第4話 金髪の婦人

 「何になさいますか?」

 「適当に見繕ってくれ」

 ウエイターが英語で声を掛けて来たが、エルロック・ショルメは流暢なフランス語で返答した。当たり前だ。イギリスの探偵を気取っているが、その正体はフランス人なのだ。

 「ああ、適当でいいが肉とアルコールは抜きだ」

 時は夕刻。フランスのパリ北駅近くにある小ぢんまりとしたレストラン。

 先の〈モルグの森の惨劇〉事件で名を馳せた名探偵〈ハーロック・ショームズ〉へ遂に依頼人が現れたのであった! と言えば格好良いが実際にはショルメがアルセーヌ・ルパンの窃盗を〈結果的に〉防ぐ事に成功した事件の当事者だった銀行家ドヴァンヌ氏の顧客であるクロゾン伯爵夫妻が依頼人であった。夫妻はベーカー街の名探偵を招聘したかったようだが、現実を知り藁にも縋る思いでパーカー街の〈自称〉名探偵を頼ったのである。

 「まだ菜食主義を続けているのかい?」

 私は特に興味も無かったが、これと言って話題もなかったので話を広げようと試みた。

 「いいや、せっかくフランスへ来たのだから料理を食べても良いのだがね。質の悪い食材へ適当に火を通した上に調味料で味を誤魔化す様なイギリス料理を見慣れ過ぎて、調理という物を嫌悪しておるだけだよ。そうだな、ここはフランスだから儂の舌を満たせるような上質な肉が出て来るかも知れんな──ウエイター! やはり肉抜きは無しだ」

 わざわざ見なくとも厨房でウンザリした表情を浮かべている料理人の表情が目に浮かぶ。

 「君のことだから、すでに事件の背景も調べているんだろう? 教えてくれよ」

 私は気の毒な料理人の事は頭の隅へと追いやって、ショルメへと問いかけた。パリへの道中に何度も繰り出した質問ではあったが、彼は「まだ早い」と言って答えてくれなかったのだ。

 「いいだろう、旨い料理は人の口を軽くする物だからね。食べながら話すのは品が無いから今の内に情報開示しておこう。第二帝政下のベルリンで駐在大使を務めた老将軍ドートレック男爵が自宅で殺害された。容疑者は付添として雇われていた金髪の女。女は逮捕されることも無く逃走したが、何故か男爵が指に填めていた青いダイヤモンドの指輪は残されていた。その為、当初これは怨恨による殺人事件だと思われていたのだ。ところが競売に掛けられたダイヤの指輪を競り落としたクロゾン伯爵夫人の屋敷で指輪の紛失事件が起きる。紛失と呼んだのは一時的に盗まれた後に発見されたからだ。その見つかり方も奇妙で、宿泊していたオーストリア領事に罪を擦り付けるかのように露骨であった。事件解決に乗り出した、かの名警部ガニマールは男爵を殺害した金髪の女が事件に関わっていると考え、独自調査の末に一人の女性を追い詰めた。ところが、彼女は被害者たちが知っている金髪の女とは全くの別人だったと言う訳さ! 凄腕の老警部もお手上げなこの事件にはルパンが絡んでいる。だからこそ、ルパンに勝利した名探偵〈ハーロック・ショームズ〉が遥々ロンドンから呼び寄せられたのだ!」

 パチパチパチ──ショルメの力説は彼と背中合わせに座っている人物の拍手によって遮られた。その人物は立ち上がって振り返ると、口元に悪戯っぽい笑みを浮かべた。そしてにこやかな表情のまま御辞儀をすると流暢な英語を発した。

 「これはまた偶然ですね。本当に運が良かった」

 「何処かでお会いしましたかな?」

 ショルメは座ったまま大仰に振り向いて男の顔をじっくりと眺めた。私もその人物の顔にこそ記憶がないものの、その屈託のない爽やかな笑顔を何処かで見たような既視感を感じていた。

 「ショームズさんとは擦れ違っただけですが──酷いなぁウィルソンさん。僕をお忘れですか?」

 私は精神科医という職業柄、人の顔と名前を忘れないように細心の注意を払っている。ささやかな行き違いで患者との信頼関係を損ねる様な事態を引き起こさない為だ。ところが、どうしても彼の名前が思い出せなかった。

 「失礼──何処かでお会いした様な気はしているのですが」

 私が言葉を濁すと、男性と対面していたと思われる別の人物が彼へと何事か声を掛けた。その言葉を聴いた男性は愉快そうに笑いながら私たちへと挨拶をした。

 「ああ、失礼しました! この姿の僕には会ったことが無かったのでした! 改めて自己紹介させて下さい──アルセーヌ・ルパンです。以後宜しく」

 彼の言葉を聴いてショルメが立ち上がった。

 「ノンノンノン、ショームズさん。その行動は粋ではない無いし、何よりもせっかくのフランス料理が冷めますよ」

 ルパンは柔らかな身振りで私にショルメの隣りへと移動する様に促すと、私たちの席へと移動して対面する様に腰を下ろした。彼の連れ合いは元の席へと座ったまま必死に何事かを書き留めている。

 「ああ、彼は気にしないで。私の冒険の記録係を自称している物好きですから」

 「ということは、モーリス・ルブラン氏かね。彼の記録は非常に儂の役に立ったよ」

 ショルメが喧嘩腰で述べた。ルパンは自嘲気味に笑う。

 「ああ、ネリー嬢の件ですね。結果だけ見れば感嘆しますがね、僕とネリー嬢の美しい想い出を傷つけたという意味ではあなたの罪は重いですよ。罰として国外退去を命じます」

 冗談めかしたルパンの言葉をショルメは笑い飛ばした。

 「君がフランスの法律かね? 儂は事件を解決するまでこの国にいるつもりだよ」

 「それは素晴らしい心掛けですね。すると毎日美味しい料理にありつけるって訳だ。どうでしょう? 二、三年の内に事件は解決しそうですか?」

 ルパンの挑発にショームズはまんまと乗っかった。

 「十日もあれば充分だよ。色々と抱えている事件があるんだ。隠居した画材屋の部屋にあった第二の汚点の謎や、黄色い顔のギリシャ語通訳が残した「ライオンの鬣」という言葉も解明しなくてはならないしな」

 「十日ですか。では現在のあなたの見立てをお伺いしておきましょうか」

 ルパンのさり気無い促しをショルメは笑いながら聞き流した。

 「そんな手に乗って捜査情報を教えるとでも思ったのかい?」

 「まあ、言ってみる分には損は無いですから」

 ルパンは悪びれずに答えた。

 「確かに。では君のその心掛けに免じて儂の見立てとやらを教えてやろう。紛失後に発見されたダイヤモンドは偽物だよ」

 「はぁ! 全く持ってあなたは大したお方だ。そんな事は素人だって思い付く。優れた鑑定眼を持つ伯爵夫妻やその客人、あのガニマール警部がそんなことにも気づかない間抜けだとでも言うつもりですか?」

 ルパンは失望したかの様に、大袈裟にわざとらしく首を振った。

 「君に説明する必要は無いと思ったので端折ったのだがね。ルブラン氏やウィルソンがいるから一応説明しておこう。擦り替えられたダイヤモンド自体は本物さ。ただしそれはドートレック男爵の指輪に嵌められていたダイヤではない。つまり犯人はダイヤとダイヤを擦り替えたのだ! そんな奇特な事をする犯罪者がいるなんて常人には思い付きもしないだろうさ」

 ショームズの指摘にルパンは暫し黙り込んだ。それからニヤリとした笑みを浮かべると椅子から立ち上がった。

 「なるほど。どうやら僕はあんたを見縊り過ぎていたようだ。ここの食事代はあなたへの敬意とウィルソンさんへのお詫びの印として僕が払っておきますよ。フランス料理をじっくりと味わって下さい──友よ、そろそろ行こうか」

 そう言い残すと、ルパンは記録作家と連れ立って店から出て行った。


 またしてもルパンをやり込めたショルメは上機嫌であった。

 「ちょうどクロゾン伯爵夫妻もパリへ来ていてね。アミアン行きの急行列車の中で落ち合う事になっている。あと二十分程で出発の時間だ」

 店から出ると懐中時計で時間を確認したショルメが駅とは反対方向へと歩き出した。

 「何処へ行くんだい?」

 てっきり駅へ向かうものだと思っていた私は慌てて彼を追い掛けた。

 「ルパンの手下たちに見張られているのが判らんかね? そうだ! あれをやろうじゃないか。〈花婿の正体〉で犯人が使ったトリックの応用だ。君、あの角でタクシーを捕まえてくれたまえ。車に乗ったら帽子とコートを儂と交換して君はすぐに降りるのだ。上手く顔を隠してくれよ。それから駅の手荷物預かり所へ行ってスーツケースを受け取り、宿泊先のエリゼパラスホテルへとチェックインしておいてくれたまえ」

 「君はどうするんだい?」

 「近くを一周している間に運転手へ服を交換する様に交渉するよ。それから運転手を降ろせば、奴らは彼の後を追うだろう。その間に私はタクシーで駅へ戻って列車へと駆け込むとしよう」

 「なるほど。確かにそれなら追っ手を撒けそうな気もするな──ちょっと待て! だとしたら君に貸す予定の私のこの服はどうなるんだ?」

 至極当然の権利である訴えに対して、ショルメは軽蔑するかのような目線で私を見た。

 「大事の前の小事に拘るのかい? まあ、いいさ。後で戻して貰うように名刺でも渡しておこう」

 「ああ、そうしてくれると嬉しいね」

 私はいささかムカッとしながら答えた。洒落者の国フランスを訪れるにあたって私なりにそこそこ値が張る身なりをして来たのだ。いつも同じ様な格好をしているショルメの服をずっと着続けるなど正直御免だ。

 ショルメの指示に従いタクシーへと乗り込み、素早く衣服を入れ替えて車から降りると、近くに停められていた車から二人の男が降りて来た。男たちを降ろすと車はタクシーを追うかの様に走り出した。

 私が駅の構内へと入って行くと、男たちの内の一人が何かに気がついたかのように離れて行った。おそらく尾行していた相手が探偵ではなく、その助手であったことに気がついたのだろう。それでも一人は残って私の後を付いて来た。

 荷物を受け取り、タクシーでホテルへ。さすがに追跡者もホテルの中までは入って来なかった。部屋へ入ると旅の疲れが全身に圧し掛かり、そのままベッドへと横になった。


 目が覚めたのは夜の十一時過ぎであった。シャワーでも浴びようかと起き上がると、入り口のドアの隙間から手書きのメモが差し込まれているのに気がついた。

 『アンリ・マルタン大通り、ドートレック男爵邸』

 署名代わりに名刺が添えられている、癖のある書体からショルメが書いた物で間違いないなさそうであった。

 私はショルメのコートを羽織って出掛けようとしたが、思い留まってスーツケースから予備のコートを取り出した。真夜中が近いとはいえ、誰かに出会った時に恥ずかしくない服装でいたかったからだ。

 ホテルのフロントでタクシーを呼んで貰い、アンリ・マルタン大通りへ。人気のない深夜の街道は立ち並ぶ樹木の影響で鬱蒼としている。

 屋敷の前でタクシーを降りると、木々の間に設置されているガス灯の明かりが青白い光で門扉の鉄格子を照らしていた。

 鉄柵には〈貸家〉の札が下げられており中には入れないかと思ったが、格子扉に鍵穴もなく錠の付いた鎖も巻かれていない。そこで念の為に力を込めて押してみると扉は難なく開かれた。私は用心しながら玄関前の石段を昇って行く。

 玄関へと辿り着き、扉をノックする。

 当然のように何の反応も返って来なかったが、僅かに扉が動いた気がした為、軽く押してみるとまたも扉はあっさりと開かれた。

 外の明かりは屋敷内までは届かず、建物内は真っ暗闇であった。意を決して暗闇の中を歩き出すと、すぐに階段の手摺りへと触れた。その階段を昇り始める頃には暗闇にも目が慣れ、二階へ着くと幾つかの部屋のドアが見て取れた。

 正面にあるドアを開けると、窓から差し込む月明かりで空っぽの室内が照らし出された。

 一体ショルメはこんな処で私に何をさせたいのだろう?

 すでに貸家になっているということは、男爵殺害の証拠など見つかるはずもない。すると、この建物自体に何かがあるという事ではないか!

 私は自分の閃きに満足し〈ノーウッドの建築業者〉を参考に歩幅を使って建物の間取りを調べ始めた。しばらくはその作業に集中していたが、不意に何かが軋む音が聴こえた気がして、動きを止めて耳を澄ました。

 ──誰かいる!

 私は用心の為に持参していた拳銃を取り出した。ただし弾は入っていない。あくまでも抑止効果を期待して携行しているだけなのだ。入り口脇の壁へと張り付いて銃を構える。気休めに過ぎないのに、つい撃鉄を起こしてしまった。カチリという金属質な音が月明かりさえ届かない闇の中へと響いた。

 部屋のドアはキィーと音を立てながら、ゆっくりと開かれて行く。

 「動くな!」

 私は開かれたドアの正面へと躍り出ると、そこに立っているはずの人物へと銃口を向けた。だが次の瞬間、私の銃は手首ごと蹴り上げられ、無防備になった腹部へと強烈なパンチを食らった。

 「ウィルソンじゃないか!」

 殴った男は蹲る私の顔を見て驚いていた。

 顔を見ずともそれが誰なのか、すぐに判った。

 「ショームズ──」

 私は痛みに耐えかね、埃まみれの床へと倒れ込んだ。


 「やられたよ、ウィルソン。門扉が閉められている。何の道具も無く開けるのは無理だろうな」

 気がつくと私は床に寝かされたまま、丁度ショルメが部屋へと入って来る処であった。

 「ルパンめ。ウィルソンを騙してこんな目に合わせるなんて酷い奴だ!」

 ショルメが憤りを示す。私の怒りの対象はルパンではなく、目の前にいる男であったが。

 「電話は通じてないのかい?」

 私は現状を打破する事を優先して感情を押し殺しながら問いかけた。

 「電話機が無いのに電話出来る訳がないだろう?──おや、何の匂いだ?」

 唐突にショルメが部屋から出て行った。仕方なく、私も起き上がって後を追う。すると階段を昇った正面にある部屋の真ん中に燭台が置かれ、その左右にはワインボトルとグラス、パンや鶏の腿肉が皿に載せられ床へと敷かれたテーブルクロスの上に用意されていた。

 「さっきまで無かったのに──」

 驚きの余り、私は狐につままれたような顔をしていたに違いない。

 「隠し通路があるって事さ。ルパンの奴め! 負けず嫌いが仇を為して尻尾を出しおったな。行くぞ、ウィルソン!」

 ショルメが勢いづきながら部屋から出て行った。

 「何処へ?」

 「いいから付いて来い!」

 階段を下りて行くショルメの気配を感じて、私は突如湧き上がった空腹を感じながら彼の後を追った。


 「見たまえ、鉄柵の高さは四メートルってとこだ。大人二人が立った状態で肩車をすれば手が届かない高さではあるまい」

 ショルメがガス灯に照らされた鉄柵を見上げながら解説する。

 「確かにそうだが、忍び返しがあるから無傷では済まないだろ? それにそこからどうやって地面へと降りるんだ?」

 「まあ、儂の体重では難しいだろうが、ウィルソン、君なら大丈夫さ。昔は『木登りウィルソン』と呼ばれていたと自慢していたじゃないか!」

 つまらない事を覚えている男だ。

 「どのみち君では儂の体重を支えられないだろう? 一足先に警察署へ行って助けを呼んで来てくれたまえ。その間、儂はワインでも飲んで体を温めながら待っておるよ。さあ、急がないとせっかくの鶏肉が冷めてしまう。さあさあ──おっと! 靴は肩が痛いからダメだ。脱いでくれ。後から儂が投げてやるから拾って履けばいい。コートも忍び返しに引っ掛かったら危ないからな、脱ぎたまえ。出来るだけ身軽にな、儂に過度な負担が掛からないように。よし、その格好ならいいだろう。しゃがむから、ほら肩の上に立つのだ。足首を掴んでやる。よし! 立つぞ! 一、二、三! ほら、大丈夫だろう? さあ、飛び移るのだ! 早く行け! よし! そのまま体を引っ張り上げろ! 何、掌が痛いだと? 儂だって肩が痛いさ、お互い様だ。よーし! 良くやった! コートと靴を投げるからな──おっと、コートが途中で引っ掛かってしまったわい。まあ、靴は有るから良いだろう。 さあ、飛び降りろ! おやおや、掛け声が必要かね? では行くぞ! 三、二、一!──おい! ウィルソン! しっかりしろ! 誰か! 誰かおらんか!」


 「──やったぞ、大勝利だ!」

 私が入院している病室へとショルメは嬉々とした表情を浮かべながら入って来た。

 その時の私は右腕にギブスを填め、骨折により四十度を超える高熱を発していた為、ブルブルと震えながらうわ言すら呟いてしまうような状態であった。

 「儂としたことが事件の始まりを見誤っておったわい。そもそもはジェルボア教授の机盗難事件から始まっていたのだ。ガニマール警部の目の前から消えたルパンと金髪の女。それさえ知っておればドートレック男爵邸やクロゾン伯爵邸との共通点にいち早く気づいたものを! そこから先は語るに及ばないだろう。どうやら君も今は聴く気が無いみたいだからね。まあルパンの奴には勝手にホテルを引き払われたり、サウサンプトンまで船で往復させられたりと確かに手こずらされたのは事実だが。そのぶん、奴のアジトへ乗り込んで降参させた瞬間の爽快感と言ったら、阿片やコカインのもたらす刺激など子供騙しに等しい! これだから探偵は辞められないのだ! ルパンは金髪の女を選び、儂はダイヤを取り戻し、警部はルパンを手に入れた。これこそまさに大団円という奴さ! 全員がハッピーエンド! なあ、君も喜んでくれるだろう?」

 有頂天のショルメが、ギブスをしている方の私の肩を何度も叩いて賛同を求めた。

 事件解決を喜んでいるかって?

 勿論、喜んでいるとも! もうこの外道と行動を共にしなくていいのだから!

 エルロック・ショルメ──この自己中心野郎!


                                 つづく

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