おまけ 頑張る母たちにありがとう

「私も…」 三男同級生のお母さんから

 三男の不登校が始まって1カ月ぐらい経ったころ、私の気持ちは真っ暗だった。三男の未来に悪いことしか想像できなかったのだ。

 そんな時、家の近所の通学路を歩いていると三男の同級生のお母さんにバッタリと会った。彼女とは近所で町内も一緒だったが、親しく話しをしたことはなかった。どちらかというと若い彼女と話しが合うとは思えなかった。しかし三男と同じクラスに娘がいる彼女は三男の不登校の様子を知っていて、こう声をかけてくれたのだ。

「実はね私も子どもの頃、学校に行けなかったんだ。今でも何でかわからない。何か…行けなかった。でもね中学ぐらいになったら、突然、スッと行けるようになったの。だから…ね。」

最後は我が家の三男も大丈夫だと言いたかったのだろう。

 私は真っ暗にしか思えなかった子ども達の未来に希望が持てたようで、また彼女が私を励まそうと思って話してくれたことがとても嬉しく、頑張ろうと思えたのだった。

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