雪が降る夜に

世界で一番静かな夜は

雪が降る夜

風もなく

人気のない通りに

ただ雪が降る時

世界は音をなくして

本当の沈黙が降りてくる


誰も口を開かない

息をする音さえもしない

そこへ孤独が押し寄せて

無音で全てを流した後の

そんな静けさの中で

僕には夢がやってくる


夢の中では

とびきりの大騒ぎが

跳ねて

転げて

終わらない


目が覚めたと思った時には

光がどこか雑音を連れて周囲に満ちて

静寂が終わったことが

どこか悲しい


悲しさの中で

世界が白く染まっていることに

どこか慰められた気がした

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