1話:空を舞う者。群青の鳥

 短く荒い息遣いが小さな空間に響く。自分はどこにいるのか、空に居た。


 正確には、空中戦の只中である。激しいGに身体が悲鳴をあげる。今は身体を気遣うよりも操縦桿を動かして素早い機動をするのが先だ。狂ったように鳴りやまない警告音が自分の焦りを掻き立てる。集中力を切らしたら負けだ、と自分を奮い立たせる。

 

 バックミラーから敵機のノーズがちらちらと見える。正確な距離は測れないが離されずに食らいついてきている。そこからはまるで笑っているかのような不気味な気配を感じとれた。機体を180度回転させダイブ、加速しつつ緩くそして徐々にきつく角度をつけて上昇。3秒程上昇したところで操縦桿を強く引きハイGのかかるループ機動を開始。すぐ横を敵機が通り過ぎて行く。反転してまた背後につかれる前にループを中断して立て直しながら敵機の方へ旋回。

  

 懸命に食らいつくがシーカーが追い付かない、大柄な機体からは想像が出来ないその動きはパイロットが相当手練れているからなのだろう。ミサイルでの攻撃を試みるのは諦めて機銃に切り替える。右へ左へ、上へ下へを繰り返す中で射撃のタイミングを計るのは難しい。度々敵機の前方に向けて短く撃つが案の定命中はしない。徐々にだが離されているような気がした。確実に仕留めるためにある程度距離を取ってミサイルを放つ方が良いと思い無理して付いていく事を一旦やめる。

 が、それを嘲笑うかのように前方の敵機は猛然と加速し始めた。距離を取ろうと速度を少しでも落としたのが間違いだった。みるみるうちに差が開いてしまう。今更こちらも加速したところで間に合わない。短距離ミサイルから中距離ミサイルに選択を変えて攻撃を加えることにシフトする。

 

 すると敵機が素早く反転、ヘッドオンの状況。レーダー照射の警告音が鳴る。こちらも敵機をロックオン開始。ピーという甲高い音は完了の音だ。すれ違うまで猶予が無い、ミサイルレリースを押す。発射。同時にミサイルアラートも鳴り響く。あまり意味が無いと思いつつも咄嗟に身体が動く、ダイブ。フレアを撒く余裕も無ければ同様にチャフも撒けない。ともなればハイGをかけて高機動し続けるしかない。極力速度を殺さずに右へ旋回。半径を狭くしつつ半分回ったところで左に切りつつ更に降下。ミサイル到達まで10秒も無い。

 

 懸命にジグザグ機動。だが甘くないと言うかのようにミサイルは追尾を止めない。すぐそこまで来ている。みるみるうちに迫る地面とミサイル。今だ。

 急激な引き起こし。思わず呻く。ミサイルは急な機動に対応しきれず地面に突っ込んだ。慌てて敵機の位置を確認しに首を回して外を見やる。

 

 影が見えた気がした。だがその影がどこからなのか確認するのには遅すぎた。上にいたのだ。太陽を背にして煌めくその様は獲物に襲い掛かる獰猛な鷹を思わせた。被弾の警報が響く。まさしくそのかぎ爪で掴まれたかのように機体のバイタルデータは真っ赤に染まっていた。もう絶える機体の横を敵機が飛びぬけていく。空の主は自分だと言うように。


「フライトコントロールよりステラー4。」突然の無線で我に返る。


「胴体及び右翼被弾。マニューバリングフラップ、エンジン損傷による停止で飛行困難と判定。戦闘プログラム終了、全機帰投せよ。」

 

「こちらステラーリーダー了解。4、帰投するぞ。」

 

 自機の右舷に隊長機が並ぶ。今日は隊長との戦闘演習だった。

 青い空を横切りながら基地を目指す。まだ距離はある、10分ほど飛んで来たがその間に隊長と会話することは無かった。

 

 

 その昔、戦闘機どうしの戦闘においてドッグファイトという言葉は存在しなかったらしい。らしい、というのは自分自身もよく知らないからである。今の戦闘においてドッグファイトは欠かせない戦術の一つだ。だからそれが無い戦い方など想像がつかないし、どのような駆け引きがその時行われていたのかというのも分からない。前の戦争のとき自分は学生だった。それに軍事的な詳しい知識は持ち合わせていなかったから今こうして探っていくしかなかった。

 

 国連軍特別航空治安維持飛行隊UNF・Special Flight Security Division所属、第51飛行隊のパイロット、レイ・ハンター中尉はふうと一息ついて読んでいた本を閉じる。長い時間読み続けて疲れてしまった。気分を変えようとミネラルウォーターを自販機で買い隊舎の屋上に向かった。

 

 屋上に上がるとちょうど、哨戒に向かうのだろうか戦闘機が2機、編隊離陸して飛んで行った。上は雲一つない群青色の空。まるで戦闘機が空に吸い込まれて行くようだ。同時にいつまでも見ていられる、そう思わせた。

 この場所は良い、落ち着いて考えられる。レイはリラックスするためにいつも隊舎の屋上に来ていた。今のようにミネラルウォーターを持って。一口飲んで軽く柵に寄りかかり、このまま何も考えずじっとする。

 

 なぜこんな考えをしているのかと言えば、ドッグファイトに慣れ切っているのとお互い見えない位置から撃ちあうようなロングレンジという長距離戦闘をよく知らないなのかもしれない。


事実、実戦で長距離戦闘になった試しが無い。レーダーが彼方の目標を捉えても撃たないからだ。撃てないのではなく。昔の戦争で何を使っていたのかは分からないが、それが戦後電子機器に影響及ぼすようになってしまった地域--Eゾーンなどと呼ばれている--がたくさんあると教えられた。その事もあって、長距離で撃っても当たらないというのが常識で、だから撃たない。

 

そして今は役目を終えたステルス機。長距離戦は彼らの仕事である事に他ならなかったのだ。翻って僕らはそれらより何世代も前の戦闘機、リバイヴ・ファイターに乗るのだ。


身体を起こして屋上を後にする。ハンガーに向かった。

 

 ハンガーはいつも忙しない。整備兵があちこち駆け回り、任務を終えて帰ってくる戦闘機の世話をしている。整備兵同士やパイロットとのやりとりがはっきりと聞こえてくるくらいには大きく、その声もまた戦隊区を駆け回っていた。

 その喧騒を抜けた先に特別航空治安維持飛行隊のハンガーは存在する。元々は旅客機を数機格納するものだったらしいそれは今、戦闘機4機が駐機している。

 

 右から順番に一番機二番機三番機、そしてレイの四番機。

 F-4EファントムIIJAS-39EグリペンMiG-29ファルクラムF-15Cイーグルというバラバラな機種構成が許されるのは自分たちの特徴だった。   

 

 国連軍の中でもこの異機種混成飛行隊という変則的な編成はとりわけ目立つ。こんな編成でよく任務がこなせるものだと思う軍人もいるが、寧ろバラバラであるからこそ様々な任務や状況に即応することが出来るのだ、という意見もある。戦闘機と同じで、パイロットの国籍もバラバラだ。だからこそかもしれない。


 まっすぐ自分の機体へ向かう。地上で間近に見る戦闘機もまた凄みがある。イーグルは威嚇的だ。その名前に恥じない存在感。動物の鷹で翼を休めている時と同じように。こいつも次の獲物のことを考えているのだろうか、ふとそんなことを思った。いや、飛ぶのが待ち遠しいのかもしれない。早く飛ばせろ、そう言ってきそうだ。

 

 飛びたい。地上にいる退屈を吹き飛ばす唯一のもの。空にいる時だけ自分は自由になれる気がする。もっとあの気持ちよさを味わいたい。

母も同じことを思ったのだろうか。かつて戦闘機パイロットだった母。彼女が軍人としての生活を自分に話したことはあまりない。それにもうあの空の彼方に行ってしまった。尋ねようにも尋ねられない。


「ここに居たのか。」背後から声がした。

 振り返ると隊長が、一番機のファントムの名前を駆る、ライアン・クーパー大尉がいた。


「隊長。」とレイは反射的に敬礼をした。


「そんなに硬くしないでいい。少なくとも二人でいるときはな。」

 とクーパー大尉は敬礼を直すように促す。 大尉もレイの機体を見つめ、言った。


「飛びたいか。」


「え?」心を読まれたのかと思い、驚く。


「機体の前で突っ立って、眺めてる姿を見れば分かる。次の出撃はいつなのか、どのくらい飛べるのか、獲物はどのくらいいるのか。そんなところだろう。おれだって同じさ、コックピットに乗ればあらゆる雑念が立ち消えて機体と一緒になれる。その感覚をお前も持っている。だから飛びたいか、ってな。」


 レイは一呼吸ほど間をおいて答える。


「こいつと飛べる時間が、地上でどんなことをするよりも楽しい。任務のことさえ、一回飛び立ってしまえばそれはもうコックピットの外のものだ、そう感じるんです。溜まった煩わしさから解放される。そういう気がして。」機体を見つめながら言う。


「そうだろうな。空を飛ぶってことは人間にとっちゃ不思議なことだ。人間が鳥になりきれなかった姿が飛行機っていう新たな身体なのさ。彼らのように永遠と羽ばたけなくても、同じように空を感じ、風を感じ、身体を感じることはできる。違うのは、初めから翼を持っていたか後から翼を身にまとうかだ。それ以外には何もない。

 お前がもし早く飛びたい、解放されたいって思うのは一度その感覚を味わってしまった者の宿命だ。何にも変えることが出来ないそれは死ぬまで付きまとう。なに、悪いことではない。レイも”こっち側”の人間になったということだからな」


 クーパー大尉が軽く口元に笑みを浮かべる。レイも恥ずかしそうにしつつ、つられて笑みを浮かべた。

 ところで、と大尉は急に口調を変えた。仕事する時のだ。


「次の出撃が決まった。明後日の0900にブリーフィングルームに集合。何か質問は?」

「ありません。」


 よし。と言って大尉はハンガーを後にして行った。その背中からは、まるで別世界で生きるパイロットのようにも感じ取れた


 出撃の日。レイ含め部隊の面々がパイロットスーツとヘルメットを持ってブリーフィングルームに集合する。

 任務の内容、搭載武装、往路の航法、作戦空域の天候、友軍の有無。隊長から告げられている間に戦闘機達の出撃準備も終わる。今回の任務は掃討任務だ。

 それぞれがほぼ同時に機体へと乗り込む。プリフライトチェック、座席や計器、操縦桿やスロットルレバーなどの点検。

 エンジン始動、イーグルに火が灯る。他の機体も同様に目覚める。耳をつんざくターボファンエンジンの音。キャノピーを閉め、滑走路に向かう


「タワーよりステラ―隊、クリアード・フォー・テイクオフ」


 わずかな間隔をおいて発進、MAXアフターバーナー。編隊離陸。

地上から離れた先に見えるのは一面の青空。上がれば上がるほど視界いっぱいに広がっていく。空に吸い込まれて行く感覚。不思議とどっちが地面か分からなくなる。まさしく空に”落ちる”といった感じだ。鳥たちにとっての地面は寧ろこっちなのかもしれない。


 ダイヤモンド隊形で真っすぐ飛ぶ。近すぎず離れすぎず距離をおいて。


「今日の敵さんはどっちだろうな、例のバンディッツかそれともいつもの連中か。」

「誰だろうと関係ないわ。いつも通りやりましょう」

 

 話しているのは二番機のグリペンのパイロット、エミリア・ヴァリーン大尉と三番機のファルクラムのパイロット、ギルベルト・リューデル中尉だ。いつもの下りといったところである。


「いや、関係ある。バンディッツだったら積極的に落とすべきだ。この間だって哨戒の連中が3機落とされただろう。それで俺たちを向かわせたんだ、イライラしてるのが良く分かる」

 

 バンディッツというのは誰でも説明が出来ない、正体不明の戦闘機集団のことだ。国籍も不明で、彼らが使用する戦闘機も統一性が無い。言ってみればこちらと同じかもしれない。一つ上げれば、赤か黒いカラーが特徴だった。


「よしお前ら良いか。奴らと他をじっくり見ている暇は無い。撃とうとしてきたらどちらにせよそれは敵機だ。バンディッツなのかはその後だ」


 クーパー大尉が割って言う。

 

 各自了解の応答。ステラー隊の4機は戦闘態勢に入る。一時的な制空権確保が今回の任務だ。先方の国連軍の戦闘機部隊は補給のために帰投している。現在飛行しているこの場所は欧州の中でも東欧と呼ばれている地域だ。前の戦争でここはとりわけ被害が大きく、それだけに国土が疲弊し、高高度からでもまだ瓦礫や荒廃しているのが目立つ。かつては国が栄えていたのであろう、今ではそれを感じとることは出来なかった。


「レーダーに反応、IFFに応答なし。機数3、ヘッドオン。高速接近。」


 早期警戒管制機からの無線が飛び込んでくる。レイは身体を強張らせる。


「ステラ―隊、アンノウンとの接触まで90秒。」

「こちらステラ―リーダー了解。各機回避しろ、ブレイク。」


 隊は二機小隊に分かれる。レイはエミリア大尉とペアだ。アンノウンはなおも増速、衝突コース。


 アンノウンとすれ違う。あまりの速さと近さ。首を動かして追う暇がない。


 ビーという警告音。アンノウンからのレーダー照準波をキャッチ。同時にそれは彼らが攻撃態勢にあることを意味する。


「リーダーより各機。対象を敵機と断定する、エンゲージ。」


 エンゲージの掛け声とともにマスターアームをオン。搭載武装の全安全装置が解除される。複合ディスプレイ上の武装の状態がSTBYからRDYに変わる。


 機体を捻りダイブ、大尉が先行して敵機の背後に回ろうとする。レイは大尉のポート、左側につけてバックアップの姿勢。


 敵機は3機がばらける形で散開した。一機はズーム上昇、一機は隊長ペアに、残りが自分たちの方だ。大尉が小柄な機体を活かして敵機の旋回に割って入る。敵機、左へローリング。そのまま左旋回。レイはその瞬間を見逃さない、背後へつく。大尉は直進し距離を取ってやや大回りに旋回する。


 敵機は振り切ろうと高Gのかかるインメルマンターン。レイはわざとワンテンポ遅らせて同じ機動。一瞬の水平飛行で敵機を見やる。

大型な流線型なその機種はSu-27、フランカーだ。

 

 その頃大尉がレイの背後につけている。レイが攻撃に失敗してもいつでも撃てる距離だ。敵機は右旋回降下。そして無理な引き起こし。思わず呻く。だが離されるわけにはいかない。


 ビーとまた一段と高い警告音、ロックオンされた音だ。


「ステラ―4ブレイク、ブレイク。右だ!」

 レイは右へローリング。急速降下してきた敵機がすぐ脇をすり抜けていく。


「こちらステラ―2、降りてきた敵機を叩く。4、それは任せたわ。」

 大尉が編隊を解き別の敵機に食らいつく。


 先ほどまで追っていた敵機は背後にいた。右後方にいる。レイはアフターバーナーに点火。ズーム上昇を開始。敵機からのロックオン警報がまた鳴り響く。レイは急減速、余分な推力を失わないうちに操縦桿を目いっぱい引く。急反転降下。一瞬のうちにブラックアウトしそうになる。加速しつつ引き起こし、敵機はまだ反転途中で旋回している。敵機に向けて上昇、すかさず機関砲のトリガーを引く。数発がエンジン部分と水平尾翼に命中。敵機は火を引き始める。


 レイはその敵機を斜め後方から見やる、消火は出来たようだがもはやこうなれば戦えはしないだろう。だが敵機はまだ交戦するつもりらしい。


 敵機をロックオン、次の機動に入られる前に落とす。ロックオン完了の音が響く、ミサイルリリースを押す。短距離ミサイル発射。3秒とかからず命中する。撃墜。パイロットの脱出は無く、彼の愛機とともに空に散った。

 まだ戦いは終わっていない。大尉の位置を探す。随分と敵機に連れまわされてしまったようだ。急速反転、大尉の元に向かう。


 レーダーディスプレイをちらりと見やる。隊長とリューデル中尉は片付けたようで、警戒に移っている。エミリア大尉と敵機はディスプレイ上でめまぐるしく動いていた。お互い後方占位する前にかわし合う。その動きはレイが先ほどまで戦っていたものよりもの数段違かった。到底ついていけない。


 大尉が敵機の旋回半径より鋭い角度でアプローチ、ガンファイア。敵機は素早く右へ滑らせ回避。判断が遅れたのか敵機が後方につく。敵機もすかさずガンファイア。大尉はバレルロール、敵機からのガン攻撃をかわす。敵機は推力にものを言わせて急旋回、大尉とすれ違う。


 レイは中距離ミサイルに切り替え、ロック。大尉を追跡しようとする敵機に向かって発射した。

ミサイル接近に気づいた敵機は捻らせダイブ、速度が乗ったところでズーム上昇を開始する。大尉はミサイルの方向からレイが撃ったのだと理解したのか別方向にブレイク。敵機はインメルマンターン、一瞬エアブレーキを全開、バレルロールしてミサイルを回避。敵機が回復にもたつく、今だ。


「エミリア大尉!」レイは呼びかける。


 大尉はレイの呼びかけと共に敵機の状態を把握した。ロック、発射。敵機は今度こそ間に合わない、懸命にらせん状に降りて行く。それがミサイルの進路だと気づいたころには遅かった、撃墜。


 交戦開始から5分と経っていない。空が静かになる。


「ステラ―リーダー、全機撃墜を確認した。第23戦闘飛行隊がこれから引き継ぐ。周辺空域にも感無し。」管制機から報告がくる。


「了解。各機編隊を組み直すぞ。管制機、空中給油機へのコースを指示してくれ。」


「了解した。進路そのまま、高度9000まで上昇せよ。コールサインはタンカー11だ。」


 レイはマスクを外して一息つく。空を仰いだ。

 陽は高く上がり、空の青みはますます強くなっていく。一日は長い。マスクを付けて操縦桿を握り直す。この調子ならまた呼ばれるだろう。

 ステラー隊の4機はダイヤモンド編隊で高空を飛び行く。


 空を飛ぶには重すぎるその鳥たちは今日も舞う。群青色の空を背にして。

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