離れられない

第1話

「母さん!父さんの容態は」


「拓海、たく・・」


学校で授業を受けていた時

母親から急ぎの連絡がきた

と言われ職員室に行き

父が倒れたと聞いた時は

心臓が止まるかと思った。


「父さん、脳に異常がある みたいで。

早く手術をしないと後遺症が残る

可能性があるそうなの」


「父さん、今日も元気そうにしてたのに」


「失礼します」


ドアをノックした後、担当の医師が

病室に入ってきた。


「今回、正志さんを担当します

三上凛と申します」


「三上さん・・、もしかして

昔隣に住んでいらした

三上治夫さんの息子さん?」


「はい。ご無沙汰しております」


三上凛、拓海は名前を聞いた途端

身体の体温が下がっていくのが分かる。


「久しぶりだね。拓海」


二度と会う事はないと思っていた

相手が父の担当医。

神様、どうしてまた僕達を

巡り合わせたのですか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る