委員会会議中に長面兄弟襲撃する

「生徒会執行部の相場愛水です。これより委員長会議を始めます」

羽後総合女子高等学校、生徒会室にて委員長会議が開かれた。

委員長会議には羽後総合女子高等学校校内の各委員長が集められていた。

「今日の議題について、会計の石郷岡より説明します」

「はい、男鹿線の新型車両投入に伴う通学マナー向上の啓蒙についてですが…」


-ドガァアアン


「きゃああっ!?」

轟音とともに校舎が揺れる。

「な…何だれ!?」

「見…見ろ…!?」

文化部長、小松田こまつだ美桜みお(16)高2が生徒会室の窓から秋田湾を指すと、


ナウマンゾウ→阿計徒丸あけとまる

ハナイズミモリウシ→阿計留丸あけるまる

ニノヘイルカ→阿計志丸あけしまる

マエサワクジラ→常龍鬼

デワクジラ→加羅王


の5体が男鹿市街地を攻撃してきた。

「あれは…!」

「先日男鹿市から消えたっちゅうデワクジラにナウマンゾウでねぇか!?」

「他にもマエサワイルカにハナイズミモリウシも!」

生徒会室に集められた委員長達が5体の恐竜ロボットを見て驚く。

んがばらお前達は街の人達を羽後総合女子ここさ避難誘導してけれ!」

「わがった!!」

「真雫、秀織はわだしと!」

「おう!」

秋田弁になった愛水は真雫と秀織を連れて生徒会室を後に校舎を出る」

「生徒会長、どっちゃどちらへ?」

「あのロボットと話着けてくる!!」

「はぃ!?」


「鬼魂魄に頼らなくとも、我らの手でこの秋田の地を我らに!のう兄者?」

「ああ、田村麻呂に抵抗したものの、房住山で我ら三兄弟は討ち取られ、観音像の下に封じられておった」

「だが千年後、羽後の神仏と山伏どもが新政府軍ヤマトに滅ぼされ、我が三兄弟は羽後の民から発する負の感情を糧に時機を待っておった」

「なんと僥倖!悪路王様により我らは復活を果たした!」

「今こそ秋田の地を再び我らのものに!」

「そうはさせねぇ!!」

「何奴!?」

長面三兄弟の元に現れたのは愛水、真雫、秀織の3人だった。

「今の話を聞いたど!」

「この秋田県を襲う者はやっこおえがだ私達が許さねぇ!」

「おえがだ学校…いや、街さ手をだすんでね!」

3人は砂浜から長面三兄弟と加羅王、常龍鬼に向かって訴えてかける。

「たかが生身の人間が!邪魔だ!」

ードーン

加羅王が3人目掛けてどす黒い光線を放つ。


そこへ秋田市方面より清らかな光のエネルギー生命体が飛来し、どす黒い光線を遮る。

「何奴!?」

その光のエネルギー生命体は3名と羽後総合女子高校の校舎で避難誘導を行なっていた生徒会の2人を異空間へ転移・避難させた。

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