ミシェル邸で朝食を

「ロザリー、ロザリー

俺のメシある?」


クリクリ巻き毛の背の高い男性が

入って来た。


美桜と彼はパッと目が合い、

ちょっと気まずそうな彼は、


「あ、ああ、お客さん?」


美桜はその声に聞き覚えがあった。

男にしては軽い声、

クリクリ巻き毛に優しい微笑み。


目はお后様そっくりのブルーな

イケメン、しかも上品な

身のこなし


「ああ‼ あの私、美桜と言います。

助けてくださって、有難うござい

ました。」


美桜はペコりと頭をさげた。


「あ、あのぉ!?」

美桜はどうしたのだろうと彼に、

首を傾けて聞いた。


しばらく美桜をジー⚭-⚭っと見ていた

クロードにボブさんが、


「若様、若様、どうしたんです。」


「あ、ああ、コホン

何でも無い無い‼

美桜///д///もう身体は大丈夫なのか?

驚いたぞ!」


「はい、お陰様で

若様が運んでくださったのでしょ

う。

ボブさんから聞きました。」


「さあさ、若様珈琲が入りました

ボブも」


ボブさんと若様は昨日釣り上げた

ニジマスの話に、華が咲いていた。



盛り上がった話を切るように


「ごめ〜ん、遅くなったわ、

ロザリーごはーん」


賑やかに入って来たのは

ワンレンヘァーの目がブルー

の綺麗な女性


なぜか?エプロン姿・・・に?


モンペを履き、地下足袋を履いた

お后様だった。

!!!!!!!美桜はボーゼン。


他の三人は見慣れてるのか


「奥様奥様、地下足袋は脱いで

下さい まし。

裏口に履物と、お着替えと、

お風呂の御用意して置きました

でしょう。


サッサと済ませていらっしゃいまし

美桜が驚いております。」


「美桜?」


あーっ❤

「起きれたの?まあ‼可愛らしいわね。」

お后様はキヤッキャ言いながら

美桜目掛け走り込み抱きしめた。


「わぁー寝てる時も可愛かったけど

まあ、目クルクル睫毛長ーい、

ほっぺなんかモッチモチね。

本気で可愛らしい😆」


ロザリーさんは諦めたのか

スリッパを渡し、

熱ーいオシボリを手渡しした。


「手は洗ったわよ。ロザリー」


「信用出来ません‼」


お后様はペロッと舌を出して


「手は洗うわよ。

今から・・・ねヘヘ」

と、もう一度イタズラな笑いw。


「もう、早く手をお洗になって

お席に付いて下さいま せ。」

ロザリーさんはお后様を追い立てる。



「あ、あのぉ、ミルクご馳走様でした

えっと・・・、お掃除道具お借りできま

すか?」


「あら、食事は?」

ナタリーさんが言うと美桜は

「え、あ、あのぉ、散々お世話に

なってしまいましたし

これ以上のご迷惑かけるのは・・・」


4人はポカーン


「あっ‼あのぉ、お部屋を掃除

しましたら、おいとまします。

あの‼ 良くして頂いて

本当に感謝します。」


「え、っと行く宛てはあるの?」


お后様は不思議な顔をして

聞いてきた。


「いえ、街に出て住み込みを

探して 見ます。


アルバイト探します、働かないと

お礼も出来ませんし、これから住

む場所も探さないといけないし・・・」


「じゃあ‼ 家の手伝いをしてくれな

い?丁度働き手を探しているの

部屋は、今使ってる部屋を使いなさ

い。

体を使う仕事はいや?

農園を持っているのよ。」



「えええーっ‼ 農園!!

ステキ、働きます!

体使う仕事好きです。

農園サイコ ー」


「じゃっ‼きまりねっ‼」

ワーイワーイとお后様と美桜は互いに

手を取り合いグルグルまわった。


ボブとロザリーは呆気に取られて

ポカーン

クロードはニヤニヤしながら

2人を見ていた。


「さっ、食事しましょう。」


「オォッ!!ミラン鳥のシチューか、

良く手に入ったね。」


クロードは声を上げた、ミラン鳥は中々飼育も難しく山奥に入らないと

ありつけない代物だ。


「昨日レイモンド様が狩りに

行かれたみたいで、護衛兵の方が

持ってこ られたので す、

若様後でお礼をお願 いしますね。」


「分かった、電話しとくよ。」


「さぁさぁ、焼きたてのパンです

よ。 ジャムは摘みたてのイチゴ

からつくりました。

あとは、サラダに、デザートは

プリンですよ。」


♡○♡‼プ、プリン

大好き↗とお后様が叫ぶと

♡ω♡ me tooと美桜が叫ぶ


一同何?って顔をして美桜を見た。


『あ‼しまった・・・英語は異世界

じゃ通じなかった💦』

少し親父ギャクを聞いた時のような

🍃🌀🍃風が吹いたが


「アハハハハ方言、方言」

4人は、あ、ああ‼そうか、とあまり気にしなかった。


ミラン鳥は何かアンコウの様な味で

とても美味しかった。


「美桜、大丈夫か?」


クロードが心配する程美桜は

樽のようになっていた。


「美味しくてー、動けませーん。」


美桜は静かなミシェル邸に咲いた

向日葵のように部屋を明るくした。


「まあまあ、2人してタヌキの親子じ

ゃ有りませんか‼」


お后様も腹を抱えて椅子に乗っかっていた。

ボブさんは丸いメガネをかけて

新聞開いてニコニコ。


クロードさんは用事があるからと

ヘリコプターで自分の国へと帰って

行った。


お后様はナタリーと呼びなさいと

言われたのでナタリーさんと

呼ぶ事にした。


美桜が1歩玄関を出ると、屋敷の下の方に何人かの兵が見えた。

不思議に思っているとロザリーさんが

出てきて


「あ、ああ💦SPだよ。

奥様は、一応グラナバタ国の王妃だからね笑、この間の戦闘を心配されていて旦那様のルイーズ王がSPをつけたんだよ!ま、そのうち奥様が話されるから私は何も言わ無いよ。」




美桜がミシェル邸にお世話になって

1ヶ月たった頃

水巻していたら変な人が

庭の木に見え見えに隠れていた。


SPもいるのに?どうやって入れた?

・・・ん?変だな?

と思いナタリーさんを呼んだ。

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