【差別】杉田水脈という『女』【LGBT】

 自民党の杉田水脈衆院議員が、党会合で『女性はいくらでもうそをつける』と発言して問題になっている。

 当初は否定していたが、後に認めた上で謝罪した。


 杉田水脈議員が最初に注目されたのは、今は亡き『新潮45』に掲載されたLGBTに関する寄稿であろう。その中で水脈ちゃんは、LGBTは子供が産めないので生産性がない、などといったことを述べて物議を醸した。おかげで雑誌は廃刊となった。


 国会では、選択的夫婦別姓導入の訴えに対して、『結婚しなきゃいいじゃない』とヤジを飛ばした疑いが持たれている。


 さらに、伊藤詩織氏を中傷するツイートに『いいね』を乱発したことで、伊藤氏に訴えられた。


 いくら保守的なイデオロギーを支持するといっても、同じ女性として、性犯罪被害者に対して、ここまで執着し、敵愾心を露わにするのは一般的な理解の範囲を超えている。

 フジテレビ『とくだね』の小倉智弘キャスターは、『まるでオヤジみたい』と発言した。確かに一般的には、自身の支持層である自民党支持者と保守派に対するアピールではないかと解されるのも無理はないだろう。


 しかしアピールにしては、やや度が過ぎているように思える。

 超保守的な価値観、性犯罪被害者に対する過度な敵愾心、LGBTに対する偏見、或いは同性に対する蔑視と、まるで彼女自身が超保守派おやじそのもののようである。

 これらの言動が、果たして、自身のイデオロギーと、支持者の保守派おやじどもに対するアピールだけで説明がつくだろうか。


 恐らく、彼女自身がレズビアンなのではあるまいか。


 杉田議員の生い立ちについては、よく知らない(どっかに記事があるのかな?)。

 しかし、こうした場合のパターンとしては、以下のような状況が考えられる。

 両親、或いはどちらかが、常軌を逸して厳格で、保守的な価値観を持っている(多くは父親ね)。

 彼らは幼い頃から、子供に過度なプレッシャーをかける訳だ。

 勉強して一番になれ、大物になれ、出世しろ、立派な人間になれ、努力しろ、根性だせ、気合入れろ、などなど。

 言うまでもなく、こうした親は自己愛性PDの可能性が高い(本人は知らん)。

 子供の方はといえば、親の期待に応えるべく努力し、現実的には成功することも多い。トランプ大統領は正にこのパターンである(ちなみに彼の兄は自殺している。ゲイだったという説もある)。

 親に嫌われたくないため、当然親の『保守的』な価値観を受け入れざるを得ない。自身の性的嗜好についても、見て見ぬ振りをするしかない。

 『新潮45』では確か、『女子高生が同級生に恋して云々』(ごきげんよう、お姉さま)とかいった記述があったように思えるが、恐らくそれも実体験なのであろう。


 同性愛者は恋愛するのもハードルが高い。

 恋心を抱いたところで、日々裏切られ続けることになる。

 女性なら、相手の存在を消し去るが、男どもはこう考える。

 『あのクソアマが。思わせぶりな態度しやがって』。

 非モテをこじらせた男どもは、女性に対する憧憬を持て余すと共に、憎しみを募らせるようになる。普通の男ならそこまでで済むかもしれないが、自身がその憎むべき女性であるとなると、彼らの精神は二つの性別の間で引き裂かれることになるだろう。


 自身は、努力と精神力で『病気』を『克服』し、男性と結婚して子供を産んだ。ボクは社会的務めを果たしている。なのにLGBTの連中は、努力もしないで権利ばっかり主張しやがって、一体何なの。


 自身を偽り、親とイデオロギーの呪縛の中で生きるのは辛かろう。その点は大いに同情すべきところだ。

 しかし、差別や中傷以前の問題として、自身の心の闇から目を背け、現実逃避し続ける姿勢には、政治家としての資質を疑わざるを得ない。

 幾らツイッターで絡んだところで、伊藤詩織さんは振り向いてはくれまいよ。

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