


「あっ」


飲んでいたティーカップをテーブルから落とし、豪快に割ってしまった。


「うわ、不吉……」

思わず口に出る。

さっきの言葉は前言撤回。


「大丈夫ですか!?」

空乃がパタパタとスリッパの音を鳴らし台所から駆け寄ってきた。


「ごめんごめん、大丈夫だから空乃は触らないで」

慌てて飛び散ったガラスの破片を集める。


「てっ」


「血が出てるじゃないですか!」


慌てて触ったもんだから、指を切ってしまった。益々不安になっていく。

救急箱を取ってきてくれた空乃が絆創膏を貼ってくれた。


「ごめん、ありがとう」


「いえいえ、気を付けてくださいね」

相変わらず優しい子や。


「うん、気を付け――」


ガンッ


「おおうっ!」

立ち上がろうとした時今度は、テーブルの角に後頭部をぶつけた。痛すぎてその場で頭を抱え込むようにうずくまる。


「目依斗さん!?」


「痛い痛い痛い!」

痛すぎてテーブルを囲むように頭を抱えたままグルグルと周り出す。


「落ち着いてください!」


そのまま空乃の元へ近付きぶつけた箇所を見せる。

「ねぇここハゲてない!?」


「大丈夫です、ハゲてません!」


「そうか……」

少し落ち着きを取り戻す。


「なぁ空乃、今日は僕、厄日かな……?」


「たまたまですって、きっと大丈夫ですよ」


「そうかなぁ……」


「そうですよ、それにほら!今日は久し振りに皆揃って会えるわけですし」


「えっ、そうなの?」

何それ初耳。


「あっ」

明らかにしまった、というような表情を浮かべる空乃。


「空乃?」


「う、うそですよ~」

目を横に泳がせながら、吹けていないのに口笛を吹くかのように口をピューピューさせている。


「いや、嘘下手か!」


額に左手を当て、少し上を向き口を開けている。


「いやいや!あちゃ~、じゃないから」


それで諦めたのか、実は……と話し出した。



どうやら遅番を終えた僕の為に、この日僕の家で夕方からサプライズお疲れ会をする予定だったという事らしい。良い奴らだな。もうサプライズじゃなくなったけど。


「すみません、勝手にお家を使うのはどうなのかとも思っていたんですが……」


「そんなの、もうここは空乃の家でもあるんだから気にすんなって。それに、皆の気持ちも嬉しいしさ」


「そう言ってもらえるとありがたいんですが、その……」


「皆には知らなかった振りをしてくれって言うんだろ?」


「はい……」


「大丈夫、空乃や皆の想いは無駄にしないから。アカデミー賞ものの僕の演技を見ているがいい」


「ふふ、ありがとうございます」


「んー、でもそれまではどうしよっかな」


「そうですねぇ、私はお掃除とか色々やる事があるので、お天気も良いですしお散歩とかどうですか?」


「だったら僕も手伝うよ」


「いえ、これは私にやらせてください」


「そう?」


「はい。ですから目依斗さんはゆっくりなさっていてください」


「じゃあ、悪いけどそうさせてもらおうかな」

これも空乃なりの気遣いだろうから、ここはお言葉に甘えさせてもらうとしよう。


でも特にやる事ないんだよな。

確かに天気良いし、少し外にでも出るか。


「じゃあ僕、少し出掛けてくるね」


「はーい、気を付けて。でも18:00までには帰ってきてくださいね」


ああ、今日も朝は誰か出勤してるからその時間位になるのか。


「あいよー」


そうして僕は家を出た。


しっかし、気持ちいい気候だなー。

空気がカラッとしていて湿気のない、暑くもなく寒くもなく心地良い。


もう夏なんだなー。

そんな事を思いながらも行く当てのない僕は、少しばかり散歩したり、コンビニで立ち読み等し、自販機でお茶を買って近所の公園のベンチに腰掛けていた。スマホを眺めながら何か面白いゲームでもないかとストア内に目を通す。そこで急上昇ランキング一位になっていた、あるアプリに目が止まる。


~ヤスラギ~


あれ、これって夢がハマっているあのパソコンのネトゲじゃん。スマホ版なんか出てたんだ。少し興味をそそられた僕は何気にインストールしてみる。へぇ、パソコンと連携して出来るのか、世の中便利な時代になったもんだ。


丁度いい、僕も前に作ったアカウントでやってみるか。パスは写真に撮っておいたから……これでよしっと。無事にインできた。


MEIITO


そうだった。あれ以来まともにやっていなかったけど、こんな名前だったな。思い出して苦笑する。サーバーとかはよく分からんしそのままでいいか。


MEIITO行きまーす。

と思ったら入った瞬間、訳も分からず倒された。


――以下ゲーム内チャット


MEIITO『あれ、何が起こった?』

倒れているまま打ってみる。


雑魚は狩る『wwwwwwww』


MEIITO『ん?』

10秒経過しその場に復活する。


――雑魚は狩るに倒されました


MEIITO『ええ』

コイツにやられたのか。


雑魚は狩る『ゴミすぎwwww』


復活

MEIITO『やめて』


――雑魚は狩るに倒されました


雑魚は狩る『やめられないとまらないwwww』


コイツ……

まともにゲームもできん。


その後も何度か復活しては倒されを繰り返し、反論するのも面倒になってきた僕はもうやめようかと思っていた。マナー悪すぎんだろ、このゲーム。だってもう起き上がるのずっと待ってるもんね。それによく見ると他の新規っぽいプレイヤーも倒されてる。段々、この場から諦めて人がいなくなっていくのが分かる。


すると、雑魚は狩るが消えた。満足して帰っていったのだろうか。とにかく今がチャンス、この場を離れてどこかに行けば大丈夫だろう。今の内にキャラを動かす。


僕と同じ考えの人がいたのか、共に走り出す一人のキャラクター。どこに行ったらいいか分からない僕は、とりあえずその人に付いていった。しばらく走って草原を抜けると街に着き、走っていたその人の足が止まり、こちらに振り向き話しかけてきた。


KOT『ここまでくれば大丈夫だね』


MEIITO『そうですね、勝手に付いてきてすみません』


KOT『兵器兵器』


KOT『ミスw』


KOT『平気平気w』


MEIITO『ありがとうございますw』


僕と同じような初期装備の見た目のその男の人は気さくで優しそうだった。


KOT『それにしても酷い目にあったねw』


MEIITO『ほんとですねw』


KOT『よく諦めんかったねw』


MEIITO『なんかもう意地になってましたw』


KOT『同じくw』


KOT『始めたばかり?』


MEIITO『はい、丁度今w』


KOT『それも同じw』


MEIITO『奇遇ですねw』


KOT『良かったら仲良くしてねw』


MEIITO『こちらこそですw』


KOT『フレンド申請してもいい?』


MEIITO『勿論です』


――KOTからフレンド申請されました

許可しますか?


許可っと。


MEIITO『ありがとうございます』


KOT『よろしくねw』


ゲーム内で初めて友達ができた。

ちょっと嬉しい。


MEIITO『こちらこそですw』


KOT『敬語じゃなくていいよw』


MEIITO『ではw』


気になっていたことを聞いてみる。


MEIITO『このゲームってチュートリアルないんだねw』


KOT『ああwPC版があるからみたいよw』


MEIITO『なるほどw』


KOT『時間あるならPT組んで少し一緒にレベ上げしない?w』


MEIITO『いいねw是非w』


――KOTからパーティに誘われました

許可っと。


暇だし丁度良かった。



二人で街の外の雑魚モンスターを片っ端から狩っていく。そりゃあもう無心で。どのくらいやっていただろう、気が付けば携帯の充電がなくなりそうだった。


KOT『ごめん、そろそろ充電なくなるw』


相手も同じだったらしい。


MEIITO『僕もw』


KOT『それじゃ一回やめますかw』


MEIITO『だねw』


KOT『夜はまたやる?』


MEIITO『あー、今日はちょっとこれから用事あるからまた明日とかかなw』


KOT『了解w』


KOT『フレンドのとこ見ればインしてるか分かるから、暇な時また声掛けてねw』


MEIITO『おっけーw』


KOT『じゃあまたw』


――パーティが解散されました


意外と楽しかったな。良い人とも仲良くなれたし、時間がある時にはまたやろう。夢にもやってるか聞いてみるか。少しハマりそうな僕だった。


だいぶ時間が経ったけど、それでもまだ18:00には早い。本屋でも行って時間を潰すかな。暇な時に行く場所のレパートリーが少ないのが悲しい。だから実際給料を貰っていても使い道があまりない。彼女でもいたらデート代に費やすんだろうなぁと、さらに虚しくなることを考えながら本屋に向かった。



――ようやく約束の時間が近づいてきた。本屋で見かけてついつい買ってしまったヤスラギの攻略本。パソコン版のだったけど、意外と出来そうな事が多くて熱心に読みふけってしまった。本屋の近くにカフェがあるのでそこで読んでいたのだが、周りから見れば変な奴に見えていた事だろう。違うよ?決して大人の本を買う為のカモフラージュとかじゃないよ?今日はたまたまメインで攻略本を買った、そのついでに買っただけだから。いつもは男らしく単品で買うから。女性の店員さんがいない時とかも狙ってないから。あくまでもたまたま男性店員の時に買えてるだけだから。


意気揚々と帰路に就く。

これもまた決して夜に読むのが楽しみだからとかじゃないから。みんなと会うのが楽しみなだけだからー。そうして僕は走り出したのだった。



――玄関に到着。

急いで扉を開ける。


「おかえりな――」

「ただいま!」


急いで自室に入り、ベッドの下に買ってきた袋をボウリングの球を投げるかの如くスライドさせて優しく投げ入れる。ソレはベッドの真下でピタッと止まる。


コンコン

「目依斗さん?」


「ん、どしたの?」


「いえ、おかえりなさい……なんか疲れてません?」


「そんなことないよ。心配してくれてありがとう」

紳士に微笑む。


「ならいいんですけど、もうすぐ皆さんいらっしゃると思うので、リビングに来ててくださいね」


「おう、分かった。すぐ行く」


――バタン


ああああっぶねえええ!

でも今回はセーーフ!


さすが目依斗さん。

そう何度も同じ手は食いませんよ


でも僕はここである事に気が付いた。もしかしたら皆が僕の部屋に入ってくるという可能性があるという事だ。それはマズイ。さっきのブツも含め、色々と緊急避難させないといけない。ましてやベッドなんて男子の部屋の定石。


急ごう。皆が来る前に――


そう思ってからは早かった。手早くすべての危ういものを大きめのポリ袋にまとめ、クローゼットの奥の方に押し込んだ。後は手前に畳んだ衣服をカモフラージュで置き、完成だ。出来る男は違うぜ。この綺麗に畳まれた衣服を押しのけてまで見られることはないはずだからな。人の良心に付け込む完璧な作戦だ。


これで心置きなくリビングで待てる。



――リビングで待つこと30分。

家のチャイムが鳴る。


「はーーい」

空乃がここで待て、と手でジェスチャーをする。


それに対し頷く僕。


廊下から足音が聞こえてくる。

見てろよー、僕の迫真の演技を。


――カチャ

扉が開く。


「イエーイ」

「おつかれ~」

「やっほー」

「おつかれさま」


皆には誰が何と言っているか分かっただろうか。


「お、おお?あれれ、みんなドウシテココニ?」


「うそ下手くそですか!?」

思わず空乃がつっこむ。


その一言と僕の態度で皆察したようだ。


「なんだよばれてたのか~」

と笑いながらメッシ。


「水崎氏は演技がなってませんなー」

皆の事を氏と呼ぶようになっていた石津さん。昔ながらのオタクだからとかではなく、親しくなった今、呼び名に困った結果、氏を使うようになったようだ。


「空乃ちんからバレちゃったんでしょ」

と夢。


「ごめんなさい~」

すまん空乃、僕嘘つくの下手だった。


「まっ、空乃らしいっちゃらしいわね」

いつの間にか空乃を呼び捨てするようになっていた音筆。実は女性陣、かなり仲良しになっている。


「でもそれは僕が聞き出しちゃったというか」


「違います。私が口を滑らせちゃっただけで」


「はいはい、そんなのどっちでもいいから、とにかく乾杯しましょ」


「そだね~」


「とりあえず色々買ってきたから飲もうぜ!」


「あっ、僕も払うよ。いくら?」


「水崎氏~、これは僕らからのお祝いだから」


「そんなの、私達が勝手にやったんだからアンタは気にしなくていいの」


うわ、素直に嬉しい。

お金がじゃなくて、皆の気持ちが。


「皆ありがとう」


「いいってことよ」

と皆笑っている。


「じゃあ私、コップ持ってきますね」


「私も手伝うわ」


「ありがとう琴乃ちゃん」

さすがに空乃は性格上、呼び捨てにはしてないけどね。



「それじゃあ皆、グラスは持ったなー?」

音頭を取るメッシ。


「んじゃ、水崎お疲れー!」

「アーンド、水崎はCランク!音筆はDランク!おめでとう!かんぱーい!」


えっ?


『かんぱーい!』


流されるように僕も乾杯するが……。


「あれ?みんな何で知ってんの?それに音筆もランク上がったんだ!」


音筆の方を見ると

「まぁね~、有言実行よ」

とドヤ顔しながら酒を一口。


「そっか、頑張ったんだな!おめでとう!」

コチンと乾杯する。


「ありがと、アンタにはまたその上を行かれたけどね。でもおめでと」


「サンキュー」


「夢達が知らないわけないっしょ~?何でもお見通しなのだよ」


「まぁ、店長に聞かされただけだけどな」

とメッシ。


「もうメッシちん~、そういうのは言わなくていい事なのに~」


「私も知っていたので、本当はもっと早くに言いたかったんですけどね」


「まぁまぁ、水崎氏へのサプライズなんだからしょうがないよ」


「はは、なんか懐かしいなこういう感じ」


「確かに皆揃ったのはあの打ち上げ以来だよな」


「ちょっと小笠原氏!」


墓穴を掘ったなメッシ。


「あー、あの時はうちの可愛い空乃がお世話になりましたねぇ~」とニコニコ顔で言う。


「すみませんでした!」

「すみませんでした!」

二人で土下座。


「だってよ、どうする空乃?」


「私はもう怒ってませんから」

焦るように言う。


「僕は怒ってるけどな」


「ほんとすみませんでした!」

「ほんとすみませんでした!」


二人して土下寝。

もう土下座を通り越して、垂直に横になっていた。


「まぁ、今の二人ならもうしないと思ってるから」

もう二度とそんな状況にはさせないけど。


「ありがとうございます!」

「ありがとうございます!」



「そして夢!笑ってるけど今飲んでるのはなんだ!」


「え、お酒だけど?」


「あーー、僕としたことが!」

その場にうなだれる。


「夢にお酒を飲ませない委員会会長の僕として、なんたる失態!」


「何その委員会!夢本人ですら初耳だよ!」


そんな僕の耳元に

「大丈夫よ、ノンアルにすり替えておいたから」

と音筆。


ナイスゥー音筆!

思わず抱きしめたくなった。

ぶん殴られそうだから絶対できないけど。


「ありがとう!」


「でも夢ったら本物を入れるか常にじーっと見てて、一瞬目を離した隙にすり替えたから、本人には言わないでよね」


「分かった、ほんとナイス!」


「別に、夢の為だからだし」


「それでも嬉しいよ、音筆も酔い過ぎには気を付けろよ」


「うん、気を付ける」

あら素直。

もう酔い始めてんのかな。

音筆は酔ってるとツンが抜ける気がする。


「空乃も今回はお酒飲んでるの?」


「飲んでますよ。母がお酒強いので、実はこう見えてお酒強いんです」


「あ、そうだったの?」


「ええ、それに今回は酔っても大丈夫ですし」そう言いながら、メッシと石津さんの方を見る。


瞬間、二人は空乃に向かって再度土下寝した。空乃は、ね?と僕の方に向きなおして微笑んでいる。空乃は酔うとSになるっぽいな。以前、今度は二人で飲もうとか言っていたけど、ちょっと考え直そう。


それにしても二人共酔うには早くないか?

僕だってまだ一本くらいしか飲んでいない。


疑問に思いキッチンに行ってみると、アルコールの度数が強い物とそうでない物の空き缶が置いてあった。味から判断するに、甘めの物の方が9%、ビールやウーロンハイ等が4%と、確実に空乃達が飲んでいるものの方が強めだった。勿論夢のノンアルは0だけど。


「ってあれ?夢は?」


見渡すとリビングにはいなくなっている。

トイレか?

空乃達は4人で談笑している。


ふむ。

これはちょっとあれだな。

嫌な予感がする。

僕の第六感がそう告げている。


そ~っとリビングを抜け出し、風呂や親父の書斎、一つ一つ扉を開けていく。風呂は勿論ノックしてるからね。


でもいない。

嫌な予感は尚拭えていないけど、仮に僕の部屋に入られていても問題はない。すべての問題は先程解決しておいたからな。まぁ入られていてもいっか。そんな気もしてきた。軽い気持ちで、こらこら勝手に人の部屋に入っては駄目ですよ、くらいな気持ちで注意してやろう。これが大人の対応って奴だ。


――コンコン


「はーい」


案の定僕の部屋の中から声がする。


「入りますよ」


「どーぞー」


何やら立場が逆な気もするが、大人な僕は冷静に入る。


「こらこら、勝手に人の部屋に入っちゃ駄目だぞ☆」


「目依斗ってこういうのも好きなんだねぇ~」

ニヤニヤしている夢。


「え?こういうのって?」


「こういうの」


ワ~オ!

今頃テレビでお決まりのサウンドが流れているはずだ。僕のパソコンをいじっていた。


「待て待て待て!何をしてんだコラァ!!」

迂闊だった、僕としたことがパソコンのお気に入りや履歴の事を完全に忘れていた。


「わわっ!ちょっと危な……!」


ソファーに座っていた夢に覆いかぶさるように押し倒してしまった。


「……」

「……」


僕が上になる様にして二人見つめ合う。これは床ドンというのだろうか。数秒見つめ合ってしまった。


「わ、悪ぃ……」


「ううん、夢こそ……」


「……」

「……」


「いや~、キスでもされちゃうのかと思ったよ~。エロゲでよくあるシチュだしね」ふざけながら言う夢だったが顔が赤い。


「いやぁ~、そうしていいならさせてもらうんだけど」そういう僕も多分顔が赤い。


「いいよ目依斗なら」


「ええ!いいんですか!?」


でも未成年に手は出せないし……。

どうしたら合法的に……。


「いいわけないでしょ!?」

「いいわけないです!」


リビングから持ってきたのか、二人からクッションを投げつけられた。

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