応援コメント

10.5 「惑星レベルで危険な存在だ」」への応援コメント

  • 第一章、第二章を読みました。感想です。

    〇良かった点
    ・第一章の2.4あたりから第一章ラストまでが非常に面白かったです。ゴアが凶悪なので展開に緊張感があって物語に没入できました!
    ・色々と説明するシーンがありましたが、物語の核となる認識阻害の説明が素晴らしかったです。なるほど、と納得できました。
    ・ジャック、マーリーンが魅力的なキャラクターに感じました。
    ・シンプルな戦闘シーン(1vs1のシーン)の描写がうまいですね。自然に状況を想像しながら読むことができました。
    ・第一章後半~の文章力が素晴らしいです。語彙力も表現力も豊かで味のある文章が多くありました。

    ★気になった点
    ・序盤の話に対して期待することがありませんでした。誰が主人公なのかもわからず、誰が何をしたいかもわからないので、物語に没入できませんでした。たとえば1話からノヴェルとジャックを接触させ、ジャックが勇者を狙っていることを明かすなどして序盤で何かを読者に期待させなければ、面白くなる2.4までに大半の人が飽きてしまうかと思います。
    ・プロローグが何を意図しているか、第二章まで読むとなんとなくわかりました。ですが、最初見たときは何の感情も湧きませんでした。この作品の最初に触れる部分ですので、もっと衝撃的なプロローグにしたほうが読者の心を掴めるように思います。
    ・街や歴史にわかりにくい部分がありました。プロットを作りこんでいて素晴らしいと感じますが、細かい数字がたくさん出たり、一息に街の作りから人々の暮らしを説明されると頭に入りにくいです。説明を小出しにしたり、関係ないところは大雑把にするなど、全体的に説明文を削ったほうが読みやすい&わかりやすい、になる気がしました。
    ・視点の変わる頻度が多いです。映像作品でもそうですが、読み手や視聴者は「全部の視点が見たい!」とはなかなか思わないものです(作品に愛着が湧いてからは興味を持つかもしれませんが)。しかし別視点がなければ説明できないことも多いです。なので、別視点にも読者が興味を持てるよう準備しなければなりません。この作品だと、第一章の後半は別視点も楽しめました。
    ・序盤、三人分の会話が一度に続くと誰が喋っているかわかりにくい箇所がありました。キャラが読者の頭のなかで出来上がっていないせいだと思います。第二章までいけば、三人分の会話でも自然と誰が喋っているのかわかりました。
    ・キャラクターの目的がいまいち掴めない。ノヴェルの動機がマーリーンの仇だとしても、そんなに勇者を憎んでいるように感じない。ミラとジャックの勇者を狙う理由もよくわからない。…第一章がそんな状態なので、キャラクターが生きているように感じないませんでした。
    ・ノヴェルの魅力が薄い。これが一番気になった点かもしれません。
    ・どうして無事なのか納得できないシーンがある。天井から落下したジャック、ゴアの魔法を受けたノヴェルなど。解説はあれど、とんでもない力を持った勇者の攻撃を受けて動けることに違和感。

    ☆その他
    ・"オレ"という表現に違和感。三人称視点のほうが多いためかもしれません。
    ・皇女の登場が唐突すぎるのでは。ジャックが事前に名前だけでも出していたら印象変わったかもしれません。
    ・クックとミラの意識世界のパートが長い。別視点で緊迫感のある展開がされているので、気持ちがミラの過去話に向かなかったです。
    ・ゴブリンが攻めてくるところの説明が複雑でわかりにくかったです。もっとシンプルにしてもよいかもしれません。


    以上です。今後の作品づくりの参考になれば嬉しいです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    ご指摘の点は自覚しつつ、作者としては受け入れてきたところでありました。
    ファンタジーを書くのは初めてなので力加減のわからないところもあり、参考にさせていただきたいと思います。

    各キャラクターの動機については、後続の章で語られる部分も多くありますが、重たくなるので序盤においては明かしておりません。
    ジャックの動機に関しては 8 章で明かされ、ミラの動機に関しては 7 章を中心に明かされます。
    ノヴェルだけは、序盤に強い動機を与えず、物語の深まりとともに動機を得てゆくキャラクターとしました。

    皇女に関しては言い訳の余地なく、書いていたら突然登場したキャラクターです。
    僕も驚いております。
    ちょっと予防線を張っておくことにします。

    よろしくお願いします。