夢を食む夢

QAZ

夢の中

グチゃ...グチゃ...



ぐちゃ...グチゃ...




まただ。また、昨日と同じ夢を見ている。

もう、これで四回目・・・。


出だしはいつもこの音。何かの咀嚼音のような、不愉快な音・・・。

次の瞬間に目に映るのは、黄色いテーブルクロスの上の上に置かれた1枚の白いお皿。白い、美しい光を放つお皿だけが、視界一杯に映る。まるで映画のワンシーンのように。

身体は金縛りにあったように動かない。不愉快な咀嚼音が鳴り続けている中、ただひたすらに白いお皿を見せつけられる。これは何かの拷問か冗談だろうか?


そして私は、私の耳を犯し続ける音に耐え切れず、目を瞑り叫び声を上げる・・・。そこで目が覚めるのだ。目に映るのは見慣れた自分のベッド、部屋、家具・・・。


こうして初めてこの夢を見た日から、5日目の朝を迎えたのだった。

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