(参加作品その16)異世界で絵を描こう(よしや様)

   

『異世界で絵を描こう』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889718428


【コンテスト】第7回ネット小説大賞

【一次選考通過数/応募総数】1547作品/9376作品



(私からの一言)

 完結済ではなく、連載中の作品です。私が読み始めた時点では、全部で145話、490,715文字。全37話の第一章、全67話の第二章、41話分の第三章に分かれていました(他サイトでは第四章まで進んでおり、第三章もカクヨム掲載版より少しだけ長かったので、まだ第三章も途中なのかもしれません)。

 第一章だけ読めば文字数的にも内容的にも区切りが良さそう、と思って読み始めたので、以下は第一章のみを読んだ上での『一言』になります。

 序盤は、オーソドックスな異世界転生ものだと感じました。ただし主人公は、前世では高校卒業間近の美術部員。「絵を描く仕事に就きたい」という強烈な思いを持ったまま転生しているので、そこから独特の物語が始まります。

 個人的に私は、転生前に特徴のない主人公(多くの読者が主人公に自己投影できるほど没個性なキャラクター)による異世界転生ものは好きではないのですが、その点、この作品にはハッキリとした特色があり、まず好感が持てました。

 孤児院暮らしなので、あまり自由に画材が入手できる環境ではなく、いかにして絵が描けるようになるか、そこが焦点になりながら物語は展開していきます。途中、ゴブリンとか魔法に関する話も出てくるのは、いかにも異世界ファンタジーですね。

 絵を描く、絵を売る。少しずつステップアップしながら、画家になる夢に向けて話は進んでいきますが……。同時に、章の終わりに向けて、急展開を迎えます。その事件そのものは第一章のうちに一件落着しますが、壮大なストーリーに繋がりそうな予感も感じさせる終わり方であり、よくできた構成だと思いました。

 第二章以降がどうなるのかはわかりませんが……。第一章を読んだ限りでは、主人公の境遇とか展開とか、少し世界名作劇場を彷彿とさせるような、異世界ファンタジーでした。

   

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る