S17 リアル脱出ゲーム×ENOKI~魔界屋敷からの脱出~ 8月8日

大禍時が降臨する日、少女は生贄となる……

Introduction

「リアル脱出ゲーム」と「ENOKI」が夢のコラボレーション!

今回のイベントではなんとあなたが、ENOKIの設定の真髄を見ることになる!?

謎を解きながら、現実と虚構の狭間にいるVtuberと交流しよう!全編取りおろしのボイスドラマも必見です!

Story

桜がまだ咲き始めの頃、あなたはある街に引っ越してきた。

近所にある神社で、「秋月このは」という少女と出会う。

ある日彼女は、「お友達のことが心配なんです~」と言ってあなたに助けを求めてくる。

意気揚々と快諾したあなたが次に見たのは、青く光る空間の裂け目だった……!?

秋月このはは、今までと同じ朗らかな笑顔でこう言うのだ。

「ゆーがくんは、もう戻ってこれないから、一緒に殺してほしい、と」

ゆーがくんという少年は誰なのか?助ける見込みはないのか……?

このはちゃんと一緒に謎を解き、青い裂け目に入って真実を確かめろ!


公演情報

プレイ人数最大3人

ゲームプレイ時間80分

想定所要時間240分


チケット代

前売り 4000円/当日 4500円


――光綿市 光綿支部紅葉――


瀬川「今の時期にリアル脱出ゲームかぁ。本来なら人でごった返すんだろうけどね」

祓川「ネタバレ禁止なのであんまり言えませんけど……良かったですよ」

瀬川「足がこうじゃなければね、僕も楽しむんだが」

祓川「紅葉としては、ああそこまで説明をするんだなとは思いましたけど。実際深層意識に夜叉が入り込んできて全体の戦力アップになるのかな」

風鳴「人間のこういうアトラクションっていうのか?それを作る情熱はすげーな、何するのかはサッパリだが」

稲生「ソラはクリアできる気がしないなぁ……そもそもクイズ自体がさっぱりだし」

四季「やーやー。諸君、ってなんだ。いつもいると思ったんだけどな」

祓川「いつもより少し早いじゃないですか。来るのはこれからですよ」

風鳴「他の紅葉がどうしてんのかは知らねぇが、ここの集まり具合はどんなもんなんだろうな」


花園「あー……朝飯……モーニング……腹減った……」

元木 「おはようございまっす。あ、先生、今日はなんすか?」

百瀬 「おはよーございます! その人用の個室があるところもあるのでしょうか?」

来玖「おはようございます」


四季「悪いわよ。他の紅葉だと貧困者を金でだまくらかすから、朝から晩までここにいるわ。仕事の依頼もしやすくていいわね」


花園「金があるならわざわざ命がけで戦いたくねーからなあ」

風鳴「案外、そのあくどさに縋る必要はないぐらいに生きてける奴らが多いんだなここは。まぁ俺らばっか仕事でもそれは困るが」


四季「大体学生だから逃げ場がないだけよ。さて、今日はちょっと来てもらいたいところがあるからセグメント借りるわね」

瀬川「はい。セグメ、おねーさんの役に立ってこい!」

セグメ「はいはい……。何処へ御用で?」

四季「――――東京よ!」


――セグメバス――


四季「さて、東京に行く、んだけど実際には新潟に行くわ」

元木 「……?どういうことっすか?そんなにお隣さんってわけじゃないと思うんすけど」

百瀬「正反対もいいところでは?」

稲生「……んんん……??」


四季「これからやってもらうのはハッカー行為よ。現実の奴じゃなくて、チャカチャカチャカチャカターン!!みたいなやつ」

四季「詳しく説明するわね。冬泉の面々と協力して皇、ひいてはこの間のストレイを完膚無きまでに叩きのめす計画があるの。そのための実働部隊はもう新潟についているんだけどね」

四季「君たちには、東京にある冬泉のアイリスオンラインⅡのサーバーからギアを装着して、皇の内部文書を盗んできてほしいのよ」

四季「あっ、アイリスオンラインⅡは知ってる?」


風鳴「何一つ知らねーな」

百瀬「よくわからないですね……」

稲生「うーん、知らないなぁ……。ゲーム自体そんなにやってないから……」

花園「あー、あったなそんなゲーム。一作目はクソゲーだった癖によくⅡ出たよなアレ」

元木「ネトゲは詳しくないっすね……。どんな奴なんすか……?」


四季「私ののととがとかもコラボしてる、紅葉と冬泉が共同で開発してるネトゲよ。ガチャはなくて、ガチれば時間拘束がやばいけど、デイリーこなせばそこそこ最前線に食らいつけるタイプ。チャットの出来るソシャゲみたいなスタンスでやってるわ」

四季「実は、夜叉適性があれば2時間プレイするだけで最前線でも無双するようにできてるのよ。コレを使って夜叉適性のある人を炙り出して夜叉を増やしてるってわけ」


花園「無課金でもやたらサクサク進めたのはそれが原因か……」


四季「それで、チーターを除外って明目でスカウトしてるわけ。本物のチーターと混ぜてしまえば、からくりもわからないからね。夜叉の技術をたくさん使ってるから、悪鬼に入る要領でゲームの世界に入れるのよ」


セグメ「ついたで」

四季「流石に近いわね。ついてきて」


――東京都 サーバールーム――


▶港区にある雑居ビルの2Fにその部屋はあるよ。冷房が効きすぎてて寒いくらいですね。長机の上に、ヘルメットのようなものがおいてあります


稲生「おー、すっずしーい、外行動じゃなくて良かったー」


四季「ここにあるヘルメットみたいなやつを使ってね。名前はモミジギアよ。ナーヴギアから取ってるのがバレバレね」


風鳴「へー、これをつけりゃ意識だけ飛ばせるって話なのか」

花園「……ゲーム内に閉じ込められたりしねーだろーな?」


四季「しないしない。思いの世界を接続して、出来る!って思ったなら出来る!っていう理屈らしいから、出れる!って思えば出れるわ」


来玖「これはゲームであってゲームではない」

百瀬「アイリスオンラインもこれをつけてプレイしてたんですか……?怪しく見えちゃいますが……」

元木「意思が弱い奴は危険な感じっすね……」

稲生「……って、頭につけるの?――ソラ、つけられるの?」


四季「それも外してね」


稲生「え゛っ」

祓川「ちゃんと接続しないと、同期が上手に出来ないんですよ。マトリックスになっちゃいますよ?」

稲生 「えっそんなちょっとまって、一応狐面はあるけど……。あるけども……まって……」

花園 「しゃーねー、やるしかねーか」

祓川「アイリスだと帯刀にも会えると思うから、期待してて……。昔は私もせんぱいを探してネトゲばっかやってたの思い出したよ」

風鳴「行き先での行動はメイゲツに頼るわけか。ま、何するか分かるなら気楽でいいぜ。んじゃ借りるとすっか」

元木「……うっす、伝言あれば受け付けるっすよ」

祓川「いや、いいわ。会えた時、自分で言うよ」

稲生「うー……。なら、ちょっと、着替えるというか、脱ぐ時間をください……。少し時間かかるんです……」


四季「一応登録しないとそもそも世界に行けないから、会員登録しておいて。クレカないなら私の名義貸してあげるから」


花園「使ってたアカウント、まだ残ってんのかな……」

百瀬「クレカどっかいったなあ……。あった。えーっと、登録しましたよっと」

元木「クレカなんてもちろんないんでお借りするっす、課金はたぶんしないんで安心してほしいっすね」

四季「しても誤差だしいいんだけどね」

百瀬「これからVRゲームやるようなものか……ちょっと楽しみ」

稲生「ぁぅ……。狐面が、あるだけ、まだマシかぁ……。ソラのお面、置いておく場所、ありますか……?」


四季「はいはい。じゃあ、自分は悪鬼に入るんだ!って思って目を閉じてね」


元木「夜叉はいつも通り……ワクワク感はゼロっすね」

風鳴「いつもより違いがありゃそれは楽しみだがな」

花園 「平穏な日常に戻りたくて涙が出らぁな……」


――アイリスオンラインⅡ 京都大学:静寂なる大広間――


ウサメリ「こんにちは!アイリスオンラインⅡの世界へようこそ!私はナビゲーターのウサメリ!これから、結晶に囚われた悪の大帝国を滅する長き旅へ案内するわ!」


▶気づけば、どっかで見たことのある建物の広間に立っていますね。表札にわざわざ京都大学と書かれていますが、本物より真っ赤です。その中心で、2Lのペットボトルほどの小さいうさみみをした金髪の少女がふよふよと浮いています


ウサメリ「管理者コード起動、スメラギサーバーへの侵入。わかったわ!これから道を進めば正しき道にすすめるわ!はいコレ!」


▶ウサメリは自分の身体と変わらないほどのサイコロを渡してきますね


元木「なんだ?」


ウサメリ「道のりはこの宝具が導いてくれるわ。あなたに星の夢のご加護がありますように」


稲生「これは……サイコロ……?」

百瀬「サイコロ……?運試し……?」

花園「……あー?マジか?サーバー移動の奴か?これで移動しろってか?マジで言ってんのか!?」

来玖「レッツキャノンボール!」

風鳴「どうなんだコイ、これは投げりゃいいのか?」

元木「ネットゲームというのは、みなこういうものなのか?結局、投げてみれば判ることだ」

花園「まあ……そうだな、振れば分かるさ」

風鳴「ほー、んじゃ早速」


▶サイコロを振った途端、周りの景色がガラッと変容していきます


――アイリスオンラインⅡ 紅葉チェーン店――


▶紅葉の喫茶店のような見た目です。チェーン店なので内装は似ていますが、どことなく違います。少年と少女がいますね


綾波「あっ……!えとえと、お久しぶりです。私です、綾波です。みなさん御無事で何よりです……!」

朝日「それにしても、昔より強くなったんじゃね?あん時の奴らと変わらない怖さを感じるわ」


元木「いつぞやの、久しいな、その節は世話になったな。我々と目的は同じ、ということか?」

風鳴 「山奥で会った時以来か?久しぶりだな」

花園「随分リアルな幻覚だな……」


綾波「いえ、幻覚じゃ、ないです……。私はバックアップなんです。皇に総攻撃をかけるので、退路と補給路を作ってるんです」

朝日「えっろい姉ちゃんが2人増えてるな。唯映にももうちょい胸があればな、毎晩な……」

綾波「……!!!まだ大きくなるもん……」


元木「なるほどな、今回も世話になりそうだ」

花園「……そういう発言はどうかと思うぞ、いやマジで」

来玖「それせめて人前で言わないほうがいいんじゃないですかね。セクハラ度合い上がりますよ」


朝日「世の中正直なほうがモテるって昔モテまくってたやつから聞いたんだよ」


花園「ただしイケメンに限るぞそれは」

風鳴「そういやその皇ってのに行くのにゃ、近道はねーのか?イマイチここがどうなってるか分かってねーんだけどよ」

綾波「いえ、ハッキングがバレると危ないのでアイリスの裏移動を使ってください。正規の範囲なので探知されないはずです」


▶綾波は両手でサイコロを抱えています


元木 「コレ……、だな」

風鳴「なるほど、ね」

百瀬「ハッキング、もうしてるんですね……」

稲生「なるほどなぁ……」

元木「帰り道の心配はしなくていいと判っただけでも収穫だ、進むぞ」


朝日「アイリスっぽく言うとあれだな。星の夢のご加護がありますように」


百瀬 「ご加護が、ありますように……」


――アイリスオンラインⅡ ブラッド探偵事務所 レイドイベント:清浦真帆――


▶周りの風景が更に大きく変わっていき、現代的な事務所に移り変わります。ヤニの匂いがひどいですね。その中心に、結晶に覆われた清浦真帆がいるのがわかります。机に足を乗せ、男が椅子に座っていましたが、徐に立ち上がります。銃を構え、変な顔のお面をつけていますね


百瀬「え、あれ? 真帆ちゃん? あれ?」


男「希望の面……ねえ」


花園「おいおい、勘弁してくれよ……」

稲生「こーれはマズいんじゃない……?」

風鳴 「随分な挨拶じゃねーか」

元木「指トリ警察がキレる光景だな。なんの真似だ」

百瀬 「…………これは倒さないといけませんね!」


▶スペルカードを宣言しながら銃撃を撃ち込んでくる男を倒すと、結晶が割れます


--ブラッドリー・ベレスフォードを討伐しました--


▶無機質な女性と思われるシステムボイスが流れ、結晶にいたはずの清浦真帆も消えていました


百瀬「やった! 倒したっ――ってこれもしかしてゲームの中のイベント……?」

稲生「なるほど、確かにゲームっぽい……」

風鳴「何もわからねぇままだな。ま、今に限ったことじゃねぇか」

元木「消えたな。なんだったんだ」

花園「あったなあこんな感じの。やってると思い出すんだけどな」


――アイリスオンラインⅡ 勇者凱旋の森――


▶風景が変わっていき、森のような場所に出ます。森からオークが大量にこちらに向かってきます


花園「マジかよ畜生!」

来玖「また面倒くさそうなところに……」

百瀬「いかにもなものが出てきたなぁ」

稲生「うへー……多すぎる……」

風鳴 「こればっかは諦めるしかねーな。もうちっと楽に進めりゃいいんだが」

元木「わかりやすくていいじゃないか、劣等オークどもなどいくら束になっていようと我々の勝ちは揺るがん!殲滅するぞ!」


▶そこそこの激戦で、大量にいたオークを全て殲滅しました


花園「ぎゃー!やってられっかこんなもん!」

稲生「個々はあんま強くないけど数が多すぎる……。つかれたー……」

風鳴 「数だけならいつものこのは群より楽だわな」

百瀬「数は多すぎるけど、なんとかなったね……」

元木「フン!所詮数だけの劣等種だな、相手にならん!」


――アイリスオンラインⅡ 天橋立タタランド:触手の園展――


▶風景が変わると、植物園のような場所に変わります。研究員のような見た目の男が、明らかにやばい植物になにかをあげています。スパチャ目当ての新人がしょうがないにゃあをする為の場所で、アイリスオンラインⅡで何故か知名度がある場所です


研究員「育てよ育てーあれを殺して強く生きるんだぞー」


花園「出たよ。トラウママップ」

風鳴「ああやって育てられるもんなんだな」


▶粘性のある触手が大量にこちらに向かってきますね。ぬらぬらとこちらに粘液を飛ばしてきます


稲生「うわぁ……うわぁ……」

百瀬「……これはとんでもないところに来ちゃいましたね」


元木「……!トモカ!危ない!」


▶捕獲しようとした百瀬を押し飛ばし、触手に巻かれて代わりに持っていかれます


百瀬「元木さん……っ」

稲生「うわわぁ……。だ、大丈夫……?」


元木「……やめっ……やっ!ちょっ……!たしけへれ!」


花園「おいおいおい、死ぬぞコレ」


元木「ひんっ……」


▶体感で1時間ほどした後、気が済んだのか元木は吐き出されるように放り出されます。粘液だらけで仰向けに打ち捨てられます


風鳴「……ナイスガッツ。ほれ、死ぬ前に受け取っとけ」

百瀬「元木さん……、本当に助かった……。ありがとう……」

稲生「気休めだけど……無いよりはマシだと思う……それっ……」


▶稲生 リェチーチ[柳浪・裂帛・レタブリスマン・治療の神][ガチャ爆死]

 94回復


元木「……す、すすむぞ、はやく!」

百瀬 「私を……、助けてくれてありがとうね……」

来玖「はぁ……、先が不安ですね」


元木「お、女の子は、大変だな……」


――アイリスオンラインⅡ Typoglycemia遺蹟 レイドイベント:柏木ヒナ――


▶風景が変わると、崩れたビル街のような場所に出ます。看板を見るとどうやらもともとはオタクストリートのようですね。そのうちの1つ、メロンの残骸と思われる建物の中に白衣を纏った少女が、一人で立っています。後ろに結晶に閉じ込められた柏木ヒナがいますね


百瀬「ヒナちゃん……!」

稲生 「おっと……これは……。ヤバそうな目出しちゃった感……?」


少女「これがあの人が言っていた化け物……ね。んー……、仕方ない……。僕でも足止め、出来るか……?」


▶そう言ってカードを掲げると、隕石が落ちてきます。隕石が周りに落ちる最中、白衣をたなびかせ、毒の霧を撒き散らします。その光景は星空と紫と火花で幻想的に映ります


風鳴「どいつもこいつもやることが派手でいいな」


▶隕石を落とし、毒を撒き散らす少女を必死の思い出倒すと、結晶が割れます


--星風律果を討伐しました--


▶先と同じようなシステムボイスが流れ、結晶にいたはずの柏木ヒナも消えていました


百瀬「ぜぇぜぇ……こんなにも攻撃が苛烈なんですね」

花園「し、しんどい……」

元木「また消えたな」

風鳴「ゲームの中とはいえ、こんだけ派手にやってるとバレてねぇと思っていいもんやら」

来玖 「これ実は課金したらもうちょっと楽だったりしないんですかね?」


▶稲生 セミリザレクション[柳浪・裂帛・レタブリスマン・治療の神]

 132回復[携行食[応急薬]]

▶花園 集気法[熱震集気法・桜花集気]


風鳴「オーライ、ありがとよソラ」

稲生「隕石とかありかぁ……。なんとか乗り切ったけど……うへぇ」

元木「準備はいいか?先に進むぞ」

百瀬「せっかくなら私もそういう魔法打ちたいですねー」


――アイリスオンラインⅡ 紅葉――


▶チェーン店の紅葉の中に、帯刀がいますね。君たちを見ると、とても嬉しそうな顔をして駆け寄ってきます


帯刀「良かった。どうやらみんな生きてる感じ?何だかんだ出来る子たちじゃん」


稲生「ん、ここは……?あ、帯刀さん……!」

元木 「――おかげさまで、だな。会える会えると聞いてはいたが、やっとか。フ」

花園「発言がマトモ過ぎる……。まさか偽物か……?」


帯刀「ひどいなー。あんな私に一撃で昏倒する程度のよわよわたちが、こんな作戦に帯同してるほど強くなったんだぁって感動を一瞬で壊してくね」


風鳴「ここじゃもう気張る必要も背負い込む理由もねーんだろ。なんとかなってるぜ、元気そうでなによりだ」

百瀬「ひと目見れてよかったですよほんと……」

花園「俺は弱い人間だから警戒するんだよ……。偽物だったら戦い辛いからな……」


帯刀「そうは言っても私の本質はもう怪異だから、7割羅刹みたいなもんだけどね。取り敢えず1回斬られたら本物だってわかるんじゃない?太刀筋、鈍ってないよ?」


花園「そのやべー発言、さては本物だな?」


帯刀「じょーだんじょーだん。ここ結構前線でね、休息取れる最後の拠点だから。ゆっくり休んでいくといいよ」


来玖「それは、助かりますね。ここまでも結構大変でしたし……」

風鳴「最初で最後の場所とは世知辛えな」

元木「もうすぐ、だな。少しゆっくりとしてから行くとするか」


帯刀「そういえば、今ってアイリスオンラインⅡのデータを無理やり移動してるんだよね?どんなの見た?私、結構廃人だったよ」


元木「どうという事もない、探偵事務所のおっさんに、隕石の女……。触手の遊園地……」

花園 「やり込んで無かったことを後悔してるな……。探偵事務所にタタランドに遺跡……」

風鳴「俺らのデータは見なかったな。そもそもこのゲームをやってたのもコイぐらいだしな」


帯刀「誰でもデータになるってわけじゃないの。アイリスオンラインⅡはね、ウサメリと一緒に悪の大帝国、アルカディア王国を滅する話なのよ。で、アルカディア王国は滅びそうになったから禁忌の術を使うの」

帯刀「その術が、2015年の人間を神として讃えてmその人間の趣味や技術を神の恩恵として使って急速に技術発展をしてくるのよ。剣と魔法の世界に、ロケランとかアニメの技とかぶちこんでくるわけ」


元木「それは夢のある世界観だ」


帯刀「その隕石の人、律果ちゃんっていうんだけど、人気あるんだよ。もうひとり人気ある人がいたんだけど……もう覚えてないなあ」


風鳴「人気なだけあってか滅茶苦茶やってきたな」

百瀬 「毒でしたっけ……、すごかったですよね。もうひとりの人は何が特徴なんですか?」


帯刀「どうだったかな……。私、何回もチーター疑われてBANされてるから……」


風鳴「夜叉適性が高すぎんのも考えもんだな……」

百瀬「そういえば適性をはかるんでしたものね。――それで、帯刀さんも紅葉に?」


帯刀「――どうだったかな。がんばっておいで」


百瀬「ええがんばります!久々に話せて良かったですよー」

花園「……瀬川さんに、伝えとくことは?」


帯刀「ないない。話すなら自分からだよ、わかってないな~そういうとこがヘタレなんだぞ~」


花園「……あー、クソッ。――こういうの苦手なんだよ」

風鳴「んじゃまぁ行くとしますか。またなメイゲツ」

元木「――また、な」

稲生「ここまで来たならしかたない、もうひと頑張りするかぁ……。また会いましょうね、帯刀さん」


――アイリスオンラインⅡ 病院:霊安室――


▶風景が切り替わり、見渡してみると霊安室なんだなと思いました。霊安室に本来乗ってありそうなものな人間などは乗っておらず、HDDが小さく鎮座しています


稲生「うーん、あからさまに不吉そうな場所」

風鳴「場所は置いとくとして、あからさま過ぎんじゃねーか?あれはよ」

元木「今回の目的を思い返せば、アレが目標のブツか?わかりやすくていいじゃないか」

百瀬「あれこそ求めてたやつですかね……」

来玖「内部文書って言っても、やっぱ今は機械なんですねえ」


▶HDDに触ると更に風景が切り替わります。かなり広い部屋ですね。殺風景ですが、片隅にこのはちゃんの絵に額縁で飾ってあることや、髪留めがあることから女性の部屋なんだと思いました


?「一応まだゲームだから油断しちゃだめだよ?不意打ちしてたらもう失恋だよ?」


▶そう君たちに語りかけてくるので後ろを見ると、かなり変な羽根をした女の子がケラケラと笑いかけてきます。後ろに結晶に閉じ込められた女の子がいますね。花園はわかります。皇鷺ですね


鸞「私は蘇我鸞っていうの。よろしくねおにーちゃんたち。情報はあげてもいいんだけど、一応私セキュリティだから。力づくで聞き出してね」


花園「あー、後ろにいるのなんか見覚えあるな……。見捨てちゃあ不味いよなあ……」

風鳴 「やっぱなにか出てきやがったな。油断と言われようが持って帰らねぇといけねーんでな、――話が通じる分、残念だな」


鸞「セキュリティの心配するなんて、頭おかしいのか無知なのかわかんないね。お互い楽しくやろーね!」

鸞「そ、れ、に。上から目線で束縛してくるなんて余程恋愛強者なんだぁ。少し、楽しみになってきちゃった」


元木「なぁに、ゲームなんだろう、気軽にガチれ」

花園「仕方無かったとはいえ気絶させちまったしなあ……。2回目はマズいよなあ、2回目は……」

風鳴「やるからには全力だ、負ける気はねーぜ!」


▶戦闘前行動 蘇我鸞 威力顕現(3回リザレクションする)

▶戦闘前行動 元木 鈴瑚 うどんげ

▶戦闘前行動 百瀬 ブィストロター

▶戦闘前行動 稲生 イスティドラール


▶鸞 死角狙撃 影の化身(影属性無効遮断) 恋に生きる幼妻(自分の属性を恋に属性固定) 賤機射撃(補助動作で4回攻撃した後、主動作で8回攻撃)[スターボウブレイク(対象の行動終了時、最大生命、最大精神を20削る)][破邪顕正][過去を刻む時計(対象の補助動作時、最大生命、最大精神を5削る)]

▶花園 来玖 回避放棄

 125ダメージ [生命バリア[ATフィールド・バリアブルプライス]2回][生命バリア[三天結盾・バリアブルプライス・ダイナミックプライス][風鳴 EOE カウンター[当て身投げ][足刀蹴り[上段足刀蹴り]、薙ぎ払い[真空破斬]、残光[ルミネセンス]、植物操作[マンドラゴラ]、燕返し[フレームカット]]成功 成功 365ダメージ 383ダメージ[リザレクション]


鸞「みんなみーんな、塵にならないでよ!!」


▶泡立て器からピンクのレーザーが多重に出てきて、全身を焼き尽くします


風鳴 「見切った!そこだァ!」

百瀬「すごいすごい……!」

花園「俺、ついていけるんだろうか、この戦いに……」


鸞「うーん……霧の中でも問題なしかあ……。それならこっち!」


▶自動 鸞 パラノーマルリバランス(自分の被ダメージを種別:回復のみ受け付け、軽減不可固定ダメージに変換する)コルベット(行動値10に再行動する)


▶鸞は姿を変形して、泡立て器から磨りガラスのようなマラカスに持ち替えます。変な羽根が更に変になりますね


▶元木 里乃[サモン獣] 煙雨[マジカルシャワー][エレメントボム:チルノ][百瀬:クロス召喚[サモン獣]][落とし前[結界壁]

▶稲生 水青[10]セージ ドーピングスキル[ブリカテルブ[物防、魔防]・倍速プレイ]サモン鳥[輪廻彩声・輪回応報]

▶[水青]稲生 サモン鳥[輪廻彩声・輪回応報]


元木「お前を仕込むのは初めてか、マルク任せるぞ!」

百瀬「便乗すればデコイが出せるよ!よし、とりあえず出て!」

風鳴「企みがわからねぇ以上、守りに入ったほうがいいか。そら!」

花園「見えねーってのは厄介だな、クソッ!」


▶百瀬 モビルビット 芍薬甘草湯[花相・医心方]麻黄湯[エフェドラ・医心方]転移石 仄灯 流れ星[刹帝利・シンカーゴースト]

 9ダメージ 6ダメージ 12ダメージ

▶来玖 剛招ビート[ヴァイト・ルインフォース]座禅の教え[チアリング]妖怪知識で判定 観察力で判定 ギター

 成功 成功

▶風鳴 結界壁 [リジェネ]

▶タイムカード セージ リェチーチ[リストーロ・柳浪・裂帛・レタブリスマン・治療の神]

 91回復[リザレクション]


百瀬「よしっ!なんだかんだでここまで来れるんだね……。あとはサモンにおまかせ!」

来玖「まあ、できることは少なそうですね、僕は。サポートに徹します」

鸞「あらら~。これはちょっとだけホンキで遊んでもいいってことだよね?おねーちゃんたち!!!」


▶鸞は更に姿を変形させ、サイリウムのような角と点字のような羽根を最大限に広げ、ピンクの大剣のようなものを胸から引きずり出して構えます


▶自動 鸞 星の夢の始まり(追加ダメージを0にする、状態異常の無意味化、自分のダメージを22d22に拡張、敵のダメージが100以上の場合、自分の行動数を追加する)


鸞「遊ぼうよ!」

花園 「さて……、邪魔さえ無ければこっちのもんだ……行くぞ!」


▶[速攻速劇[特攻魔法 魔力素(昏鐘 鏗然 ターイナ パラノマル)アイス]]花園 ナズーリン[ライフガード]剛招ビート[鋭招来・ヴァイト・ルインフォース]ライフガード 空振×2 エアスラッシュ[おうじゃのしるし[糺森[葵鴨]×2][仕切]バトルヒーリング[不沈艦][集気法[熱震集気法・桜花集気]]

 37+19ダメージ[エレメントトラップ]21+26ダメージ[連続魔[特攻魔法 氷]]6+17ダメージ[エレメントトラップ]22+22+26+23ダメージ[クラウンピース[大妖精[リリーホワイト・リリーホワイト・チルノ]EOE 瓊音]100+111ダメージ[エレメントトラップ]37+35+33+34ダメージ 

 成功 成功 190ダメージ 181ダメージ[追撃]191ダメージ 176ダメージ 196ダメージ 180ダメージ

[鸞:レーヴァテイン(魔法恋22d22)]283ダメージ 225ダメージ 289ダメージ 274ダメージ 260ダメージ 241ダメージ

[稲生:モンハンダイブ×6][元木:静音[サモン]縁故×2][百瀬:静音[サモン]][生命バリア[三天結盾・バリアブルプライス・ダイナミックプライス]×5][魔法バリア[ATフィールド・双天帰盾]×6][花園:庇う[守護者(鉄壁・きた!盾きた!メイン盾きた!・心の中の王子様・パリィ・かざぐるま・コットンガード・ファーコート)風鳴・来玖×4][来玖:携行食[広域・応急薬]×3][風鳴:蚊雷×6 窓の板・コンプエース・林檎の板・縁故][百瀬:絆庇う 花園×2][百瀬:蚊雷・縁故・厚い薄い本[軽減の知識]×2 薄い本[軽減の知識]][風鳴:蚊雷×6・回避珠・林檎の板・窓の板・GBA・縁故]


▶鸞はピンクの大剣をブオンと薙ぎ払った後、くるくると回ってやられたポーズをします


鸞「やー楽しい楽しい。おにーちゃんたち、アレ凌げるのはそこそこ楽しめるタイプの夜叉さんだね!ないしょだけど、セキュリティ消しといてあげる」


▶そう言って鸞は手をギュッと握り、皇鷺の結晶を破壊します


鸞「ここのおうちのパソコンのデータ、抜けるようにしておいたからね。ちゃんとコピーして持って帰るんだよ?」


百瀬「はい……、ありがとうございます……!」

稲生「はっ……はっ……はーっ……!あっぶな……、あっぶなぁ……!生きた心地しなかったぁ……!げほっ、はぁーっ……!」

花園「げほっ……、い、生きてるのか、俺……?死んで、ねえよな……?」

来玖「セキュリティの番人としてどうなんですかねそれ……。本意で抱えてたかは知りませんけど」



鸞「ま、お遊びのバイトだよ。本気で遊びたいけど、コレ以上だと恋われちゃうね。やっぱ恋をするなら本気じゃなきゃ。やけどしたくはないかな」


風鳴「ポリシーみたいなもんか。なんにせよ助かるぜ、ありがとよ」


鸞「国産吸血鬼は強いでしょー。西洋かぶれの疎開したやつと比べられちゃー困るね!」


元木「フン、潔いことだ、ではお言葉に甘えるとしよう」

百瀬「さすが強かった……。本当に死ぬかと思いましたよ」

風鳴「自分のルーツがしっかりしてるのは羨ましい限りだ。目指すならもっと上を目指さねーとな、改めて思い直すいいきっかけになった」


鸞「上から独占欲で束縛しちゃう癖はよくないよ~。奪われちゃっても文句言えないね?――じゃあ、そこの見覚えあるおねーちゃん。落ちてる結晶を食べてみて」


風鳴「……俺か?これをか?……?」


▶結晶を怪訝そうに拾って、口に入れます


元木「お、おい」


鸞「これで情報に抱きしめられたと思う。後で椿ちゃんに鉱石ラジオしてくださいーって言えばいいよ」


風鳴「マジかよ……どうも俺の知らない俺のことばかり教わるな……」


鸞「あっ、クローズ始まったみたいだよ。関が原が3つあるけど、映像つなげてあげよーか?」


花園「……死ねねえ、のも、難儀、なもんだ、な」

元木 「ハハハ、死屍累々だが何とかなったな、データのコピー用に二足歩行型端末を連れてきたんだが、まさかハヤテも使えるとはな、……クローズ?」

風鳴「知り合いがいんならとは思うが、そもそも誰が関わってるかもわからねぇな」


鸞「じゃあ適当につけるね」


▶鸞が適当に角をくるくるーっとすると、空間に映像が投影されていきます。赤黒い光線が映って何も見えませんね。そのうち、全身の8割が赤黒く染まった幽雅が見えてきます。自分の腕を引きちぎってそれを触媒にして打ち込んだ後、無理やり腕の位置にワープしてつなぎ合わせていますね


元木「なんだ、これ」

来玖「あーーーーー!!あんま無茶するなって言ったんだけど聞かないタイプか」

風鳴「随分な暴れっぷりだな」

百瀬「すっごい……」


▶秋夜と見覚えのない女の子、それにもみじが幽雅をフォローするように無双しているのが見えますね


鸞「ここに映ってる、しゅーやおにーちゃんとことりおねーちゃんは私の本気で遊んでも私に惚れなかったんだぁ。もっかい遊んでほしいな」


風鳴「英雄様か。そう聞くととんでもなくたけぇな」


鸞「あっ、あそこの影でぷるぷるしているスライムがここの部屋のお嬢様だよ」


▶柱の陰に、鷺が隠れているのが見えますね


来玖「社会経験積ませるにはあまりにも環境がブラックじゃないですかね」


鸞「心は強いからだいじょーぶ。ほんとはお屋敷を島津しないと帰れないんだけど、私が護衛してあげるね。強くなったらまた遊んでね」


▶そう言うと、君たちはパソコンから弾き出されます。外に出ても、部屋の間取りや小物はゲームと同じのようですね


稲生 「おっと、わわわっ……いてーっ」

花園「う、頭が痛え……」

元木「キックされたようだな、強くなったらまた、か……たまったものではないな」

風鳴「っと、俺らの本分を忘れちまうとこだったな。何から何まで世話になっちまったな、ちゃんと借りは返さねーとな」

百瀬「ですね……」


鸞「じゃ、愛が集まるところに行くよ!みんな、私と遠恋したらこの世に恨まれちゃうよ!」


元木 「……は?」


▶皇と紅葉が激戦を繰り広げている戦火に突撃していきます。鸞は途中で柱でぷるぷるしている鷺を抱えて、全身ボロボロの君たちごと入り口のセグメバスに放り込みます


鸞「じゃーねー!また遊ぼうね!」


セグメ「お前ら生きてるか????息してる……?」

鷺「なに……?なに…………??」

花園「くそっ、化物め……」

百瀬「生きた心地が全然しない……」

稲生「うえー……。もうふらふら……」

元木「なにがなんだか……ここは現実か?」

風鳴「セグメがいるってことはそうなんだろうな。んで……、こっちは誰か知ってんのか?」

花園「……見覚えはあるが、名前までは知らねーな」


来玖「かわいそうに、あんな目に合わせておいて……。姉さんは悪い男には絶対ついていっちゃダメですからね」

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