第4話 AV女王《クイーン》

「AV女優ッて…… ふざけてるのかァ❗

 どこの世界に進路希望に【AV女優】ッて書く女子高校生がいるンだよォ~ー❗❗」

 まったく冗談にしても程がある。



 絶対、性体験のとぼしい副担任の僕をからかって楽しんでいるのだろう。




「フフ……👄✨💕 ねぇ、ポー❗❗❗

 私のフル名前ネーム、知ってるゥ~…❓」

 まったく僕が怒っているのに気にも止めないようだ。

 コロッと話題を変えた。



 相変わらず、棟屋の屋根のヘリに腰掛け、長い足をブラブラさせた。



「え、ああ……😔💦 当然だよ。教え子なんだからな。亜蘭だろ……❗

 姫乃樹 亜蘭……❗❗」

 それが、彼女のフル名前ネームだ。


 なにしろ飛びっきりの美少女だ。


 その上、他の先生も手を焼く問題児でもある。


 彼女の名前は担当して、一番先に覚えた。



「そ、ッで、ひと昔前のAV女王クイーンに同じような名前のヤツがいたンだよ……」

 彼女は、少し遠くの青空を見上げた。




 青く澄んだ空にポッカリと入道雲が浮かんで見えた。




「ン、ああ…… もちろん知ってるよ❗❗

 『桃尻 プリンセス』 姫乃樹蘭だろォ~❗❗」

 今でもよく女王かのじょの桃尻には、『お世話』になっている。



 童貞の僕にとって、学生時代からお世話になっている『右手の恋人』だ。



 彼女以上のセクシー女優はいないと断言して良いだろう。

 


 顔は童顔で可愛らしいが、巨乳で桃尻。

 ビジュアルは抜群だし、何より合体ジョイントライブが過激だ。



「フン……、お陰で私のアダ名は、昔ッからAVプリンセス❗❗」


 


「そ、それだからッて……、本当にAV女優になる事はないだろォ~」



「フフ…、別にィ~……」


「別にッてェ……、お前はエ○カ様か。どうでも良いから降りて来いよォ~ーー❗❗

 危ないだろォ~~ーー❗❗❗」

 見上げて、また怒鳴った。


 見上げてばかりいるので首が痛くなってきた。



「ン……😳💦」

 これ以上、亜蘭アランのパンティばかり覗いていると淫靡おかしな気分になってきそうだ。



「フフゥン…… 解ったよ❗❗❗」

 不意に、亜蘭は塔屋とうやへりに立ち上がった。



 半分近く爪先ツマさきが飛び出していた。



「お、おいおいィ~ー……😲💦💦 

 危ないだろォ~ー❗❗❗

 なにしてンだよォ~ー……❗❗

 まさか、翔ぶつもりなのかァ~~~❗❗」

 立ち上がると、優に三メートル近い高さはある。



 下手に飛べば、大ケガをしそうな高さだ。









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