05 トラップで追い返す



 しかし、奴らも奴等で立場があるから容易には引き下がらない。

 そこで俺は色々な方法で撃退する事にした。


 あーごめんね、そっちも仕事なんだろうけど、俺の平穏の為に撃退されてね。

 俺にも俺なりの譲れない夢があるの。


 青春の学園ライフが贈れないなら、充実のお仕事ライフを目指して、町の人達に感謝されたりしたい!


 俺は、玄関の横にある紐を「えいっ!」と、ひっぱった。


 すると、外から何か粘着質な物が溢れる音が響いた。


「きゃーっ!」

「のわーっ!」

「うぎゃーっ!」


 仕掛けたのは、スライム物質が降って来るという罠だ。

 特別配合で作り出したものがするから、すっごいべちょべちょで不快になるし、嫌な匂いもする。


「何これ気持ち悪いっ!」

「べとべとするのです」

「しかもくさいのであーる、鼻が曲がりそうなのであーる」


 やがて扉の外からどたばたと慌ただしい音がして、人の気配がなくなった。


 効果抜群だけど、欠点がある。

 後片付けが面倒なんだよな。



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