御伽話の闇が息づく世界、そこに生きる人間たちの戦記。

 軍記物語や叙事詩のような雰囲気。淡々としながらも力強い描写に、気がつくと引き込まれてしまいます。
 特に、危機的状況の描写が秀逸。闇の奥に何かが潜んでいる緊張感……得体の知れない何かが迫っている気配……突然に強襲する正体不明の敵……そういったシーンでの緊張感と臨場感がたまりません。

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