第7話 Time is come---そして時は来たれり!!

先生の「ガマンできる?」の問いに遂に彼が首を 横 に振った。


私の心に、エヴァンゲリオンのリツコ博士の(・・・まさか暴走??)

のセリフが響き刺さった!



『WARNING! WARNING!』 


緊急爆発。秒読み開始 !


『総員は、すみやかに退避せよ』 

使途襲来の並みの緊急コールが脳内に鳴り響く。


しかし我々には逃げ場は無かった。


碇ゲンドウ司令官の指令を待つ総員のように、

我々は先生の決断を待った。


そして、ついに絶対決定権を持つ先生の口から、

決断の言葉が吐かれる。


もはや、この危機を逃れようと、

バス内の生徒から絶対的信頼と希望を託された!



先生は聖天使並みの存在となっていた。



「安川君は一番前の席へ、前の席の人達は後ろの座席へ下がって!」



( えええーー?それだけ?)

意外すぎるチンケな決断に私は呆然とした。


席を移動して何の解決になるのだろうかと。


今更、前席者が後席へ座る場所や荷物は?


しかし、その疑問は聖天使化した先生の手にした物で、

疑問は希望へと変化した。


そう、それは伝説の聖杯に見える程に、

皆の士気と希望と期待で、

生徒を魅了し不安を一瞬で掻き消えた。



聖天使化した先生の手にあった物・・・

それは !!


    

『バケツ』



そう、『ゲロバケツ』として搭載されているバケツである。

(冷静に考えれば、社内の洗車用のバケツなのだが・・・)


流石に聖天使が、そのバケツを何に使用するかは、

小学生にも即理解できた。


聖天使は聖杯である口からの『ゲロバケツ』を召喚し。

更なる高みのお尻への『うんこバケツ』 に変身させようとしているのだと。


まさに漫画「鋼の錬金術師」の国家錬金術師もビックリな禁断の召喚錬金術!



つづく

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