登場人物まとめ 第二章(ネタバレあり)


《贖罪教》

〇イミテル → イリス

 年齢16歳。銀髪のストレートロング。翡翠色の瞳。

 ドートルによって改造された元人間。聖女と似た力を宿しているが【魂源魔法】への適性はなく、罪の許容量も少ない。しかし、周囲の人間が持つ罪を吸い取ることができる。

 そして、自身の中に溜め込んだ罪を周囲の人に植え付けることができる。イミテルの中にある罪が増幅した時、イミテルの罪を植え付けられた人の罪も同様に増幅し、やがて咎人堕ちすることになる。この力は本人の力で制御することはできない。

 ドートルに改造され、記憶を失った状態でロドルへと送り込まれ村長であるウダンに拾われた。

 村にいる間は主にウダン達の手伝いをして過ごしていた。

  村での事件を経て、かつての記憶と名前を取り戻した。事件後はかつての名前であるイリスへと名を戻し、ユースティアのもとでメイドとして働くこととなる。

 基本的にあまり喋らず、無表情なことが多いが感情豊かで、冗談を言うのが好きという一面も持っている。



〇サレン

 罪姫【壊塵万鬼(ブレイクロスト)】 戦闘聖衣【癒生魂導(ラファエル)】

ハルバルト帝国の聖女。ユースティアの同僚。13歳。ピンク髪紅目。《贖罪官》。聖女歴1年。

12歳の頃に聖女となった。強欲の罪の贖罪を得意としている。

ハルバルト帝国最年少の聖女。お金や宝石が大好きで、聖女になることを受け入れたのもその報酬の良さから。しかし、あまりの忙しさに贅を楽しむ時間が無く若干後悔している。それでも人から感謝されたり、崇められたりするのは好きなため辞めるつもりはない。

 また、尋常でない魔力の持ち主でどんな武器に魔力を通してもすぐに壊してしまう。力、嗅覚、聴覚も人並み外れており知っている人であれば遠くに離れていても嗅ぎ分けることができる。

 強い敵と戦えば戦うほど楽しくなる性格で、戦闘狂の聖女である。あまり頭は良くないため、戦い方は基本的に正面突破、力押しのみである。

 レインに非常に懐いており、お兄ちゃんと呼んで慕っている。

 


〇ロゼ・ティーチャル

 年齢24歳。茶髪ショート。黒目。贖罪官。使用武器【鉄死線】

 サレンの教育係にして傍付きのメイド。戦闘から身の回りの世話までなんでもこなす完璧メイドである。

 カレンの幼なじみで、昔はユースティアの傍付きをしていた。その際にユースティアに教育を施した結果、ユースティア苦手意識を持たれている。

 魔人を単身で相手にできるほどの戦闘力を有している数少ない人物の一人。



〇タルム・ドルツェン

四大公爵家の一つ。ドルツェン公爵の三男。ドルツェン公爵はグラフィス州を治めている。17歳。贖罪官。

贖罪官になったのは聖女と繋がりをもつため。聖女の後ろ盾を得るというのはこの世界において何よりも強い繋がりになるからだ。カルムはユースティアに一目ぼれしており、なんとかして取り入ろうとしているが上手くいっていない。だからこそ、ユースティアの従者に選ばれたレインのことは心の底から嫌っている。


〇ハンク・ファラファット

 ドルツェンの腰巾着1。17歳。

 小太りの男で、性格が悪い。タルムの威を借りて好き勝手している。


〇マテウス・ランダル

 ドルツェンの腰巾着2。17歳。

 小柄で細身の男。ハンクどうよう性格が悪い。しかし小心者なので、ハンクのように悪さはしていない。

 



《断罪教》

〇シオン・ペンドラド

 罪剣【王鋼剣(エクスカリバー)】

 年齢18歳。金髪碧眼。断罪教の聖騎士第一席。

 若干10歳にして聖騎士となり、11歳にして第一席の座を手に入れた天才少年。

 人形のように整った容姿とその強さから、帝国内の人気も非常に高い。ユースティアにも引けを取らないほどの実力を有しており、単身で魔人の支配する東大陸に入ることができる数少ない人物の一人でもある。

 ユースティアのことを敵対視しているかといえばそんなことはなく、むしろその逆。ユースティアに心酔している者の一人である。

 しかし、そんなシオンの想いとは裏腹にユースティアからは酷く嫌われている。


〇オラリル・ランロット

 罪剣【???】

 年齢20歳。断罪教の聖騎士第二席。

 いつもシオンに振り回される可哀想な女性。


〇レオン・ロミデス

 罪剣【獅子閃(レオパード)】

 年齢16歳。断罪教の聖騎士第十二席。

 前十二席を倒し、十二席の座を手に入れた少年。力こそが全てという考えで、いつか必ずシオンを打倒し、第一席の座を手に入れることを目指している。しかし、まだ聖騎士としての力を使いこなせておらず、中々上に上がることができずにいる。

 

 



魔人崇拝組織『降魔救罪』

〇ジーナス

『降魔救罪』の幹部。聖女に与するルーナルの暗殺任務のためにやって来てユースティアに捕まった。



《魔人》

〇ドートル

 魔人の女性。発明家であり、他の魔人からは博士と呼ばれている。

 自身の発明こそが全てであり、思いついたものは全て作る。イリスをイミテルへと改造した張本人である。道具でも生物でもなんでも作れる天才である。

 多くの物に興味を持ちやすい反面、一度作ってしまったものへの興味はほとんどなくしてしまう。どうすれば聖女の力を再現できるか、ということが現在の一番の興味の在り処である。

 その真の目的は不明。

 ユースティアのことを知っているようだが……。




〇魔人ブーザー

 魔人の兄と弟が合体した姿。個であった時とは比べ物にならないほどに強化されていたが、サレンの前にあえなく散ることとなった。



《その他》

〇ウダン

 ロドルの村長。58歳

 ロドルの村長として村人達からは慕われており、非常に真面目な性格。かつて事故で自身の娘を失っており、記憶を失っていたイリスのことをその娘と重ねていた。


〇マヅマ

 ウダンの妻。57歳

 ウダンのことを献身的に支える傍ら、実はかなり優秀な人物でウダンと同様に村人達からは非常に慕われている。イリスのことはかつて失った自信の娘と重ね、実の娘のように思っている。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る