あぁ、これが文学なのだなぁ。

読了して最初に感じたのは、あぁ、これが文学なのだなぁ。ということ。

彼女が突然海苔の佃煮になってしまったら、普通は狂乱します。
でも主人公は違う。現実にいたならサイコパスか!って突っ込みたくなる思考と行動をします。

しかし、それがすっと心に入ってくる。確かにこう考えるかもしれないなぁ、とか、これは違うんじゃないか、とか、主人公目線で物事を考え、いつしかその世界に馴染んでしまう自分がいる。

あぁ、これが文学なのだなぁ。

もしこの短編がショートムービーにでもなったものなら気持ち悪くて目を背けてしまうかもしれない。
でも、文章だからこそ、それが心に染み込んで、思考に入り込んで、物語と一体となれるのだと。それこそ主人公が美羽花と混ざり合うように。

あぁ、これが文学なのだなぁ。

私が今抱いてる感情は、驚嘆であり、感心であり、安堵である。そう思います。
カクヨムでこのような作品に出会えたことが嬉しい。

素敵な作品、そして偉大なる問題作、是非多くの人に読んでいただきたいです!

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