第15話 さよならの束

短歌一首




サヨナラ の 代りに渡す花束が

枯れたらどうぞ忘れてください



貴女は花が好きだった。

花を贈ると凄く嬉しそうにしてた。

玄関とリビングにはいつも花を飾っていた。

「枯れちゃうのがちょっと寂しい」と話していた。

これは貴女に贈る別れの花。

これを飾ってくれるだろうか?

この花が枯れたらどうぞ私の事も忘れてください・・・

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