50万PV感謝記念SS

 ミラの使命


あたミランダ。


みんなからミラってよばれてる、ケット・シーなの。


うーんとね、ミラにはおかーさんとおにーさまとおねーちゃんがいるの。


ミラのおかーさんはね、んげんなの。エリーっていうの。


ミラのこと、たまごからかえしてくれたの。


いっぱいいっぱい、まりょくとあいをくれるヒトなの。




ミラがはじめてめをあけたら、とってもきれーなみどりのおめめがみていたの。


ミラとおんなじみどりのめ。


あっ、おかーさんだっておもったの。


そしたらミラになまえをくれて、ありがとー、だいすきっていったの。


そしたらミラのからだがポカポカしたの。


ミラもおかーさんのことがだいすきってわかったの。




おかーさんにだっこされていたら、そばにとってもとってもつよいのがいたの。


それがドラゴおにーさまなの。


おにーさまはエンシェントドラゴンだけど、よをのぶかりのすがたでカーバンクルなの。


よをのぶかりのすがたってなに?


おにーさまがいったそのままだからわかんない。


おにーさまのしめいは、おかーさんのことをまもること。


まおーさまのめいれなの。




ミラはじゅーまで、おかーさんのいうことはなんでもきかないといけないの。


でもおかーさんはめいれなんかしないの。


ドラゴおにーさまにもあんまりめいれしないの。


おかーさんはめいれがきらいなんだって。




ドラゴおにーさまがときどき、ほかのヒトのじゅーまにあわせてくれるの。


どのじゅーまもめいれされてるの。いっぱいいっぱい。


みんなミラにこういうの。


「清廉さまにお仕えできてうらやましい」


せいれんさまっておかーさんのことなの。


みんなおかーさんにおつかしたいの。


だから、いっぱいいっぱい、すきすきとよってくるの。


おかーさんはじゅーまがすきだから、やさしくするけどおかーさんのじゅーまにしないの。


おかーさんのじゅーまはミラとドラゴおにーさまだけ。


ミラはおかーさんがだいすき。せいれんさまでなくてもすきー。


やさしくて、うたごえもきれいで、おいしいものもくれて、いっぱいいっぱいあいをくれるの。


だからミラはなんでもしてあげるの。




ドラゴおにーさまがいうの。


「エリーを苛める悪者がいる。ぼくらのことも狙ってくるぞ」


ミラがかぜでまっぷたつにするっていったら、ころすとおかーさんのそばにいられなくなるっていうの。


そんなのイヤ。ミラはおかーさんのそばにずっといたいの。


だから、わるものにまほーをうたれても、まんするの。


それにドラゴおにーさまがまほーをそらしてくれるの。


だから、まんするの。




そしたらおかーさんがおおけがしたの。


かおがまっくろで、からだはひのようにあついの。


まおーさまとおにーさまがこわいかおしてるの。


イヤなの、イヤなの。


おかーさん、しんじゃイヤ!!


「心配するな、ミラ。ぼくとウィルさまが絶対エリーを助けるから。ミラも手伝ってね」


やるのー!




でもミラはかぜだからあんまりなの。


こーりのいしのちからをかりてひやすの。


だからいっぱいひやせるように、すこしだけおおきくなるの。


おおきくなるとおかーさんのふくのなかに、はいれないの。


でもいっぱいいっぱいひやしておかーさんたすけるの。







まおーさまがたすけてくれて、おかーさんは目をさましたの。


おかーさんは、おかーさんのおかーさんになにか泣いてはなしていたの。


おかーさん、泣いてかわいそうなの。




おかーさんは、おかーさんのおかーさんがいないところでミラにこういったの。


「あのね私、将来旅に出るかもしれないの。ミラは私についてきてくれる?」


あたりまえなの。


ミラはおかーさんとずっといるの。


いっしょにいるよとスリスリしたの。


そしたらおかーさんは「ミラは甘えん坊さんね」っていうの。


きもちつたえるのむずかーの。




おかーさんがもう1ぴきじゅーまをふやすというの。


おかーさんがけがをしたダンジョンにつようなの。


それで来たのがモカおねーちゃん。




モカおねーちゃんはせいじゅーなんだけど、ドラゴおにーさまほどつよくないの。


でもとってもなでるのがうまいの。


おかーさんみたいにそっとなでるのとはちがうの。


ドラゴおにーさまみたいにワッシャワッシャともちがうの。


よくミラのおなかにかおをくっつけるの。


「にゃんこのお腹、たまんなーい!癒しー♡」


よくわかんないの。


でも好かれてるのはわかるの。


だからミラもモカおねーちゃんが好きなの。




モカおねーちゃんが来てから、ドラゴおにーさまのせんとーくんれんがはじまったの。


モカおねーちゃんのおにわなら、だれにも見られないの。


「いいか、ミラ。ミラはまだ体が小さいから魔法をメインにして戦う。ぼくがいろんなモノをミラに投げるから、ミラは魔法で真っ二つにしてくれ」



はじめはえだとか、石とかなの。


つぎは、ラビットとか、スネクとか小さいまじゅー。


それから、フォックスとか、ディアーとか大きくなったの。


ベアーとか、トロルとか、もっと大きくなったの。


「ミラ、偉いぞ。でもトロルはエリーが驚くかもしれないから、ここで処分する」とおにーさまはトロルを火でやいたの。


ミラは風だけだから、いいなぁなの。


「そのうち他の魔法も教えてあげる。でももっと強くなってからね」


すごくたのしみなの。




ドラゴおにーさまはモカおねーちゃんには戦いは教えないの。


「モカは攻撃魔法が使えないし、もう充分乱暴だから僕が教えなくてもいい」


そうなの。


モカおねーちゃんはえものを見ると、すぐにとびかかってれんけーなんてしないの。



「モカ!次はミラの番だよ」

「ごめーん。次はミラで」

「ミラは偉いぞ。ちゃんと順番守るからな」

「うっ、あたし2歳だから経験浅いのよ」

「ミラは今年生まれたばっかだよ」



ドラゴおにーさまはほめてくれるときは、ワッシャワッシャじゃなくやさしくなでてくれるの。


それにあたりまえなの。


だってこれはぜーんぶ、おかーさんのためなの。


おかーさんのあいにミラはおかえしするの。


そのためならなんでもするの。めいれいもきくの。


ミラがまもるから、おかーさんはもう泣かなくてもいいの。




おかーさんをしあわせにする。


それがいちばんのミラのしめい。




(50万PV感謝記念SS 「ミラの使命」 おしまい )


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ほとんどかな文字で読みにくくて申し訳ないです。


ミランダはまだ小さいのでひらがなです。

傍点はミランダがいい間違いしているところです。

小さい子って多いですよね。


◇以降は少し大きくなったので、漢字と言い間違いが減ってます。



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