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購入したメガネを早速かけて、杏奈にお披露目をする。


「どうでしょう?」


「うん、いい感じです。よく似合っていますよ。」


「さすが杏奈さんですね。建物のデザインを手掛けているだけのことはあります。」


「えっ!それを言うなら広人さんだってデザイナーでしょ?」


広人があまりにも真面目な顔をして言うので、杏奈は思わず盛大に突っ込んだ。


「あ、そうでした。あはは。」


屈託なく笑う顔に、杏奈は胸がドキっと高鳴る。


広人の笑顔は優しくて、そしてとても可愛い。

男性でもそんな風に笑うことができるんだと、感動にも似た感情が渦巻いた。

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