待望論




群れに埋もれて 毎日を行く

座った机に 他人ひとの名がある


教科書通りの 未来が見えない

存在の意図が よく分からない


何でもないこと 勿体ぶってさ

見え透いた今日に 頭を垂れてさ

下らない天秤 引っ張り出してさ

異国の神にでも なった気なのさ…




いつかワタシを絡めとる全部

どうしょうもないくらい

バカだと笑って 消し去ってくれる人

会えるといいな


だってもうこのままじゃ

ありのままのワタシは

束の間の現世に毒されて

もはや消え入る寸前なのです




群れをたどって 日々を揺られる

宙吊りの輪も 枷となるだけ


残業だらけの 未来は否めない

存在の意義が よく分からない


何にもないこと 知られたかないってさ

ハリボテの明日に 裏切られてさ

蹴落とした過去に 引きずられてさ

悲劇の主人公にでも なった気なのさ…




いつかワタシが偽る全部

どうしょうもないくらい

バカだと笑って 消し去ってくれる人

会えるといいな


だってもうこのままじゃ

ありのままのワタシは

ありったけの現世にほだされて

もはや地縛霊になる寸前なのです




ありのままのワタシ

すぐに迷子になってしまうから


いつかワタシの弱さ全部

どうしょうもないくらい

バカだと笑って 手をひいてくれる人

会えるといいな


こうやって今 陽だまりのカフェで

向かい合って 微笑んだアナタが

そうだといいな



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