第3話お兄ちゃんの考える未来の人類

うちのお兄ちゃんは考えたってどうしようもない事を考える。それは大概は、自分の中で始まり自分の中で完結する。その考えていることを聞くのが実は好きだったりする。子供ぽかったり、サイコだったり、SFだったり、知的だったり。基本は口数の少ないお兄ちゃんが饒舌に語り出す姿が好きだ。


お兄ちゃんは暫し、遥か先の未来の事を考える。未来の人類はどうなっているかという話は、都市伝説やSF好きではメジャーな話題。宇宙人みたいな格好をしていたり、文明がリセットされて猿みたいになったりと様々だ。


お兄ちゃんの考える未来の人類を話す前に話さないといけない事が有る。

それは数字と数学である。この世で最も通じる共通言語を知っているだろうか?英語だと思いたくなるけど、現に私は英語をろくに喋れない。あれは勝手に全世界共通言語だと決めつけられてるだけである。本当に共通している言語は数字なのだ。


0の次は1が来る、1+1=2になる。求めた式から出た答えは何処の国でも同じだ。私達は横文字以上に数字を必要としている。数学はともかく、算数の+-×÷が出来ないと生きて行けない。絶対に生きて行けないって訳じゃないけど、分からないと圧倒的に不利になると思われる。考えて欲しい、自分の財布や商品の値段が急に分からなくなった場合で多いも、少ないも分からない。これって、か~なり不便だと思いません?


日本語の111語数、英語の26語数に対して、0~9の組み合わせだけ世界を侵略しているのである。とんでもない言語である。こんな文章を考えている時も時間の事を気にしている。後なん分では書き終わりたい、何分でこれ読み終わるかな?時間の計算をさせられてしまっている。


前置きがかなり長くなってしまったが、本題。お兄ちゃんが考えるに人類は母国語を捨て、英語を捨て、数字だけで会話するそうだ。数字は全世界共通言語なのである。これ、地球規模で考えていませんか?違います。これは宇宙、そして神との会話をする為の言語です。神の提示、予言は数字である。1999年7月に地球が滅亡する。これは神が届けた声なのである。未来の人類は数学を発展させて会話をする他に、この世界のシステムにも介入するようになります。


この世界はパソコンのデータの様に数学のコードで出来ており、それで様々な現象が起きているとお兄ちゃんは考えています。今は数学理論の下で様々な技術の発明品、魔法具の使用をしていますが、世界のコードを弄れる様になった人類はそこにアクセスし、数式を唱える事で発明品を使って行っていた事の出来るようになるそうです。人類のサイキック化です。それを更に繰り返した人類は世界コードとのシンクロ率が上がります。式を唱える事もせずに空を飛べたり、火を起こせたりするようになります。これを人類の超人化と言います。


お兄ちゃんは戦争で世界を発展させるのは止めて数学を進めろと言います。

もし本当にこんな未来が来るなら、そうするべきだなと思いました。

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