園児編 第6話 あの子を落とせ〜いじめっ子少女編③〜

 太陽が光輝く、とても暖かい頃、よもぎ保育園のベランダにて。

 さとう あつきは思案顔で外の景色を眺めていた。

 俺が何を考えてたかというと、俺は非常に大切な使命のことを考えていた。

 それは純白のパンツを履いた、黒髪ツインテール少女の攻略である。

 俺は脳内で彼女の攻略作戦をじっくりと練り上げていた。

 

 そんな時、後ろから……



「もう、あつきくん! そんなところに出て行っちゃダメでしょ!」


「わぁっ! はるせんせいだ〜! ごめんなさ〜い! ぼくおそとをみてたの〜」


「ダメでしょ? これからは気をつけるんだよ?」


「はーい! せんせい、だっこしてーー!」


「あつきくんったら、しょうがないわね〜」


  後ろから聞こえてくる可愛らしい声の持ち主は、ここよもぎ保育園の先生の1人で、俺がいるライオン組の担任の先生をしていて、名前は春。だから春先生だ。


 この先生。超絶に可愛い。

 もう本当に可愛い。声も聞くだけでキュンキュンするし、体格もすごく小柄で精神年齢26歳の俺の保護欲をものすごい勢いで掻き立てる。

 

 いつか、この子も俺のものに……

 

 俺はそんな野望を今はひっそりと胸の中に仕舞い込むのであった。

 二兎追うものは一兎をも得ず。って言うしね。

 着実に、1人ずつ仕留めていこう。

 まず、俺が狩るのはいじめっ子少女のナツ。

 彼女は将来、かなりの美人へと成長する。

 俺は、春先生に抱き抱えられながら、そんなことを考えるのであった。


 あぁ。春先生良い匂い…………くんかくんか。


 あ、そういえば。俺のステータスを確認していなかったね。俺のステータスは女子を見るのと違って簡素なものだよ。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

【名前】佐藤 篤樹(サトウ アツキ)

【性別】オス

【スキル】【身体操作】【親愛度鑑定】【魅了】

【称号】【トラブルメイカー】【神の下僕(仮)】【マザコン】

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【嫁ホルダー】

*佐藤 灯(サトウ アカリ)

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 俺の鑑定結果はこんな感じ。


 おい! オスってなんだよ! これじゃあ、俺が獣みたいじゃないか。確かに、やろうとしていることは獣らしいかもしれんけど……

 

 突っ込みどころ満載の称号が俺のステータスには表記されているのであった。

 まぁ、この称号もおいおいわかることなのだろうが……

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 【マザコン】

取得条件

 お母さんがだーーーいすき。

効果

 お母さんの親愛度が10%上昇。

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


 これは後天的なものなのか? 先天的なものなのか? できれば後天的なものであって欲しい気もする……がそんなのどっちでも良い。

 なんたって母さんは美人で巨乳でエッチだよなんだよ!? こんな女性を俺が放っておくわけがないんだから。

 父さん本当にごめんね!

 俺だったらこんな息子は嫌だな……

産まれてきたとしても確実に島流しにしてやるね。

 そう考えると父さんは優しいね…………


 


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 俺は今、ある少女に馬乗りにされている。

 

 まただよ……

 会うたびごとに突き飛ばされて、馬乗りにされて、パンツが姿を現す。

 日々その繰り返しだ。

 だがそんな日々ももう終わる。

 俺による黒髪ツインテールのいじめっ子少女の攻略戦が始まるのである。

 

 よし、とりあえずは情報戦からだよな。


【鑑定】


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【名前】蒼井 夏(アオイ ナツ)

【年齢】6

【誕生日】7月10日

【3S】B: 78 W:59 H: 80 (見込み)

【親愛度】70%

【好きなもの】あっくんをいじめること

【嫌いなもの】ひとりでいること

【H】E=>C(見込み)

【テクニック】E=>S

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【称号】なし

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【ひとこと】

 今日はあっくんをどうやっていじめよーうかなー♪

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 おいおい。見込みってなんだよ。将来の成長値みたいなものか? それに、テクニックSってどっかの娼婦なのか? それとも、AV女優にでもなるのか?


 うん? あれ!? こいつ親愛度かなり高くないか? もしかして、俗に言うツンデレ系なのか? 構って欲しいから意地悪しているのか? なら、このままふつうにいけば余裕に攻略出来んじゃないか?


  俺は鑑定結果をみて、ある程度攻略方法を頭に思い描き、攻略成功を確信するのであった。


 俺が思いついたのは、彼女を辛い状況へと追い込み、サッと手を差し伸べる、名付けて王子様作戦。


 女子なんて大抵これで落ちちゃうよね! 俺はそう思うよ! 事実は知らないけどね……

 


 俺は黒髪ツインテールの少女に向かって不適に笑って見せた。


 さぁ! 君をいただきにいこうか!

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