第7話  惰性人生

短歌一首



下り坂を漕がずに走る

自転車の惰性で僕は生きていこうか




毎日を一生懸命に生きた。

いつも全力だった。

長い間そうやって生きてきた。

気付けば歳をとり、人生の頂上に差しかかっているのかもしれない。

今までは周りの景色を見る余裕も無かったな。

終焉へ向けての下り道、ゆっくりと下っていこう。

景色を眺めながら

ゆっくり

ゆっくり

惰性に任せて

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