創作秘話『熊のくーさん』

『熊のくーさん』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654001974947


【カクヨム誕生祭2023】の企画【KAC】への参加作品。

【KAC20232】のお題は「ぬいぐるみ」。


前作の『本屋にお客を呼び込もうZE☆企画』では、連想ゲーム的にキーワードを並べることによってネタ出しを試みました。

このときは出したキーワードがピンとこなくて、結局あとから降ってきたネタで書いたのですが、事前にキーワードを並べて頭の中を整理しておいたからこそ新たな話が降ってきたのではないかと思います。


というわけで、今回も連想ゲームをしてみました。

・可愛い

・モフモフ

・抱きしめる

・子どもの友達

・くま、うさぎ、犬

・高い

・ディ〇ニー〇ンド

・くまの〇ーさん

・キャラクターもの

・自分でカスタマイズしたオリジナルぬいぐるみ

・ぬいぐるみの中にエアタグや盗聴器や盗撮機が入っている

・贈り主の髪の毛や爪が入っている

・動くぬいぐるみ

・ぬいぐるみのように可愛らしい動物(レッサーパンダ)


いくつか治安の悪い話がありますが……ちょうどネットでそんな話を読んだ直後だったからかもしれません。


折しも、話題になっているChatGPTをLINEでお手軽に使えるシステム『AIチャットくん』が登場し、今回から導入してみることにしました。

(▼気になる方はこちらをご覧ください)

https://twitter.com/yukito_shibuya/status/1631251370933366787?s=20


私「ぬいぐるみという言葉から連想する単語を20個教えてください」

AIチャットくん「ぬいぐるみという言葉から連想する単語ですね。以下に20個を挙げてみます」


という調子で挙げてくれたのが下記の20個。


1. クマ

2. ウサギ

3. ヒツジ

4. リス

5. パンダ

6. ライオン

7. ドラゴン

8. 動物

9. キャラクター

10. フワフワ

11. ソフト

12. プレゼント

13. 子供

14. 友達

15. 癒し

16. 安心

17. 可愛い

18. 赤ちゃん

19. ほっこり

20. 充実感


動物ばかりでは仕方ないので、さらに「動物以外であと20個教えてください」とお願いしてみました。


1. ふかふか

2. ふんわり

3. あたたかい

4. ポイントカラー

5. キュート

6. ステッチ

7. リボン

8. アミューズメント

9. ディスプレイ

10. ギフト

11. ショップ

12. 芸術性

13. ハグ

14. 手作り

15. ファッション

16. オリジナル

17. カフェ

18. マスコット

19. テディベア

20. インテリア


う~ん。やはりこれだけではネタがそのまま出てくることはなさそうです。


この頃、ちょうどBUMP OF CHICKENの『かさぶたぶたぶ』を聞いていたので、ほっこりしつつジーンとくる話がいいなあ、なんて思っていました。

『かさぶたぶたぶ』はいいぞ。いまだに聞くと涙ぐむし。特に「さよなーらだよー」のあたりから涙腺にぶわっとくる。

https://www.youtube.com/watch?v=CD3plUbgjgE


そこで思いついたのが、

「生まれたときから側にあるぬいぐるみを手放せない子どもと、ぬいぐるみの話」にしようと思いました。子どもが少し成長して、ぬいぐるみが汚くなってきて、親は捨てようとするけれど子どもは手放そうとしなくて怒られる。だからぬいぐるみが自分で自分の腕をちぎって「これならさすがに捨てるって言うだろう」というシーンまで考えたのですが……肝心の結末が思いつきませんでした。


子どもの成長を感じられる話にしたかったので「そんなに大事なら捨てなくていいよ」という展開は違うし、かといってこの子なら腕がちぎれたくらいでぬいぐるみを捨てようとはしないだろうし。方向性を見失いました。


そこで気付いたのですが、BUMP『かさぶたぶたぶ』だと、かさぶたが小さくなって消えてゆくんですよね。傷は治るものだから、おのずと別れの時が決められている。うまいなあと思いました。


さて、アイデアの練り直しです。

自分の中で、なんとなく「ぬいぐるみといえばクマ」という印象があったので、そこからクマつながりで考えてみました。

クマといえば、「物書きは素手で熊を倒さなくてはならない」みたいな話があったなぁ、と思い出し、そこから「物書きをしている主人公がクマを倒そうとするけれど本物のクマは恐いから、クマのぬいぐるみに付き合ってもらう」という話が降ってきました。


ちなみに、文字数の関係で削ってしまいましたが、最初の頃は下記のような文章もありました。

「そういえば、三毛別さんけべつひぐま事件とか石狩沼田幌新ほろしん事件とか、熊害ゆうがいについての記事をWikipediaで読み漁ってた時期があったから、熊の恐ろしさはよく知っているに違いない。」


いやあ、石狩沼田幌新事件は今回調べて初めて知ったのですが、改めて熊恐いなと思いました。

そういった生々しい表現を削ったせいか、書き上がった作品には「可愛らしい」とのお声をいただきました。


ありがたいことにレビューもただきました!

「小説家になるには、強くなければ、いけないのぉおお!?」

(ぬまちゃんさんのレビュー)

https://kakuyomu.jp/works/16817330654001974947/reviews/16817330654224328688


作品を読んでくださった皆様、ありがとうございました!


なお、『AIチャットくん』に作品の感想を聞こうと思って本文を張り付けたところ、なんと続きを書いてくれました。

(´艸` )


――――――――

●AIチャットくん作 『熊のくーさん』の続き

「相棒は小説家に向いていないかもしれないけど、熱い気持ちはもう小説家そのものだな」と思いつつ、「熊に勝つためには、まずは体力づくりから始めようか」と提案した。相棒も大喜びで、一緒にトレーニングを始めた。


疲れた体を癒すために、二人は熱々の温泉に入った。相棒はお湯につかりながら、「やっぱり小説家って大変だよね。書くだけじゃなく、体力も必要だし、考えることもたくさんある。でも、やっぱり書きたいんだよな」とつぶやいた。僕は相棒の言葉に共感し、黙ってそっと寄り添った。


その後、相棒は大胆な決断をした。小説家になるためには、まずは小説を書かなければならない。熊なんて倒さなくても、自分にできることをコツコツやっていけばいい。そんな風に考えた相棒は、自分の書いた小説を出版社に送り、意外な反響を得た。


「やっぱり相棒はすごいな」と思いつつ、僕は相棒とともに、小説家としての夢を追い続けていくことにした。

――――――――


そして「感想をください」と指定したら書いてくれたのがこちら。

まるで人間のような感想を書くのでびっくりしました。


――――――――

●AIチャットくんからの感想

この小説は、笑いと感動を交えた物語でとても心温まると感じました。相棒の熱意と努力が伝わってきて、共感できる部分が多かったです。また、主人公のくまの視点から描かれた物語も面白かったです。全体的に読み終わった後、ほんわかした気持ちになれる素晴らしい作品だと思います。

――――――――

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