短編集 君への思い

みか

第1話 昼食のあとは必ず図書室ですごす完璧主義者

『昼食のあとは必ず図書室ですごす完璧主義者』

僕は昼食のあとは必ず図書室で過ごす

友達はいるが昼休みを過ごす友達がいない

昼休みになったらほぼ友達はどこかへ行っている

だから昼食のあとは必ず図書室で過ごすようになった

図書室で過ごしていると同じ学年の女子が一人でいた

僕と同じだな

僕は少し距離を置いて彼女をチラ見する

彼女は小説や科学雑誌を読んでいる

文系だろうか、理系だろうか分かりにくいな


くる日もくる日も僕は図書室に通う

決まって彼女も図書室にいる

よく見ればおとなしいがかわいい顔をしている

たまに彼女の方もチラ見してくるようになった


なんだか恋が始まりそうな気がする


『寒い冬は』

雪が降るとても寒い冬

お互い仕事を終えて寒い帰路を帰ってきて愛の巣に帰る

こんな日は鍋がいいね

そんなことをいいながらお互いモコモコのソックス、ルームウェアを着込みながら同じ鍋を仲良くつつく

寒いけどこんな日はお互い心も身体も暖かくなれるからいいね

雪も久しぶりに見れたし


『白い時計』

目が覚めたらデジタル時計の画面が真っ白

どの時計を見ても、携帯を見ても画面が真っ白

時間が分からない空間がやってきた

時間が分からないまま行動するのは不安だ

いつ出かければいいのか分からないしいつ帰ればいいのか分からない

朝起きても朝なのかも分からない


『快適な睡眠』

眠っている時間

それは私にとって1番好きな時間かもしれない

節約をするためにほぼ毎日3食自分で作り、洗濯を定期的にし、家事だけで私は疲れている

本当はお弁当やお惣菜を定期的に買いたい

認知予防に多少の勉強や本を読んだり健康のために多少の運動もしている

なかなか人間は健康に生きようと思うと毎日忙しいものだ

そんな毎日に疲弊した私は眠ることがとても気持ちよく安らぎの時間である


『二人のマフラー』

一人でつけてるよりも

二人でつけてる方が暖かい

だから君のマフラーを僕の方にも回して

二人でつけてみたよ

歩いてる時は恥ずかしいけど

つけてみるととても暖かくて

君の温もりも伝わってくるよ

たまにはいいね

二人でマフラーをつけるのも


『大雪の日の喫茶店』

「あー寒い寒い。」


店内に入る


「あったかい。」


「今日は大雪みたいですね。」

「そうですね。寒い。全国的に降ってるみたいですね。」


「今日のランチとホットコーヒー。」

「はい、ホットコーヒー。」


「あったかい。おいしい。」


一人なのでカウンター席に座ると一人の女性が座っていた。


「一人ですか?」

「はい。一人です。」


そうして女性に会うために喫茶店に通いつめることになった。


『午後7時の美術館』

午後7時の美術館は閉館間際

人気が少なくひっそりとした中に一人の女性が立っていた

その女性はずっと一つの絵を眺めていた

僕はその女性になぜか見覚えがある気がした


『化け物』

全国模試でも常に1位、校内模試でも常に1位。

そんな彼は影で化け物と呼ばれていた。

容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な彼だが一つ欠点があった。

それはモテないこと。

彼女がいないのにもちろん彼女がいるように思われるし、完璧すぎて近寄りがたくモテないのであった。


『夫の誕生日』

今日は大好きな夫の誕生日。

いつも優しくてしんどいこともあるだろうけどいつも頑張って働いてくれている。

今日は盛大にお祝いしないとな。

夜のディナーを特別にしてネクタイやシャツのプレゼントをあげよう。

よし、今日は腕をふるってフレンチディナーを作ろうっと。

ワインで乾杯もしよう。

手作りの料理、プレゼント喜んでくれるかな…


『元旦那の生霊』

元旦那の生霊なのか別居してからもよく夢に出てくる

別れても一生夢に出てくるのだろうか…


『朝の波打ち際』

私は朝の波打ち際を散歩する

波が行ったりきたり

ザワー ザワーと音を立てて往復している

海の向こう側には朝日が見える

まぶしい朝日は気持ちがいい

砂浜には珊瑚の破片やカニなどがいる


『まだ寝たい』

あと5分

目覚まし時計が鳴り響いた

あと5分で出かけなければならない

まだ眠い

もう少し寝かせてくれ

睡魔が襲ってくる

心地よい夢も見たばかりだ

まだ夢も見ていたい

頭もまだ冷めない

遅刻すると大変なことになるかもしれない

だがそんなことを忘れて寝ていたい


『流れ星に祈る』

僕は流れ星にお祈りをするために流れ星が流れるという日には毎日外に出て流れ星を探す

君ともっと話せますように

君と結婚できますように

君とずっと一緒に過ごせますように

願い事が叶うようにと僕は流れ星が流れる度に祈るんだ

願い事が叶うまでずっと


『全ての始まり』

職を失った

住むところを失った

唯一頼れるのが親友の家だった

今夜、泊めてくれませんか?

その一言が全ての始まりだった

彼女は女性が好きだったのだ

思い通りに一緒に泊まることができた彼女

彼女の暴挙は始まった


『私小説』

私は地元の私立薬学部を卒業していて、仕事は少し身体が弱く、薬剤師ではなく作詞作曲や小説を書いたり警察の資料調査や店舗回り営業をしている。

私には妻がいる。妻は幼稚園から大学までほぼ?同じの同級生だ。同じグループだったこともあるし波長や気がとても合うし大の仲良しだ。

妻とは事実婚で子供もたくさんいる。

新婚旅行も済ませ、あとは籍を入れることや結婚式を考えている。

妻とはずっと一人だけで一途におばあちゃんになってもずっと添いたげたいと思っている。

妻も子供もいるしお互いに健康に気をつけて長生きしたい。


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