『闇霧』12


      12


 柱時計が時を刻んでいる。無限の夜の部屋の、果てのない時を。

 ガルタンダールの蠟のような白い指がポーンを動かす。e4。麻來鴉は黒のポーンをe5へ。間を置かず、白のナイトがf3に打たれ、返す麻來鴉は黒のナイトをc6へ動かす。無感動に、ガルタンダールはc4へとビショップを置く。

 イタリアンゲーム。攻撃的なチェスの序盤戦。攻撃しているのは無論先手であるガルタンダールの側だが、このオープニングは定跡だ。麻來鴉はf6へもう一つのナイトを動かす。白のポーンを間合いの内に捉え、二つのナイトが並び立った。

「思ったより普通の手だね。怪物らしくもっと無茶苦茶するのかと思ってた」

「遊戯ではルールの遵守が肝要だよ。ルールに則った戦いだけが我々を真実の姿で向き合わせてくれる」

 白のナイトがg5へ。斜向はすむかいに睨み合う黒と白の騎士。が、白のナイトの穂先はあくまでもその先に控えるポーンに向いている。

 盤面が殺意を帯びてきた。息苦しさの原因はキングとクイーンの利き筋の狭さだ。麻來鴉はクイーンの前のポーンを前進させる。d5。すかさず白のポーンが黒のポーンの首を取る。exd5。黒のナイトが馬を駆り、跳ぶ。Nxd5。白のポーンが槍の餌食となって、これで盤上の損失は等しくなった。

「こんなゲームひとつで何がわかる。真実の姿って奴は、本物の槍をお前に向けなきゃ見えてこないだろ」

 すぐにでも傍らの槍を掴みたい衝動を抑え込んで、麻來鴉は目の前の男を睨む。この無限の夜の部屋に仕掛けられた制限が、お互いへの攻撃を禁じている。ここでは直接戦う事は出来ないのだ。だから、何としても盤上遊戯を制するしかない。

 ガルタンダールは顔色一つ変えずにティーカップを手に取り、冷ややかな気品を漂わせる仕草で口をつけた。

「魔女だというのに、案外人間の事が見えていないのだな。七ツ森麻來鴉」

「何?」

 Nxf7。白のナイトが黒の陣に切り込み、ポーンを取る。

「人間が創造したものは、人間の様相を映すものさ。たとえば、このチェスという盤上遊戯は、白の一手目だけ見れば二十通りの可能性しかないが、そこから派生する盤面は十の百二十乗を越えて到底数え切れるものではない。朝、家を出るか、出ないか。早朝に行くか、寝坊していくか。それによって誰と出くわし、誰と出くわさないか。家に留まったがゆえに生きるか、誰かと出会ったがゆえに死すか」

 黒のキングが剣を抜いて、不遜にも御前に立ち塞がった白のナイトを直に討った。Kxf7。

 ――伏せて倒れる男女を思い出す。父と母。雪の日。幼い日。まだ手に馴染まない槍の柄の感触――

 手が進む。麻來鴉の手番。Qe7。白のポーンが進む。a3。

「お前と出会わなければ死なずに済んだ人間がいる。お前さえ、お前さえいなければ……!」

 盤面の熱気が滾るのと同じく、忌まわしい過去が内なる怒りの炎を燃やす。

「そうだな。無限の可能性を持つ宇宙の事象だ。我々が出会わなかった未来というのが万に一つもあるかもしれない」

 白のクイーンが前線に出た。踊っているかのように優雅に、明確な殺意を持って毅然と。視線の先に黒のキングが立っている。Qf3+。

 王手チェック

「だが、全ての盤面を知る事が叶わないように、今の我々では宇宙の全ての可能性を知る事は出来ない。我々の出会いは確定事象であったのか、運命に抗う事は出来るのか。闇と霧がもたらす終焉からは、誰一人逃れ得ぬのか……」

「何が言いたい。ガルタンダール」

 黒のキングが白のクイーンの利き筋から逃れる。Ke6。白のキャスリング。ルークとキングの位置が入れ替わる。見るべきは盤面だけではない。目の前の敵の思考を読み取らなければならない。ガルタンダールが駒を摘まむ。白、Qd3。黒、Ne4。

「私はそれが知りたいんだ。無限の可能性。宇宙の始まりから終わりまでの記録」

「馬鹿な事を。そんなものがあるはずない」

 もちろん、麻來鴉でさえ聞いた事はある。馬鹿げた妄想。俗なオカルティズムの発露だ。底知れぬ暗黒を秘めた闇霧の世界はあっても、宇宙全ての記録など存在しない。いや、たとえ存在したとして、それを認知出来る知性体などいるのだろうか? チェスの盤面どころの話ではない。宇宙の塵一つの動きさえ記録されているであろうものだ。いち生命のスケールで受け止め切れる情報量ではない。たとえ怪物、闇霧の一族であっても、無理だろう。個を持つというだけで、存在のスケールは限られるだろうに。

「まさか、《アカシックレコード》を探しているの? 闇霧の一族ともあろうものが?」

「おかしいかね。果てのない暗黒から闇霧の世界は生まれ、その中から我が一族は生まれた。人間が知り得る魔術や呪術を越えた膨大な数の不可思議の一つが我々だ。ならば想像し得るものは存在する。必ずある。ありとあらゆる事象を外側から俯瞰する手段が、現に今もそうしている者が、その者が書き記している記録が、必ずどこかにある」

 ガルタンダールが駒に触れた。

「私は可能性を掴んだのだ、魔女よ。ほかならぬ、今回の一件で」

 確信に満ちた表情で、怪物は言った。問い返す事は出来なかった。間違いない。この男は、何かを掴んでいる。宇宙のありとあらゆる事象を観測する手立てについて。アカシックレコードの有無について。

「一体――……」

「質問もいいが、君の番だ」

 ガルタンダールのガラス玉のような瞳が、麻來鴉を見つめる。気圧されている。あってはならない。仇を討つのだ。盤上遊戯如きでおくれを取るわけにはいかない。盤面に目をやる。ガルタンダールはどこに打った。次に打つべきは――

 駒を手に取ろうとして、麻來鴉は思わず手を止めていた。

 なかった。

 ついさっきまで盤上にあったはずの駒が、ナイトが、ルークが、クイーンが、そこにはなかった。白のクイーンはすでに黒のキングのすぐそばにまで迫っていて、逃げ道は限られていた。いや、裸の王がどこへ逃げられるというのか。立ち向かえば返しの一手でクイーンの餌食、かといって逃げ道は崖の如き盤上の隅に向かうほかない。

 手が進んでいる。見覚えのない盤面。しかも愚かな手筋の盤面に。

「ガルタンダール! 貴様、やはり真っ当な勝負などする気はなかったな!」

 怒気を孕んだ魔女の声にも、惑乱の王子は一切動じない。

「違う。これは起こり得る未来の一つ。不確定事象の断片。数え切れぬ無限の盤面を垣間見ている――」

 次の瞬間、瞬きと同時に盤面が見覚えのないものに変化していた。クイーンズ・ギャンビット。白の攻勢。

「な――」

 気が付けば、麻來鴉は自分の隣にもう一人の自分がいる事に気が付いた。右にも、左にも。まるで合わせ鏡のように、終わりのない自分の姿と、見覚えのないいくつもの盤面。数限りない情報。

「無限の可能性は確かに存在し、並列している・・・・・・。君にはそれをわかってもらいたかった。君が勝利の可能性を掴み取るのなら今回は譲ってやっても良かったが、私の趣向に気付けなかったな。残念だよ」

 来る。情報の奔流が。この部屋で麻來鴉とガルタンダールが打つ可能性があった数多の盤面。チェックとチェックとチェック。駄目だ。逃げ切れない。この部屋で起き得たありとあらゆる盤面が、麻來鴉を盤上の隅へと追いやっていく。

「ぐっ――!?」

 白のポーン、白のナイト、白のビショップ、白のルーク、白のクイーン。

 詰みチェックメイト――

「ノルニル! 三女神よ! 我が身の運命、時の狭間に捧げん!」

 ルーン・ストーンを取り出す。間に合うか。親指と中指を合わせる。情報が脳内に流れ込んでくる。思考を、奪われる――

「〝イス――」

「逃がさんよ」

 カン、と。

 ガルタンダールが盤上に駒を置き――

 無限にあるような白と黒の盤面が、麻來鴉の視界を覆い尽くした。



 万華鏡工法カレイドスコープ・メソッドの進行によって一階フロアはもはや原型をとどめていなかった。視界は二面に分かれている。大理石の細い通路を挟んで左側では、数多の壁や絵画や石像といったものが黒々とした液体に音を立てて溶けていた。かたや、右側では一面に広がった液体が次々と凝固し、どこに続くかもわからない無数の階段や、円錐や球、直方体といった、真っ白な立体物へと変化していく様子が繰り広げられている。大理石の通路の先にはわずかな光が見えていたが、そこにたどり着くには二本の足ではずいぶんかかりそうなほどの距離が離れていた。

 大理石の通路を走っていた火保は、道半ばで一度足を止めた。

 マサキとミオが連れ去られてからニ十分以上が経過している。もはや猶予はない。グロックを抜き、深く吸った息を吹きかけ、天井に向かって数発撃つ。火保の意を得た銃弾が闇の中を飛び回り、遠ざかっていく。狙いはあのエレベーターガールだ。ビルの中のどこにいようと、銃弾は必ずあいつを探し当てる。

 バックパックを下ろし、孔雀明王のお札を一枚取り出して、通路に貼る。

「オン・マユラキ・ランデイソワカ」

 孔雀明王陀羅尼を唱えると、お札がほのかに光を放った。無駄になるかもしれないが、念のための目印だ。孔雀明王陀羅尼は害毒消去の霊験があるため、お札の効果範囲は安全地帯にもなり得る。救出すべきは二人の子どもだけではない。未だ発見されていないほかの利用客もいるのだ。

 バックパックを背負い、火保は再び走り出す。動きながら、次に何をすべきかを考える。

 見つけるべきはエレベーターだ。詳しい経緯はわからないが、八尾は異界エレベーターに乗る方法を試して、呪いの力を得た。ならばエレベーターにたどり着くのが、第一目標だ。

 何か大きな物が、通路の左側に広がった黒い水たまりの中に沈んでいく。片や、右側では黒い液体が真っ白な立体物へと変じ、ほかの立体物とぶつかって大きな物音を立てている。建物全体が呪力で満ちているために感じ取り辛いが、液体も触れれば呪われるだろう。

 万華鏡工法カレイドスコープ・メソッドは、一見無秩序な変化に見えて、必ず術の執行者の意図が反映されている。

 呪術師、無祝。そして闇霧の一族、ガルタンダール。

 そもそも、今回の事件の目的は何だ?

 小向の話によれば、ビルが建てられたこの場所には古くから忌まわしい歴史があるという。そんな土地で、五百人もの人質を取って、一体あの呪術師やガルタンダールは何をしようというのだろう。

 情報が足りなさすぎる。手がかりを得るための時間もない。

 光が、近くなった。

 黒い液体の上に浮いた、大きな八角形のプレート。そこが通路の最終地点だった。光源は天窓から降り注いでいる光で、天井は見えない。

 道は、ない。八角形のプレートは今来た通路以外にどこにも繋がっていない。いわんや、エレベーターなどどこにもなかった。

 一階はほかの階から断絶されていた。

「……」

 足元を見る。プレートの材質を観察する。骨のように白い。大理石ではない。おそらく、あの黒い液体が変じたものだろう。

 プレートの端まで行く。真っ直ぐ進んだ。八角形の真下は黒い液体の河になっていて、少し先で流れが途切れ、滝になっていた。あらためてプレート上を見渡すが、手がかりになりそうなものは見当たらない。

 周辺の呪力はそれほど濃くはない。先ほどの小野管理官との通話を思い出す。呪力解析は進んでいる。呪物による電波干渉も、この場所ならば、あるいは……。

 スマートフォンを取り出す。アンテナが一本だけ立っている。電話帳から指揮所の固定電話の番号をタップする。画面が一瞬停滞し……かかった。コール音がする。一回。二回。

『……小野だ』

 繋がった。火保はスピーカーボタンを押して、スマートフォンを地面に置く。ベネリM4を両手で構え、周囲を警戒する。

「管理官、白原です。一階フロアですが、構造がかなり変化しています。二階以上へ行く通路が見当たりません」

『何だって――』

 通話にノイズが走る。やはり安定はしないようだ。

『……具体的に、どういうふうに変化している?』

「通路は一本だけ。その下は液体化して河になっています。今、私が立っているところが最終地点です」

『モニターを見る』

 一瞬の間が空く。周囲に妙な気配はない。黒い液体の流れる音だけが聞こえてくる。

『――白原君。呪力濃度の分布が出た。一階エリアは流動箇所こそ濃度が高いが、そのすぐ下は低い数値が出ている。おそらく地下階だろう。河を下る事は出来るか?』

「問題ありません」

 火保は迷わず言った。

『頼む。地下階――は――通信が不安定だろうが――』

 ノイズがまた多くなってきた。これ以上は難しいだろう。

「また連絡します、管理官。それでは」

 電話を切る。スマートフォンを拾う。

 さて。どうやら道は下にしかないようだ。とはいえ、滝壺に落ちるのは御免だ。

 バックパックを下ろし、取り付けてあった聖閃光手りゅう弾ホーリー・スタングレネードを取る。外観はほかのスタングレネードと同じくピンのついた筒だが、筒には教会の装備である事を示す十字架が描かれている。ベネリM4を脇に置いてピンを抜き、黒い液体の中へと投げ込み、すぐにその場を離れる。河面から顔を背け、耳を塞ぐ。

 激しい炸裂音が響き、まともに見れば目が眩むほどの光が一階フロアを照らす。十秒ほど待つ。音が止んできた。

 素早くバックパックとベネリM4を掴む。予想通り、黒い液体の河面に、十字の穴が開いていた。一時的にだが、聖閃光手りゅう弾の聖なる輝きによって、呪力が消し飛んだのだ。河の底が見える。駐車場の床のようなものが。

 迷わず、火保は十字の穴に向かって飛び込む。瞬間的に魔力を放出し、自身の肉体を強化する。浮遊感。落下の風圧。スピードが速まる。

 ドン! と、爆発したかのような音を立てて、火保は地下階に着地する。衝撃を殺さぬまま地面を転げる。怪我はない。

 身を起こす。

 広い地下駐車場は意外なほど構造の変化がなかったが、駐車してある車には、一見してどれも無事と呼べるものがなかった。殺し合いでも起こったかのように、コンクリートの地面は血まみれで、そこかしこに死体が転がっている。奇妙なのは、どの死体も手や足の一部がない事だ。

 唸るようなエンジン音が聞こえた。

 壁際に停まっていた車が、不意にエンジンをかけたのだ。真っ白なボディのソアラだった。ゆるゆるとした動作で発進し、死体を容赦なく乗り越えながら火保のほうへと向かってくる。


『手をくれ』 『足をくれ』 『手をくれ』 『足をくれ』


 大音量のスピーカーから、重低音の音楽とともに不気味な要求が流れ出した。ソアラの車体が変形し、両側面や車内から、巨大なハサミや丸鋸のついた細長いアームが生えてくる。

「どこぞの怪異の具現化か」

 バックパックを放り捨て、ベネリM4を構える。

『手をくれ!』

『足をくれ!』

 怪物ソアラが急発進する。ベネリM4を撃つ。ドスン、という鈍い火薬の爆発音。ハサミのアームが吹っ飛び、ボンネットに穴が開く。続けて撃つ。撃つ。撃つ。窓ガラスが飛び散り、タイヤがパンクする。それでもソアラは止まらない。

 突っ込んでくるソアラを寸でで躱す。撃つ。丸鋸のアームが妙な方向に曲がった。撃つ。後輪破裂。ソアラが柱に突っ込んだ。残弾ゼロ。素早く予備弾薬を装填する。

 ――ガチャ、ガチャ、ガチャ。

 背後から、側面から、金属が揺れ、こすれる音が聞こえた。鋭い太刀の一撃が襲ってくる。どこに隠れていたのか、薄汚れた甲冑を身に着けた落ち武者たちが、火保を取り囲んでいた。太刀を佩いた者、打刀を差した者、長槍を携えた足軽、弓に矢をつがえる弓兵。まるで合戦に挑むかのようだ。ベネリM4を撃つ。甲冑が砕け散り、落ち武者が吹っ飛ぶ。槍を構えた足軽の顔面を続けて射撃で吹き飛ばし、背後から振るわれた打刀を躱しざま回転の勢いそのままの後ろ足払いで攻撃者を倒し、その胸を撃つ。軽くなったベネリM4を投げ捨て、近付いてきた太刀の武者にカンマーンの銅板入り護符アミュレットグローブによる拳のラッシュを叩き込む。よろけた相手をさらにグロック17で撃つ。

 タイヤがコンクリートの地面を切りつける音がした。猛然と怪物ソアラが落ち武者どもを撥ねながら、突っ込んでくる。タクティカルベルトから、聖閃光手りゅう弾を掴み、ピンを抜いて投げる。急いでベネリM4を拾い、落ち武者どもをグロックで撃って道を開ける。飛び込み、耳を塞ぐ。

 爆音。強烈な光。音を完全には防ぎ切れず、火保自身も一瞬、意識が持っていかれる。

「っ、うっ――!」

 意識が戻る。予備弾薬をベネリM4に装填。大半の落ち武者どもは十字に輝く光によって灰と化しているが、怪物ソアラはまだ動こうとしていた。接近して撃つ。ボンネットが吹き飛ばし、エンジンルームが露わになる。中身は機械のようでありながら、黒い液体が蠢いている。二発。三発。怪物ソアラが大きな音を立てて、止まる。

 辺りを見回す。殺気を感じた。数メートル離れた物陰から落ち武者が矢を放つのが見えた。躱すより先にグロックを抜いていた。撃つ。弓を持った落ち武者の脳天が破裂し、火保は飛んできた矢を半身になって躱した。

「退魔屋一人に、大袈裟過ぎる」

 一人、愚痴を言った。ベネリM4に銃弾をフル装填する。バックパックを拾い、担いだ。それから辺りを見回す。これだけ構造が変化していないなら、まだあるはずだ。

 ――ほどなく、それは見つかった。古びた機械の扉。エレベーターがあった。

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