応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 最終話 立ち上がる理由への応援コメント

    いやあ困った。こちらを先に読んでしまったので、あちらを見てもレンヤもフィオライト(愛称で呼びたくない)も地獄に堕ちろとしか思えなくなってしまいました(苦笑)。

    非常に心が抉られます(褒め言葉)が、同時に先が楽しみです。出来る事ならば、ミヤビに自己満足以外の救いがありますように。

  • 最後の最後に現れて全ての功績をかっさらっていったレンヤと、文字通り身を削って幼馴染を救ったにも関わらず誰にもその献身を知られすらしない主人公の対比が心を抉りますね……。
    続きも楽しみにしてます。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     物語の設定上、しばらくはこのような構成で続くことになります。でも、いずれ、ミヤビにも理解者ができ、少しながら報われる事柄も増えていくようになりますので、どうか今後も読んでいってもらえると幸いです。
     
     

  • 第5話 燃える想いへの応援コメント

     そうか、護衛のナイト級はミヤビさんと一緒の班がマルクさんとは知らなかったんですね。でも、文句を言ってきたので、周りのルーク級の人たちにバレそうになったようです。

     でも、こんな誤魔化し方だと、いつかボロが出そうですよ。


     そして、ミヤビさんは勇者候補のレンヤさんを信用してないようです。
     レンヤさんがいれば、フィオライトさんは大丈夫と思っていないのです。
     だから。自分から出ていこうとするのですね。

     すると、フィオライトさんに気付かれないようにして、助けることになるのでしょうか?
     まさに、書く側としては、腕の見せ所ですね。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     そうですね。いつかボロが出そうですよね。そのためにマルクは取り巻きを用意しているのです。何かあっても、辻褄(つじつま)を合わせやすくするためですね。
     

     ミヤビがどのようにしてレンヤをサポートするのか。この点は、【表】のストーリー(レンヤ視点)と見比べながら読んでみると、また違った読後感が味わえると思います。もしよろしければ、時間があった時にでも試してみてください。
     
     

  • 第4話 聖伐軍の嫌われ者への応援コメント

     目が合ったところで逃げればよかったのにとも思いましたが、動けなくなっていたのかも知れません。筋肉痛でもあるようですし……。

     ただ、マルクさんには騒ぎを越して逃げたとしか見えません。
     いびられるネタを提供したようです。でも、それもいつもと同じか……。
     報われないですね。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     ものすごく驚くと、頭が働かずにフリーズしてしまうこと、ありますよね。ミヤビはまさしくその状態です。
     
     そして、ミヤビはフィオを拒絶しました。他ならぬ彼女のために。

     この選択は正しいのか、間違いなのか。今はまだ分かりません。
     
     


  • 編集済

    第3話 真夜中の逃走劇への応援コメント

     やはり、ピギーボアに位置を知られていたようです。
     食べ物の臭いがする物を外に出していなくても来たことでしょう。

     そいつらが人間をさらっているのでしょうか? まだ分かりませんね。

     また、動体検知器は一式というから1個かと思ったのですが、8組もあったようです。そうですよね1個の訳ないですよね。

     でも、動体を検知するだけでは何が通ったのか分からない気がします。人間が来たのか? ピギーボアが餌を探しているのか? 見分けがつくのでしょうか?
     大がかりな作業をしても、得られる情報は少ないように思いました。


     今回も少し違和感がありました。
     水は十分に持っていたのでしょうか?
     山の頂上では水はまず得られません。
     持っていかないと使えないのが普通です。
     なのに、草を水で洗っています。
     思っていた以上に水を持っていたのだと思いました。
     それとも、途中の川(沢)であらかじめ洗っていたのかな?

     もう1つ、声が聞こえるのなら、距離的にはそれほど遠くないと思いました。
     麓(ふもと)と頂上との距離です。
     小学校の時ですが、校庭の端と端で会話を試みたことがあります。
     小学生ということもありますが、ほとんど言葉は聞き取れませんでした。
     声は聞こえます。
     校庭ですので100数10メートルの距離です。
     その10倍も離れたら、声も聞こえないだろうと思うくらいの感覚でした。
     また、私は山に登る経験から、1時間くらい登った下の山小屋から声が聞こえる感覚はあります。が、2時間も3時間も登った時の下にいる人の声が聞こえるという感覚はありませんでした。
     声の主たちがお椀の底のような地形にいるのであれば、反響して聞こえそうにも感じますが、なだらかな山ということなので反響効果は期待できません。
     これは参考情報ですが、40キロくらい離れた花火大会を見たことがあります。標高が1000メートル以上もある山の上からです。よく見えるのですが、打ち上げ花火の音は全く聞こえませんでした。
     遠過ぎるのでこれはあくまで参考ですが……。
     えーと、私には人の声は遠くまで聞こえないという感覚があるのです。

     状況に違いがあるとは思いますが、何時間も歩く距離があるのに、人の声が聞こえるというのには違和感がありました。
     なので、道のりはあっても距離的にはそれほど遠くはないと感じた次第です……。


    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     また、たくさんの疑問点を抱かせてしまいました。説明が行き届かず、申し訳ありません。
     
     動体検知器は八組で、さらにそれぞれ五つのペンタマスがあります。要するに、40個の監視カメラだと思ってください。これは連続失踪事件の犯人がまだ分からない状況なので、調査と訓練生の安全のためにアンテレナがマルクに要請しました。
     
     それらをミヤビは何時間も掛けて頂上の周りに設置しました。視点が高い山頂から見ての黄昏ですので、麓はとっくに宵の頃です。頑張りましたね、ミヤビ。
     

     水に関しては、生活用水に利用しても何日分も持つくらいの量を、各作業員が所持してます。
     
     これは『歩く大海』という想生獣から作られたアルニマのおかげです。名前だけなら【表】の訓練生(前期)第1話で登場しています。
     
     どんな想生獣なのかは後の話になりますが、この生物の『あるもの』が水分限定で大量に保存できる機能を持ちます。スパスの水筒バージョンと考えてください。
     実はこれ、ミヤビが開発したルイワンダを構成するキューブの素材の一つだったりします。
     

     最後に、音に関してですが、全面的に亜逢様のご指摘が正しいと思います。正直、私としても書きながら「あれ? 麓から山の上まで声が届くかな?」と思いました。
     
     でも、それよりも強調したかったのが『夜の山の静けさ』でした。山に登られた経験があるのでしたら、夜の山の賑やかさをご存知だと思います。虫の歌声。カエルの鳴き声。明かりに群がる蛾。獣らしき何かが草むらを歩く音。
     エレフト山にはそういうのが一切、無いのです。生命の気配そのものがない。それを、『遠くからの微かな喚声』で表現したかった。

     全ては、その後に続く、「カラン、と乾いた音が響く」の一文を際立たせるために。前半の陰鬱な静寂を一瞬で転換させる力をそこに持たせたかったのです。
     
     ですが、リアリティを求めるのなら、別の方法を模索すべきだったかもしれません。
     
     

  • ここまで斜め読みしましたが、面白い作品ですね。
    何があっても尽きない愛情を持って、幼馴染へ狂気じみた献身を行い続ける。そんな魅力的な主人公が徹底して泥を被り、不遇な目に会う姿には胸を締め付けられてなりません。
    一つこの物語の難点を挙げるなら、こちらの主人公が好きになればなる程に(表)の方の主人公と何も知らない幼馴染が反吐が出る程大嫌いになって行く事ですかね(笑)

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     楽しんでいただけたようで何よりです。決して万人受けするような作風ではないので、感想をもらえると励みになります。
     
     大嫌いになってしまうのはしょうがないですね(笑)。
     
     フィオは良い子なんです。良い子なんですが、恋は盲目と言いますか。……まあ、いずれ報いが来ます。
     
     レンヤのキャラクター像は「努力はしないし信念も無いけど、自分の考えは正しいと思っている中二男子」です。そんな人がチート能力を手に入れたら、どういう行動を取るか?
     それを念頭に置きながら書いていますので、ムカつくのも仕方ありませんね。だからこそ、真逆の性質を持つミヤビと良い比較になると思います。

  • 第2話 不穏な山道への応援コメント

     徐々に不安感が増していく作りでした。

     個々は弱くても、数が集まると厄介になったりします。
     目的地ではありますが、なにか、頂上に追い詰められた感じもしますね。

     そして、もし、ミヤビさんが野営とかになったら、一人だけ戻らないと他の連中にも知れたのなら、バックレたマルクさんたちは、どんな言い逃れを言うのでしょう? 護衛するはずのナイト級が、ミヤビさんが一人で山に入ったと知っているのです。他の人は体調が悪いという理由で。
     その言い逃れも楽しみになりました。


     あと、前回書き忘れたのですが、ナイト級の派閥争いも思ったほど激しいものではないように感じました。

     体育会系の間では、困難を克服してこそ、株が上がるのです。
     頂上が危険なら、競い合ってでも、頂上を選びそうなのに、面倒ごととしてその栄誉を割を食う者に譲っています。
     派閥争いと言っても、なーなーのような感じに思いました。

     今回、烈火の騎士団だけしか参加していないにしても、騎士団の中で地位を高める競争はあります。頂上は魅力的に映りそうです。

     とにかく、体育会系は目立ちたがります。
     目立つ頂上を譲るということろに、少々違和感がありました。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     亜逢様の御感想を一読して、やはり自身の描写不足を痛感しました。「これを読んだ時、読者はこう捉える」という客観的な視点がまだまだ至らないのだと思います。
     
     ナイト級の派閥争いに関して、もう少し詳述すべきでした。ナイト級の派閥争いは、基本的に各世界の勇者候補が中心となっています。なぜなら、勇者候補が目標とする存在、すなわち勇者サティルフが戦後の世界を牽引すると見做されているからです。

     サティルフとして認められるには、任務達成率や想生獣の討伐数、人命救助などを加味した軍への貢献度を明示する必要があり、それはナイト級の仕事内で評価されます。これは騎士団に所属する他のナイト級も同様であり、個人の功績が騎士団、そして団のトップである勇者候補の評価に繋がります。
     
     今回、ミヤビが行う動体検知器の設置作業はあくまでルーク級の仕事であり、派閥争いとはほぼ関係ありません。そもそも、人類の領地である域内での作業だから、誰も点数稼ぎできるほどの事件が起こるとは思ってないのです。だからアンテレナは、自分が属する烈火の騎士団から、あまり役に立たない人材を選びました。その1人がアレクですね。

     物語が進み、レンヤが正式に聖伐軍に入隊してからこれらについて言及していくつもりでしたが、認識が甘かったです。もっと分かりやすいように書くべきでした。申し訳ありません。
     
     
     余談ですが。
     実は、ナイト級の兵士たちの多くは、派閥争いにそこまで関心はありません。これについてはいつか本作で語る予定ですが、騎士団の根幹は「同郷の出身者たちによるコミュニティグループ」です。
     どうせなら、自分の世界の勇者候補がサティルフになってほしい。ここに、絶大な権力を持つ勇者候補と親しくして甘い汁を吸おう、と企む一部の連中が加わり、騎士団同士の対立を招いてしまいました。その最たるのが上層部で、派閥争いは彼らが煽っているところがあります。兵士たちはそれに振り回されているに過ぎません。第一章第3話のアンテレナがまさしくそうですね。

     実際に戦場に立たなければならない兵士たちの最大の目的は、騎士団の地位向上ではなく、「任務の達成」です。戦争とは、一部の人間の利益により、多くの者が犠牲になることを言うのです。
     
     


  • 編集済

    第1話 野営訓練の朝への応援コメント

     マイナスな材料をこれだけ積まれると、さすがに凹みますね。

     江戸時代に士農工商とう身分制度の下に「えた非人」という階級がありましたが、まさにそれを思い出しました。

     さらに下がいると不平を抑え易いようで、権力者には都合の良い存在だったのでしょう。
     その下の側から見るとこんな感じなのかと思い知らされました。

     また、言葉の一つ一つに意味があるように表現されていました。
     例えば、『ミヤビを庇うことで性格の良さをアピールすることも忘れない』や『自身に誇るものが無いから『烈火の騎士団』という豪華な看板を振り翳して』などです。
     意味ある言葉を用意して、不要な言葉はなるべくキャラに言わせないなど勉強になります。

     

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     やっぱり凹みますよね。一応、フィオが幸せになることしか興味の無いミヤビは、マルクたちの嫌がらせなど大して気にしてないのですが。でも、ミヤビの視点から物語を追う読者様が嫌な気持ちになってしまうのは仕方の無いことです。
     
     せめて、マルクたちに一泡吹かせる展開でもあればまた違った読後感になるのでしょうが。少なくとも、まだ何も為していない今では、それができないのが心苦しいです。

  • 最終話 立ち上がる理由への応援コメント

     手を振り払っただけなのに、手を上げたことになっている。
     性格のいい女の子なら、ここで否定するのですが、そうしていない様子。
     
     フィオライトさんはあまり性格がよくないように見えてしまいます。
     もしかしたら、大いなる意思で否定でないのかも知れません。
     解釈が難しいところです。


     レンヤさんはラノベ主人公をまっしぐらのようです。
     その使いこなせない力が引き起こす迷惑を、受ける側からの視点が、今回もあって面白かったです。
     壊れた建物を修理する側、その予算を捻出(ねんしゅつ)する側の意見が入っていれば、尚それらしかったとも思いましたが、ミヤビさんに味方を作らない(出さない)という方針であれば、これでよかったのかも知れません。


     ミヤビさんの兵器は無断で作った代物だったようです。
     敵だけがいる時にしか使っていなかったのは、そういうことだったんですね。
     無断で兵器を作るのもそうですが、以前も一人で逃げるなどがあって、独自行動をとる人物というイメージが固まっていきました。


     そして、もう一人の敵であるレンヤさんのサポートに回ろうなど、なかなかできた人物のようです。

     面と向かってサポートをするのか?
     レンヤさんにもフィオライトさんにも気付かれずにサポートするのか?
     その辺りも注目して見ていきたいですね。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     一応、フォローしておくと、フィオが何も出来なかったのは、信頼していた幼馴染から初めて、しかも強烈に拒絶されたことがショックだったからです。ミヤビが村八分状態になってしまったのは、レンヤの言葉を町民や聖職者たちが鵜呑みにしてしまったせいです。
     その事について、フィオは罪悪感を持っています。ただ、気持ちの整理がつく前にミヤビは第七世界に旅立ち、会えなくなってしまいました。結果、仲違いの関係が一年間も続き、フィオは余計にミヤビを顔を合わせ辛い状況になっています。
     
     それが後に、さらなる悲劇を招くことになります。
     
     

  •  『残りカス』『毛虫』が良かったと思いました。
     私の心に刺さる表現でした。勉強になりました。

     あのメチャクチャな勇者候補が主人公だった別の話があったんですね。
     この作品は、そいつのために被害を被(こうむ)った人の側に立ったお話のように感じました。

     そう考えると、ミヤビさんは頗(すこぶ)る分が悪いです。


     @uruu様がスゴイと思いました。
     それは、登場人物のそれぞれの人生をきちんと作り込んでいるからです。
     なかなか、ここまでは作れません。

     また、同じストーリーを別主人公で書くと、どうしても書く作業時間が重なりません。書く時期が異なってしまいます。すると、後の作品を書いている時に、新しいアイデアが出ても、ストーリーに盛り込むことができない事態に陥ってしまいます。
     最初に書いた作品の設定に手を加えずに、書き進めていかなければなりません。

     悩ましかったり、苦痛だったりがあったのだろうと推察してしまいます。

     私も同じストーリーを別な角度から別作品として書くことを一度はやりたいと思っていたのですが、先に書いたような新しいアイデアを入れるのが難しいとか、自分の全力が出せないと思い実現できていません。

     なので、それを実現している@uruu様がスゴイと思いました。


    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     身の余るほどのお褒めの言葉をいただき、恐縮です。私としても、探り探りの中でやっているので、亜逢様からの評価があると、とても心強いです。
     
     二つの話は元々、ミヤビを主人公にした一つの物語でした。ですが、一章のエピソード数を15前後にするはずが、レンヤ視点の話が膨らみ過ぎて、どうしても全体のテンポが悪くなってしまいました。
     だったらもう、いっそのこと、主人公を二つに分けてしまおう。同一の世界軸で【表】と【裏】のストーリーが出来たのは、そういった事情がありました。
     ただ、これもネット小説でしかできない楽しみ方だと、プラスに考えることにしました。また、そういう形式の小説作りに挑戦してみたい、という新たな目標も生まれました。結果的に、これで良かったと今は思っています。
     
     この物語は【裏】のお話です。基本的に、【表】のストーリーを読まなくても理解できるような流れにしていくつもりですが、時間に余裕があった時は、気になる部分だけでも覗いてみてください。
     
     あの時のセリフはこういう意味だったのか。
     この時の行動はここに繋がるのか。
     
     主人公が変わることで、同じはずの展開が、また違った視点から楽しめるようになっていると思います。
     
     

  •  毒を以て毒を制すとは、このことです。
     その毒を喜んで迎え入れてしまうくらいに、人々の心は何かにすがりたかったのでしょう。
     そして、持ち上げられた毒は、そのまま天狗になっていくという訳か……。


    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     一応、レンヤにはレンヤなりの信念があります。それが正しいかどうかは別の話ですが。
     
     ちなみに、レンヤがそこにいた経緯は、拙作『俺が送られる異世界が7つある件について~女神様からチートをもらったけれど、世界統一へは遠そうです~』のプロローグ第5話と第6話に記載されています。
     一応、そっちを読まなくても理解できるように話を進めているつもりですが、もし、疑問に思うところがあれば覗いてみてください。

  •  フィオライトさんの方が積極的だったんですね。

     それなのに心が覆(くつがえ)ってしまうのでしょうか?
     女心を思わせます。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     少なくとも、フィオライトも本気でした。
     
     この時は。
     
     

  •  例え権力者でも、言い伝えは変えられない。
     だから、その解釈を変える。

     憲法や法律の解釈を変えるとか、と似ていると思いました。
     現代に通じているようです。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。

     人間が人間である限り、欲求という魔物からは逃れられないのかもしれません。
     
     権力を持つ者であれば、なおさら。
     
     

  •  なんか、悪徳生徒会のようでした。

     ミヤビさんはマルクさんの仕事を代わりにやらされているようですが、その仕事もスキルになります。すぐに役に立たなくても、どこかで役立つことでしょう。

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     その通りです。この経験がミヤビのアルニマに対する見識をより深くしていきます。


  • 編集済

     前回の質問にご回答をいただき、ありがとうございました。

     まだ明かしたくない部分があったのだろうと推察いたししました。
     ただ、明かさないと、つながらない部分が生じたりします。
     それぞれの設定を開示する頃合いというのは、難しいものですね。私も悩みながら、つじつまが合っているか考えながら、書き進めております。

     毎回読ませてくれる文章なので、するすると理解し易いです。

     確かに、マルクさんは最初の印象とは違いましたね。
     悪役を作るのがうまいと思いました。

     ですが、Win-Winの関係になっているとか、転んでもただでは起きないようなミヤビさんの性格も垣間見えたようでした。


    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     ミヤビの精神力は作中、最強です。ですが、その強靭な精神力のせいで、彼は誰よりも過酷な道を選ぶことになりました。
     
     マルクに目を付けられたのも、その結果ですね。でも、こういう人間が世間で評価されたりする。憎まれっ子は世に憚るものです。

  •  王の隔離と、一神教による一宗派のような宗教観が興味深かったです。
     そして、勇者とソラリハの伝承はラストにかけて関わっていきそうです。

     ミヤビさんが独自の武器を持っていた理由が分かりました。
     工廠では、個人個人が武器を作れるので、ミヤビさんは自分で武器を作って自分で使っていたようです。

     おおよその世界観が分かりました。


     しかしながら、その世界観の設定のうち、隔離と聖域と軍について疑問が生じました。

     女神様が6つの別世界に1人ずつ、6人? の王をそれぞれに、大陸ごと1つの世界として隔離したように読めました。
     その隔離された大陸には『聖域』があって、そこに人類が残って細々と生活している。
     ①細々と生活している割には、聖域にも軍があるのですか? それとも、聖域の軍ではなく、7つ目の世界の軍なのですか?

     その聖域ではそれぞれに徴兵制があり、隔離されているのに7つ目の世界に集うように読めました。
     他の聖域同士との交流がありそうです。

     ②聖域にいる人類は、王と一緒に、1つの世界として隔離されていないのですか?

     ③大陸の隔離は不完全と考えてよいのでしょうか?


     文章が大変分かり易いがゆえに、世界観の構造に関する疑問が明確になり易かったです。
     なるべく疑問を解消して読み続けたいので、お忙しいと思いますがご対応の程、よろしくお願いいたします。
     お手数をおかけして、申し訳ありません。

    作者からの返信


     お手数なんてとんでもありません。ここまで熟読してくれて感謝しております。
     
     私の描写不足により、いくつかの疑問点を生じさせてしまったようです。質問には答えていきたいのですが、物語の根幹に関わるところもあるため、完璧な解説はできないかもしれません。どうかご了承ください。

     理解しやすいように、まずは③の質問から答えさせていただきます。
     
     女神によって切り離された世界は『当初』、完全に隔絶していました。七つの世界、全てです。
     しかし、第一世界を統べる王の能力により、各世界を繋ぐ通り道ができました。
     そして、第一世界の王は想生獣という化け物を創造し、人類を抹殺するために各世界に解き放ったのです。だから、人類は聖域が必要になりました。
     
     
     ですが、第一世界の民は、王が作った通り道を利用し、それに干渉する技術を確立することで、他世界への往来が可能になりました。各世界は陸路や海路などで第七世界と繋がることになり、世界徴兵が実現したのです。
     
     無論、第七世界から各世界に人員を送ることもできます。聖域に存在するナイト級は、聖伐軍から派遣された駐屯軍です。これが①の答えとなります。
     
     
     最後に、②の質問ですが、各世界には王と、その者が支配する土地に築かれた聖域の中で慎ましく暮らす人類がいます。彼らは、女神が世界を切り離す時、他の土地に逃げることができずに巻き添えを喰らった民族です。
     ただ、彼らが生き延びているおかげで、『ソラリハ』や『勇者候補』という特異な力を持つ者が誕生し、人類は王連合軍と戦う力を手に入れることができました。
     
     
     少々、長くなりましたが、これで亜逢様の疑問には答えられたかと思います。また、何か疑問に思うところがありましたら、その時は気兼ねなくご質問ください。


     ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


    編集済
  • 第1話 夢に消えた未来への応援コメント

     一転して日常のお話となりましたが、あまり穏やかではありません。
     居心地の悪さが際立っています。

     しかし、主人公であるミヤビさんは、思ったより悪く受け取っておらず、前向きという性格に見えました。

     ただ、なぜ、軍紀を乱したのか? 感情的に当たり散らしたのか? は、まだ不明です。他人には見えない特別な理由が潜んでいそうと思いました。

     そして、夢か、願望か、執着の中身も持ち越しです。
     ですが、目的を持っているということろが、着眼点の一つと理解できました。

     主人公が目的を持つということは、物語にとって大事なことと私は思っておりますので……。

     また、冒頭の夢から、その女の子とは思った以上に親密だったと推測されます。主人公の原動力かも、とか思わせてくれました。


    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     この章は、現在の恵まれない境遇に置かれた主人公の過去を紐解くものなので、かなり暗いお話となっています。
     
     亜逢様が抱かれた疑問の答えは用意されてますので、最後まで追っていただけるとありがたいです。

  •  これはすごい!

     ヒロインを守り切ったと知っているのは、自身と死んだ敵だけ!
     なんという皮肉な結果なのでしょうか?

     切ないです!

     ヒロインが途中、一度も目覚めなかったのは、その伏線だったのでした。


     それにも増して、この勇者は信用できませんね。
     飛んで入ってきて、状況を把握せずに敵を決めつけて殺してしまうなんて、「バカ」の称号がお似合いです。

     状況が分かっていないのにも関わらず、俺がやったみたいなことを平気で言えるなんて、自己中の権化ですね。

     こんなのが人類に勝利を導くとは、とても思えません。
     周りにいる人間は、きっと被害を被(こうむ)ることでしょう。
     こいつの方が、よっぽど敵です。

     最期にミヤビさんの名前を聞けなかったロクロさんの方に、敵ながら同情してしまうくらいです。


     と、まあ、そんな風に読み手に思わせることが、書き手の思惑なのでしょう。
     私も、うまく乗せられてしまいました。

     この勇者こそ、味方を装(よそお)った敵? という印象を読み手に刻み付けることができました。
     そして、もともと嫌われ者だった主人公のミヤビさんに、さらに「孤立」という枷(かせ)がかけられたとが、鮮明になったようです。

     一人で逃げた臆病者と、周囲から言われることでしょう。


     前後しますが、ロクロさんとの死闘もよかったです。
     目覚めた敵をダミーにするとか、自分の武器を手放し一般的な武器に勝利を委(ゆだ)ねるとか、よく考えられていると思いました。
     賞賛です。

     でも、あの勇者によって、闘いの全てが消されてしまったようです。
     読み手の印象が持っていかれてしまい、非常にもったいないです。
     この話数は前半と後半を分けた方が良かったかも? とも思いました。
     

    作者からの返信


     読んでいただき、ありがとうございます。
     
     「バカの称号」というセリフについ笑ってしまいました。それでも彼は、この世界では皆に讃えられる勇者なのです。さて、何故でしょうかね。
     
     その理由を、続きの話でうまいこと伝えていけたらな、と思います。
     

     そして、前半と後半に分ける、ですか。考えもつきませんでした。最後の展開は、死闘の余韻が残るうちの方が、より世界の理不尽感を表現できると思ってたのですが、確かにそれだと前半が薄れてしまうのかもしれません。盲点でした。
     
     今後の読者様の反応次第で、再度、編集しなおすか検討していきます。

    編集済

  • 編集済

    第2話 歴史に残らぬ戦いへの応援コメント

     何が何だか分からない状況から始まった物語でしたが、ミヤビさんが俯瞰(ふかん)し、冷静に状況の分析をすることで、読み手にもだんだんと状況が見えてきました。

     少しずつ情報を開示していき、読み手の興味を誘うなんて、手慣れていると思いました。

     当て馬3剣士も悪い状況に拍車をかけていました。
     とことん不利な状況を作り出し、その打開を主人公に委(ゆだ)ねようとする辺りも、読み手を引き付けます。

     ヒロインの巫女フィオライトさんが、主人公ミヤビさんの知り合いであることから、助けるという目的がハッキリとします。
     ただ逃げるだけではなく、主人公が目的を持つと、読み手は安心するものです。定石を踏んでいると思いました。

     主人公のキャラ表現も忘れていませんでした。
     『ありがとな……そして、ごめんな』と、言うところが嫌われ者とされながらも、悪人でないと感じさせてくれます。加えて、盾となった全員を助けられないのは、主人公に力量がなかったからだと思わせてくれるのです。
     根っからの悪人でなく、自身の身の丈を知っているキャラと分かるのです。そんなキャラが、無謀をやらねばならない展開が面白いのです。期待を持たせるのです。


     敵ボスと主人公が対峙しますが、敵ボスを主人公よりも格上であるように描いてあって、敵の一部を倒したものの不利な状況に変わりがないと教えてくれます。
     だから読み手は、これからの逆転劇を期待してしまうのです。
     話の流れに抜かりがないようでした。

     そして『私は上の階に行く』の『上』には、いったい何があるのか? この謎は残したままです。
     巫女の始末を見届けるよりも重要なことのようです。
     このような次回持ち越しも、読み手の期待を誘っているように感じました。

    作者からの返信

     読んでいただきありがとうございます。
     
     また、丁寧なコメントにも感謝です。非常に事細かに分析されていて、書き手であるこちらが勉強させられる思いです。一つの作品に対して真剣に向き合うことのできる方なのだな、と感心させられました。
     

  •  この第1話、長いと思いましたが、一気に読んでしまいました。
     読ませる力を持った文章と思いました。

     想生獣なる死体の中から人が現れるとは、意表を突かれました。トロイの木馬なんて目じゃありません。

     作業員の人たちが、まともに動けないのには、納得です。驚くのも無理もありません。

     その侵入者達に逆らって、ミヤビさんが逃げたのは無謀と思いました。多くの読み手は、こいつも無残な最期を遂げるだろうと思ったことでしょう。

     しかし、この物語はこのミヤビさんのモノだったのです。
     ここでも意表を突かれました。

     ですが、マルクさんがミヤビさんをきちんと説明していたので、その兆しはあったのです。
     よく読んでいれば、ミヤビさんは重要人物で、すぐにはやられないだろうと推測できたかも知れません。

     この辺りから、作りがしっかりとしていると思いました。


     残酷描写に思うところもありますが、もう少し読んでみます。

    作者からの返信

     読んでいただき、また、コメントもしてくださり、ありがとうございます!
     
     少し暗いお話なので、カクヨムに通用するか不安でしたが、亜逢様の評価のおかげで勇気が持てました。
     
     続きのお話もご期待に添えられるよう、頑張っていきます。