第3話 遅刻しちゃったんですか?

「お仕事に遅刻してしまったんですか?」


「体調、悪かったんですよね?」


「いえいえ、それは違います」


「熱がなくても、気持ち悪くなくても、風邪の諸症状が出いなくても」


「貴方が会社に行きたくない、と思ったということは、何処かしらに体調不良だったの違いありません」


「だから、貴方が自責の念に詰め寄られることはないのです」


「自責を感じるべきは、貴方をそんな体調に追い込んでいる上司、同僚、後輩、その他諸々ーーというか、会社そのものです」


「従業員のモチベーションすら維持出来なくて、何が社会貢献ですか!力の入れどころが完全に間違っています」


「なので、貴方は全然、悪くないのですよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る