マスカリッチ国の住人

テリーさんはふくよかなお相撲さん

体型で対して奥さんのハンナさんは

某テレビアニメ出てくる

お魚くわえたから始まる歌詞の

主人公に良くにていた。


ハンナさんは急な来客にもビックリ

したものの喜んで出迎えてくれた。


「あの、お手伝いさせて

ください。」


ハンナさんは

「じゃあ、お願いしょうかなぁ」

50代後半のご夫婦は明るく楽しい

2人だった。


ハンナさんのご飯は処変われば

品変わるの言葉通りに

パンも香ばしさや、風味、味も

違う。


お肉も囲炉裏でじっくり焼くので

煙突もある。


名前を聞かれ美桜と答えた。

殿下さんは本当にマスカリッチ国の

王太子らしい。


名前はアルベルト・クロスリー

(またかよ!行くとこ行くとこ

王太子に出合う?)


「あのう、ハンナさん。

私ある国の王太子と婚約していたん

です。勿論おおやけには出来なくて

口約束なんですが・・・


浮気?じゃ無いけど

浮気になるのかな彼の?

いや心変わりですね!

つまり・・・」


「ウフフ、つまり殿下に

惚れてくれるな!って言いたいの?」


ハンナさんは美桜の言い難い

事をズバリと吐いた。


‘`,、(๑´∀`๑) ‘`,、’`,、と笑いながら。


美桜も、拝ましいと思いながらも

「大丈夫・・・とは思いますが

一応、私かなりのヤバイ

魔性のオンナなので・・・💦」


プッアハハハ

テリーさんもハンナさんも大笑い

「プフ美桜が魔性のオンナ?

随分可愛らしい魔性の

オンナだねꉂꉂ(∀ᵔ*)」


それを聞いた美桜は、明日

ハンナさんには全部話そう。

そう思うと食欲全開、吹っ切れ感が

半端ない‼


「いただきまーす。」

美桜はテリーもハンナもアルベルト

もビックリする様な食欲を見せて

スープは空っぽになった。


「随分食いしん坊な魔性の女だな‼」

アルベルトもクスクス笑いだした。


テリーさんの家は独特な味があり

家の中にはポプリが何処そこに

置いてあった。


美桜は寝る所は馬小屋でも

何処でも大丈夫と言ったが

2階の空いている部屋を使うように

と案内された。


なんでも嫁入りした娘さんの

部屋らしかった。


次の日美桜が目覚めたら

テリーさんはもう暗いうちから

仕事に出かけていた。


アルベルトも城から迎えが来て

すぐ帰ったようだった。


朝6時半、美桜は思い切って、ハンナに声をかけた。


「ハンナさんにお話が

あります。力になって貰えませんか?」

とお願いすると・・・


「私は日本から来ました。」




「?日本?」


「えっと、あ・・・の

この世界ではありません。

異世界にあります。


ここに偶然入ってしまい

いつの間にか月の乙女と呼ばれ

ている事


最初はブランズバルト国王太子

クロードに気に入られ

彼には婚約者ソフィさんがいたので

国を出たこと。


ザブラルグルブ国王太子レイモンド

と口約束の婚約をしたが

国を結ぶエミリアとの婚約が

内定して国を出たこと。


その後アルベルトと知り合った事


「ん〜そうなの?

なにかに引かれて王太子達に会って

るとしか思えないわね。


月の乙女が降り立ち、虹の柱

が立った事は有名な話だけど・・・

美桜がそうなの?」


美桜は左手薬指をだし

ハンナに見せた。

見えるか見えないかぐらいに

うっすらと円を描くオレンジ色

の光がハンナにも、見てとれた。


「もう一つの☀太陽の指輪は

レイモンドの指にあります。」


2人が会うと光を放つので

それをこのミサンガが抑制して

います。

ミサンガの訳も手に入れた経緯

も洗いざらいハンナに話した。


「言い伝えに寄るとレイモンドと

結ばれるはずが、上手く行きません

でした。」


ハンナさんは半信半疑ながらも

話は真剣に聞いてくれた。


「・・・だから魔性のオンナな

分けね‼」


「もう自分ではどうにもなりません

アルベルトに出会って

困っています。

自分の自惚れで済めば何より

です。


多分アルベルト殿下にも

婚約者が現れます。

だからアルベルト殿下に迷惑

かけないように距離を取りたいの

です。」


「フウーッ、俄に信じ難い話

だけど・・・

分かったわ、テリーに話てもいい?

口は固いから心配しないでね。」


美桜は頷く事しか出来なかった。

頼るのはもうこの二人しか居ない。


話を聞いたテリーは

ザブラルグルブの友人に電話をして

どうなっているのか聞き出した。


レイモンド殿下は体調を崩し

入院している事、

本人抜きで、エミリアとの縁談が

進んでいる事


国の情勢が揺れだしアチコチで

不満が上がっている事

ルチアマンダ国は良くない噂が

あり国の民衆は乗り気では

ない事を聞いた。


まさかのクロードとレイモンド

は親友だった。


アルベルトも同じ歳だ知り合い

かも知れない。

この話は秘密にお願いした。



美桜はテリーの家で農業を

手伝いながらマスカリッチ国に

すんでいた。

空気もいいし果物は沢山取れる

ここでの生活は楽しい。


美桜が村の子供達とサッカーを

しているとアルベルトが


「美桜ー」

と呼んだ。


国用車に乗ったアルベルトは

友人を連れて来たと叫んだ。


アルベルトはレイモンドに、俺の

意中の娘だ‼と美桜を指さした。


レイモンドは、未だ気力の湧かない

顔をして真っ直ぐ前を見ていた

だけだった。

そんなレイモンドを支えるように

エミリアはピッタリとくっついて

いた。


📣「アルベルトー

又珍しい果物手に入れたの?〜

食べさせてね〜」


≧(´▽`)≦アハハハ≧(´▽`)≦アハハハ

子供達は大笑い。


その声にレイモンドはゆっくりと

顔を窓に向けた。


「・・・美桜」

今迄喋りも頷きもしなかった

レイモンドが力強く車のドアを

開け一目散に走り出した。


美桜はとして

逃げ出した!


レイモンドは何処から力が

出たのか分からない位に

追いかけた。



美桜の手を掴むと

「何故こんな遠い所にいる‼

どんなに、どんなに探したと

思ってるんだ。」


抱き締められた美桜は


「違う・・・💦」


「・・・」


「何が・・・違う?」


「臭いよ。

私のレイモンドの匂いじゃあ無い‼

〇トラスの匂いがする。」


「そんなの直ぐ変えるよ!

美穂の好きな匂いに‼」



「レイモンド、もうやめてよ!

貴方には婚約者がいるでしょう。

私を・・・捨てた癖に

その香りは彼女の好きな

臭いじゃないの?


別に変えなくていいよ!

馬鹿じゃないの‼」



「エミリアは婚約者じゃ無い

俺は婚約していない。」


「あなたが婚約しょうが

しまいがもうどーでもいい


兎に角、話して」


「離したら又居なくなる

嫌だ嫌だ嫌だ‼」


あの凛々しく気高く俺様面の

レイモンドが駄々を捏ねた。


「レイモンド、エミリアさんも

見てるよ!

あの日私を騙してまで

置き去りしたじゃない

それ程彼女を好きだったんでしょう。


私はレイモンドと会えるのを

楽しみにしていたのに・・・


それ程好きな彼女がいながら

なんでこんな変な事をするの?」


「君を愛しているからだ‼」


「はぁ?( ¯⌓¯ )

何言ってんすか?」


「愛してる、愛してる、愛してる‼」

飛び付いてきたレイモンドを

引っ剥がす事も出来ず

美桜は隙を見て逃げ出した。




美桜ー

美桜ー

レイモンドの声が哀れだった。


「なーにやってんだかなぁ!

美桜はイライラしながら

山の中で泣いた。


暫く立ち尽くし、レイモンドは

何がどうしてこうなったか

を考えていた。


レイモンドは草原を駆け下りて

車の中で待つエミリアに言った。


バタン

「エミリア」


「どーしたの?レイモンド」


「君との結婚話に俺は了承して

いない。

君もそうだろう。」


「え・・・ええ💦」


「君とはそういう話はして

いないし、なんでこんな誤報

が流れているのか分からない

君は良い友達で、

美桜は恋人だ‼」


それを聞いたエミリアは

悔しさを押し殺し目を赤く光らせ

美桜の逃げ出した方向を

見つめながら

「そう…」


ずーっと眠っていたリザが完全に

エミリアの中で目を覚ました瞬間でもあった。


エミリアの赤く光る目の先で

黒いカラスの集団が一気に

飛びたった。


カラス達はガアガアガアと

話でもしているかの用に

異様にす座間しく

気持ち悪かった。



一方ザブラルブルグ国の

マヤの家に全員が集まっていた。

西の空に真っ赤な線が真っ直ぐに

伸びた不気味な雲は

リザの再来を告げていた。


「いよいよ動き出したよ。」

マヤは少ししゃがれた声で

呟く。


「リザが動きだしたのなら

まだ美桜は無事なのね」

タニアは甲高い声で喜んだ。


「ああ、そうだな!

美桜とレイモンド様に又接点

があったんだな。」

ピットも細い声で安堵する。


皆、一安心しながら押し寄せる

不安は消せ無かった。


エミリアとレイモンドは

マスカリッチ国のアルベルト

の別荘で1泊し

ザブラルブルグ国へと帰って

行った。


隣の国の舞踏会に出席する為

だった。


レイモンドは香水を美桜の好きな

柑橘系に戻した。


いつ、あの香水に変えたのか

記憶が無い。

美桜に指摘されるまで

気付かなかった。


確かずっとエミリアが、

進めてくれた香水だったが

俺はガンとして断っていた

ハズなのに・・・


段々と水が染み渡るように

自分が蘇ったような気がして来た。


今日は舞踏会に一日エミリアと

一緒にすごす。

エミリアの気持ちも確認済みで

俺は安心していた。


しかし端から見たら

腕を組、微笑み合って

楽しそうにして居れば

婚約者と言う誤報がまかり通る

それをレイモンドは気付か

なかった。


舞踏会は夜通しおこなわれる。

家庭持ちや19歳以下は21:00

迄で、シャットアウト

いわゆる独身、大人タイムだ‼

レイモンドがダンスを楽しんで

いるその夜・・






美桜は振り向きながら必死で

走った。

何かが追いかけて来る。


前からも突然黒い集団と

バッタリ出会い美桜は捕まった。

車は山の上へ上へと走る。

荒くれ男達は美桜の髪を引いたり

つついたり車が止まると


美桜は足で蹴りだされた

美桜は体格のいい男達に囲まれ

気を落ち着かせようと

必死で彼らを睨んだ。


「殺すには惜しいくらい

可愛いな‼」

髭面の油ギッシュな

チビ丸い男が呟いた。


何人かの男達もニヤニヤしながら

近寄って来る。


「気持ち悪い‼」

どんなに美桜が剣道3段でも

こんなにガテン系も負けそうな

体格のいい男達に囲まれたら

逃げれる訳がない。


「おい💢早く殺れ!」


「殺せと言われてるから

殺らないと俺たちミミズに

されてしまうぞ‼」


美桜は取りあえず落ち着こう。

月夜だった事がせめてもの救い

周りがよく見える。


後ろには轟轟と流れる河がある。

流れが荒い事は音で分かる。


生汗がジリジリと頬を伝う!


💢


きつい口調の女の声がする。


「し、然し勿体ない女ですぜ

売り飛ばしたら高値が付きそう

ですぜ‼」


《《お前達、ミミズに

なりたいのか?》》


「え、いえとんでもないです!」


美桜は‎( ⊙⊙)!!ビックリして

月夜に浮かぶ女の顔を見る。


「エミリア💦?・・・って‼」

美桜が暗闇が月の光で

消えた時、その時見た人影は


お淑やかで気品のあるエミリア

その人だった。




















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