遅くなりましたが、自主企画への参加ありがとうございました。
本作はなんといいますか……、読み終わりたくない物語でした。
冒頭の、主人公がポストを探るシーンは、最初はあまり印象に残っていなかったのですが、末尾の文章で思い出し、もう一度最初から読むと、何とも言えない気持ちになります。

主人公と陽菜が過ごした数年にわたる時間は、キラキラと輝いていてまさに、タイトル「夏の木漏れ日」だと感じました。
そう考えると、元の日常に戻ってきた主人公にとって、このラストはそう不幸なものでもないのかな、と個人的には思いました。