第6話 どこに行くのかわからない

 若い頃だと大方の道筋を立てて進んでいくことができたのですが、高齢者まじかになるとどこに進んでいくかが分からなくなっています。残されたイベントは病気ぐらいしかないです。人生イベントの大半をノークリアで進んでいるので別にこの先結婚とか就労とかは起きないと踏んでいます。未来を見る練習はしてるのですが、やっぱり自分を見るのは難しいですね。


 結婚というイベントが予定されていると出てるのですが、自分としては「まさかな」です。というのも相手がいません。時期的には今年の四月以降から1年ぐらいのですが名だたる非モテ男性なので可能性はほとんどないです。見方にもいろいろあって、このイベントのエンジン部分が存在してないので、今回も成立はないだろうと踏んでいます。


 基本的には今後の人生コースとしては、発達障害をだましつつ作業所でなんとかやっていく、そして病気にかかって人生を終えるというつまらない流れですね。ただ、60代後半で、入院か海外か監獄の暗示が出ていて、海外は無理そうだから収監か入院のどちらかだと思います。状況的には入院の可能性が高い。


 もうこの年になると本当に「人生は死ぬまでの暇つぶし」めいてくるので、面倒くさいだけです。それに、小説家コースというのは可能性が全くない事が判明したのでつまらないといえばつまらないですね。そこを努力で乗り越える努力派の人だったら良かったけど、自分で努力できない人間だとわかってしまっているので、そういう夢もなくなっています。


 Twitterとかで「10年前の自分に語り掛けるツイート」というのが流行りましたが、そこでバズるような場面転換みたいなイベントは私の人生にはありませんでした。


 

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