第7話 温泉旅行に出発しよう

「気に入ってくれたようでなによりだよ。それじゃあ、次はお仕事の話をしよっか」


 満面の笑みで星野さんが言った。

 期待以上の魔道具をもらってしまったからには、当初の約束通り仕事を手伝わなければならない。

 危険はないと言っていたけど、こうして異象と魔法の劇的な効果を実際に体験してしまうと、それを扱う仕事というものに少し気後れしてしまうが……。


「仕事って、なにすればいいんすか?」


 葛藤かっとうする俺とは裏腹に、粕谷かすがやは目をキラキラさせながら食い付いていた。

 さっきの様子から察するに、魔道具のおかげでテンションが上っているのだろう。

 俺にはどんな感じなのか想像もつかないが、よっぽど嬉しかったんだな……。


「山梨県にある道野村という村で、今年に入ってから行方不明の人間が4人も出ていてね。今も警察が捜査しているんだけど、完全にお手上げ状態なのさ」

「あー……神隠しってやつですか」


 神隠し。昨日車の中で蛇一の兄貴が説明してくれた、異界との境目がほころんだところに人間が落っこちるというやつだ。


「4人全てがそうかは分からないけどね。警察が全く手がかりなしということは、まあその線は濃厚だろう。そこで、君たちに一次調査をしてもらいたいというわけ」

「一次調査って、具体的には?」

「難しいことじゃないさ。村を歩いてもらって、異象の気配を感じるかどうかを報告してもらうだけ。異象の気配があろうとなかろうと、君たちが特になにかをする必要はない。得間うるま、君ならどんな些細ささいな異象にも気付けるはずだからね。適任だろう?」

「なるほど……」


 それなら簡単そうだ。

 異象の気配があればその時点で仕事は終わりだし、仮にそれが全くなかったとしたら、行方不明は事故か人為的な事件ということになる。

 ……それはそれで怖いな。ドラマみたいに村ぐるみのカルト的な犯行とかだったらむしろそっちの方が危険なんじゃないの。人間こええ。


「交通費や必要経費は全てこちらで出そう。良ければ市内のホテルに一泊して、温泉にでもつかってゆっくりしてくるといい」

「え、温泉入っちゃっていいんすか!?」

「いいんすよ。ただし、おみやげに信玄餅を買ってきてくれたまえ」

「やったー! 友紀、山梨って有名な温泉とかあるかなー?」


 知らずに喜んでいたのかこいつは。まあ俺も知らんけど。


「温泉か……そういえば一度も行ったことないな」

「マジかよ!? 温泉はいいぞー。美肌効果でつるっつるだぞー」


 美肌効果とかあまり興味ないけど、粕谷がこんなにはしゃいでいるってことは多分いいものなんだろう。楽しみになってきた。

 それにしても……ちょっと太っ腹過ぎやしないだろうか。仕事というのは建前で、俺たちを研究材料としてキープするための接待せったい的なものということだろうか。


「それと、専門の調査員を一人つけよう。君たちはそのサポートという形だ」

「あー……それは、正直助かります」


 初めての仕事を未経験の二人だけでやるというのは少し不安だったところだ。後になってから見落としがあったとか言われても困るし。

 俺たちは臨時のお手伝い的なものなのだから、仕事の責任は全部その専門の人に丸投げしてしまえばいい。やったぜ。

 ……なんか、いたれりつくせりでちょっと怖くなってくるな。大丈夫かな。


「それじゃあ具体的な日時だけど……」


 それから俺たちは調査の日取りを決めて、その日は解散となった。

 出発は次の土曜日。朝10時に駅に集合して、電車で移動する。

 週末までの数日間、粕谷はテンションが上がりっぱなしだった。目に映る世界が全て新鮮に見えるというのはどういう感じなんだろう。

 俺も、ダブって見える異界の残像みたいなものは相変わらずだったけど、それが日常の風景になるまでにはそれほど時間はかからなかった。

 心が平穏であることは何物にも代えがたい。


 土曜日の朝。

 俺は早めに寮を出発し、粕谷が住んでいるマンションに向かっていた。

 マンション。そう、あいつは安アパートなどではなく、1LDKのマンションなんぞを借りてやがるのだ。しかも家賃は全て親が払っているらしい。こいつはメチャ許さんよなぁ……。

 それはともかく、どうせ粕谷のことだ。いつものように30分は寝坊するだろうから、早めに行ってピンポン連打して起こしてやることにしたのだった。

 俺との待ち合わせだけならともかく、さすがに今日は仕事の日だ。星野さんがあてがってくれた専門の人も一緒に行くのだから、遅刻はマズいだろう。

 そう思ってマンションの入り口近くまで来たのだが……。


「あれー、友紀どしたの? 駅前集合じゃなかったっけ?」


 しっかり一泊分の荷物が入ってそうなスーツケースを引いた粕谷と、エントランス前でばったり鉢合わせてしまった。


「お前……さてはニセモノだな? 本物の粕谷をどうした」

「なに言ってんの?」

「粕谷がこんなに早く家を出るはずがない」

「いやー温泉が楽しみ過ぎて早く起きちゃったんだよね」

「小学生か……」


 こいつ完全に遊びに行く気分でいやがる。

 一応、魔道具の対価として正式に依頼された仕事なんだが……と言ってもまあ、実は俺もそんなに仕事するぞという感じではない。

 そもそも素人だし、基本的に俺たちは見学というか、専門の調査員の人の後をついて回ればいいはずだし。

 ……だよね?


 駅前にある待ち合わせの銅像近くまで来ると、スマホ片手に誰かを待っている風の女の子が顔を上げて、こちらに歩いてきた。


「すみません、粕谷さんと得間さん……ですか?」


 キャラメル色の長い髪が印象的だった。

 よく手入れされた髪は先端がゆるく縦にロールしていて、つやつやと光沢がある。

 だが……かなり背が低い。下手をしたら140センチくらいしかないんじゃないか。


「あ、はい。そうです」

「よかった。聞いていた通りでした。わたくしはカネザワと申します。星野探偵事務所から参りました。本日はよろしくお願いいたします」

「はい、よろしくおねがいします……」


 小さな顔と体格に幼い印象があったけれど、話し方は意外にもしっかりしていて、俺は少しだけ動揺してしまった。


「うわーカネザワちゃん顔ちっちゃ! え、めっちゃ髪とかきれいなんだけど。えーすごい可愛いねー。中学生?」


 おいバカやめろ粕谷。何いきなりナンパしてんだ。

 これから一緒に仕事する相手にそういうのはやめろマジで。


「可愛いと言って頂けるのは嬉しいですけど、わたくし一応、今年で23歳ですから……さあ、立ち話もなんですし、先にホームまで参りましょう」


 あっけにとられる俺たちを後に、カネザワさんはさっさと駅の中に入って行ってしまった。


「……23だって」

「見えねー」

「つーか粕谷さあ、いきなりナンパすんなよ」

「え? 普通に挨拶しただけじゃん」

「……お前の普通はちょっとずれてる」

「そうかなー? 友紀が固すぎるんじゃね?」

「お前は柔らかすぎ」

「触ってみる?」

「どこをだよ。触らんわ」


 特急券と乗車券はすでに用意してくれてあったため、俺たちはそのまま始発の電車に乗り込むことができた。

 指定された番号の席に俺と粕谷が並んで座り、その前の座席をカネザワさんがくるりと回転させて、向かい合う形で座った。


「それでは到着までの約1時間半、本日の目的地である道野村とそこで起きた行方不明事件について、おさらいしておきましょう」


 カネザワさんは鞄から3枚つづりのA4用紙を取り出して、俺たちに配った。

 すげえ、ちゃんと資料作ってある……村の概要や地図、行方不明になった人たちのプロフィール、消息を絶った時間のおおよその予測、さらには本人とその周辺の人物の顔写真まで載っている。こんなもんどうやって手に入れたんだ……。

 見た目は中学生くらいにしか見えないのに、やっぱちゃんとしてるんだなあ。社会人ってスゲーなあ。就職したくねえなあ。……などと考えていることはおくびにも出さず、俺はいたって真面目な大学生を装いながら資料の読み合わせをしていった。

 ちなみに粕谷は数分で寝ていた。


 大月で電車を降りてから、レンタカーで目的の村へ向かう。

 俺も粕谷も車の免許など持っていないので、運転はカネザワさんにお任せだ。

 これ子供が運転してるっぽい感じになるけど大丈夫かな……つーか前見えないんじゃないのと思っていたら、ちゃんと分厚いクッションを用意していた。用意周到だ。


「カネザワさんもその……異象的なものが見えるんですよね?」


 徐々に周囲の景色から人工物が少なくなっていく中、助手席に座った俺はを取りつくろうように、運転中のカネザワさんに話しかけた。


「ええ、これでも一次調査員ですから。見えないとお仕事になりません」

「やっぱすごいですね……準備とかすごくしっかりしてるし、大人って感じで。俺なんてただ見えるだけで何もできないし……それほど歳も変わらないはずなのに、全然違うんだなあ」

「……実は、そんなことはないんですよ」

「え?」


 声のトーンが変わったのに驚いて隣を見ると、彼女は苦笑を浮かべていた。


「本当は今日、とても緊張していたんです。あの所長に目をかけられた方々に仕事をお見せするなんて身に余ることで……だから今回は、いつもの倍以上の時間をかけて準備をしたんですよ。少しでも自分を良く見せなければと気を張って……」


 そうだったのか。ちょっと驚いた。

 やたらと堅苦しい言葉遣いもそのせいなのかな?


「でも実際にお二人と話してみたら、なんというか……その、気を悪くしないで下さいね? 言葉遣いがとても……砕けていて。最初は驚きましたけど、ああ、こういうのもいいなあって思えて。いつの間にか緊張はどこかに行っていました」

「あー……まあ俺ら口悪いですからね……特に粕谷は……」


 カネザワさんは見るからに育ちが良さそうだから、余計にショックが大きかったのかもしれない。

 まあ今回はそれが良い方向へ転がってくれたみたいだから良かったけど……相手によっては初対面で粕谷がカマした時点でキレられていてもおかしくないんだよなあ。


「あれ……もう着いたん?」


 名前を呼ばれたことに反応したのか、後部座席から寝ぼけ声が聞こえてきた。

 つーかこいつ移動中ずっと寝てやがるな……さては今朝早起きしたんじゃなくて、昨日の夜眠れなかったパターンのやつだな……?


「道野村にはもう入りましたよ。最初の目的地まではもう少しかかりますけど」


 カネザワさんが律儀に答えると、うーんとかむーんみたいな声が返ってきた。


「村ってさー……なんか草っぽい屋根の家とか……水車とかあるんじゃないの?」

「いつの時代だよ」


 周りの景色は緑が多く、田畑が広がっているため見通しがいいものの、時折見える民家はかなり大きくて新しい一軒家ばかりだ。

 中には錆びたトタン屋根のような平屋もあるにはあるが、ほとんどは東京で見られるものと一切変わらない普通の家々だった。


「思ってたのと違う……牛とかいねーし」

「いや、牛はたまにいるぞ」

「マジで!? 教えろよ!」


 俺はもともと田舎生まれだから、道野村に入ってもこんなもんかと思えるが、粕谷はバリバリの東京生まれ東京育ちだ。村というものに対して憧れにも似た妙な先入観があったのだろう。


 あれやこれやと窓から見える景色に感想を述べ合っているうちに、最初の目的地に到着した。

 民家が数件密集している(と言ってもそれぞれの家の間隔はかなり広いが)所から雑木林のようなものが広がっており、その脇を大きくカーブしながら伸びている道の途中で車は停まった。


「5月19日、時刻はおよそ16時30分頃。小学4年生の飯島育美ちゃんは下校途中、このあたりで友達と別れた後、行方が分からなくなりました」


 片側は林……とは微妙に呼べない程度にまばらに木々が生えており、反対側は畑が続いている、ごく普通の舗装された道路。

 見通しが悪いわけでもなく、ここから少し歩けば行方不明になった女の子の家まですぐにたどり着くくらいの距離だ。

 普通に考えればこの林の中に入っていったか、あるいは車に乗せられたかといった所だろうが、そのあたりはとっくに警察が調べ尽くしている。

 林に入った痕跡は見つからず、その時刻に車がここを通っていないことも証明されているらしい。


「友紀ー、どうだー?」

「……全然わからん」

「わたくしも同じく、異象の気配は感じられません」

「んじゃ次ー」


 次は急な坂道の手前にある、やや開けた砂利の広場のような場所。

 端っこに年季の入った古タイヤが積み上げられており、ちょっとしたゴミの不法投棄スポットのようになっていた。


「7月16日、39歳会社員の大橋海斗さんの車が、無人の状態でエンジンがかかったまま発見されたのが朝の11時頃。家を出たのが朝の7時頃なので、その間に行方不明になったものと思われます」

「エンジンはかけっぱなしで、運転席のドアが開いていたと……」

「急に腹が痛くなったんじゃね」

「ドアも閉めずにって、相当焦ってたんだな」

「……わたくしには何も感じられませんね」

「あー、はい。俺もです」


 異界の残像が重なって見えるせいで、ちっちゃいおっさんとか余計なものは目に入ってくるが、それはこの世界に何の影響も与えない幻のようなものだ。

 こちら側の人間を引きずり込むような切迫した気配は全く感じられない。

 残り2件の現場を回ってみてもそれは変わらなかった。


「何もありませんでしたねえ……」


 時刻は正午をとっくに過ぎていて、いったん昼食にしようということになった。

 村の中であてもなく食堂やコンビニを探し回るのは得策ではないため、思い切って市内に戻ることに。というか、これでもう調査は終わりでいいんじゃねーのという、どこか弛緩しかんした空気が車内に漂いつつあった。


「山梨の名物っつったらなんだろ、梨?」

「お前あんだけ楽しみにしといて調べてないのか……確かほうとうとか、うどんとかじゃなかったっけ?」

「モツ煮もいいですよ~」


 あちこち回るうちに、カネザワさんもすっかり打ち解けていた。

 結局何も分からなかったのだ、午後にもう一度回ってみて、それでも何も見つからなければ調査は終わりでいいだろう。後は泊まる所を探して温泉に……


 不意に、窓の外で何かが光ったような気がした。

 坂道の周りに背の高い木が生えて日光をさえぎっている。その脇には小さな墓石が点々と並んでいる。俺の田舎でもたまに見るような光景だが、何か違和感を覚えた。


「すみません、ちょっと止めてもらっていいですか」


 通り過ぎていく景色の中に、赤い前掛けをつけた小さな地蔵が見えた。その足元に微かな光があったような気がしたのだ。

 ザワザワと木々の葉の揺れる音が聞こえてくる。

 墓石にそなえられた線香の残骸がやけに目につく。

 青白い光?

 いや、違う。確かこういう墓石の下には遺骨は納められていなかったはず。


「すみません、ちょっと止めてもらっていいですか」


 景色が通り過ぎていく。

 坂道の上に白い服を着た女性が見えたような気がした。

 道の脇には大人が数人がかりで手を広げても抱えきれないほどの巨岩がゴロゴロと積み上げられている。

 岩の表面はこけむして、花が咲いているものもある。

 その隙間に何かが光ったような気がした。

 景色が通り過ぎていく。


「すみません、ちょっと……」


 車は止まらない。

 景色が通り過ぎていく。

 何度目かの分かれ道を過ぎてなお、坂道は終わらない。

 木々がザワザワと命を持っているかのように騒いでいる。


「……カネザワさん?」


 窓の外ばかりを見ていた俺は、そこでようやく違和感に気付いて運転席を見た。

 彼女の顔は長い髪で隠れて見えなかった。


「あの、ちょっと止めてもらえませんか?」


 声は聞こえているはずなのに、一切の反応がない。

 車の速度が上がっていく。

 なにかがおかしい。

 粕谷も何か言ってやってくれよ。

 後部座席を振り返ると、そこには誰も乗っていなかった。

 シートから、ぽたりぽたりと茶色い水が滴り落ちている。

 目の端……ピントが合っていない周辺視野で、運転席の女性がじっとこちらを凝視していることが分かった。

 見たくない。しかし、見ないわけにもいかない。

 油の切れた人形のようにゆっくりと首を巡らせる。


「……どうかしましたか?」


 カネザワさんが心配そうな顔で俺を見上げていた。

 安堵感から、どっと心臓が早鐘を打ち始めた。

 よかった。気のせいだったのか。

 まるで彼女が人間じゃないみたいに見えたなんて――


「どうカしましたか?」


 ゾッと鳥肌が立った。

 彼女はこちらを心配そうに見上げたまま、車を運転し続けている。

 こちらの目を食い入るように見つめたまま、ハンドルを動かしている。

 車の速度はどんどん上がっていく。

 坂道はまだ終わらない。


 ヤバい。

 なんだかわからんがこれはかなりヤバい。


 俺は助手席のドアを開けると、呼吸を止めて飛び降りた。


「友紀、どしたの?」


 後ろから粕谷の声が聞こえた。

 俺はいつの間にか坂道の途中にあった地蔵の前に屈み込んでいた。

 赤い前掛け。足元には白い花。


「いや……ちょっと」

「なにそれ、お地蔵さん?」


 隣に粕谷が並び、俺と同じようにしゃがみ込む。

 いつも通りの横顔。アホみたいに綺麗な金髪に、整った顔。

 助かった、と思った。

 自分でも何がなんだか分からないが、粕谷が近くにいるなら安心だ。


「早くメシ行こうぜー。そんで温泉な」

「あのなあ……まだ午後も調査するっつってただろ」


 どうにかいつもの調子を取り戻して立ち上がると、不意に懐かしい音楽が遠くから聞こえてきた。

 遠き山に日は落ちて。

 村の各所に設置されているであろうスピーカーからエコーしまくって聞こえるその音楽は、確か午後5時の合図だったはずだ。


「なんか聞いたことある曲だなー。え、つーかもう夕方!?」

「んな訳ないだろ。昼飯もまだだって……」


 振り返ると、朱色の光が目に飛び込んできた。

 逆光で黒く縁取られた建物の向こうに、大きな夕日が沈みつつある。


「なにこれ……」


 そこはもう、さっきまでの坂道ではなかった。

 影絵のような街。

 鳴り止まない5時の音楽が流れ続ける――異界だった。

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